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愛知トリエンナーレの一連の騒動の、実行委員会側からのレポートや考察をまとめた貴重な一冊。
当時のマスメディアの報道が如何に偏って、そして表層的な内容しか報道してなかったを感じさせる。
津田氏を芸術監督に据えた時点で、この様な顛末は少なからず予想されたのではないか。
この騒動が起きて報道された事で、少なからず目的は達成されたと証言してる時点で、彼がただのインフルエンサーという存在で満足しており、アーティスト及び愛知トリエンナーレの重要性を理解していない。
そして大村知事は政治家であるという事。
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一旦中止が決定した展示の再開にむけての調整中、大村知事が写真撮影に難色を示す。不自由展実行委員が抵抗し、スタッフによる撮影が妥協点として落ち着く。なぜ写真撮影が問題になったのかも理解に苦しむが、スタッフの手による撮影が妥協点なのはさらに理解が困難。
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「表現の不自由展」実行委員会側からみた事件の側面。大村知事、津田監督、あいちトリエンナーレ実行委、検証委員会の不誠実さが受け取れる。彼らも「表現の自由」を守ろうとはしなかった。悪いのはネット右翼、政権、首長だけではない。中止の理由が防犯上の問題ならば、何故それを強化しようという方向に行かなかったのか。録音すらできない電話機ではどうしようもない。「”サヨク活動家”のせいにして封じ込める」そんなことではすまされない。中止には作家も抵抗した。作るものがあって、鑑賞するものがいての芸術。主役を忘れている。
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芸術と政治、芸術と倫理、芸術と評論、芸術と表現、芸術と個人的価値観。。。やっぱり芸術は芸術で、多様な人の心に多様に影響すると思う。これが教養であり、情操教育だと思うんだけどなぁ。ほんと、多角的に勉強になった。そして、津田先生に失望。。。芸術に携わろうとする者や関係者は絶対読んで欲しい一冊。
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名古屋市長が 愛知県知事へのリコールを求めて署名運動をするも、集めた署名の8割が偽造だったことが明るみに出る、という 何ともお粗末な結末しか知らなかったので、
実際 現場ではどうだったのか は、読むまで判らなかった。「公共性」を理由に やや政治的な意味合いを持つ芸術作品の展示を"自粛する"自治体運営が 何件かあったように記憶しているが、行政の、いかにことなかれ主義なことか!
この感想を書いている 2021年12月時点で、数々の問題をおこしてきた河村名古屋市長が まだ現職なのに、さらにびっくり!
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愛知トリエンナーレの騒動の真相にせまった一冊。
やはり政治と芸術は相容れないものだなぁ、とつくづく思う。