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「断糖高脂質ダイエット」で有名な金森重樹さんが書いた本だと思って手に取りましたが、実際のところグラント•ピーターセンというアメリカの自転車メーカーの設立者の方が書いた本でした。
推奨されている食事内容は、糖質を限りなくゼロに近づけるものです。日本で一般的に言われるケトジェニックやパレオダイエットとも異なり、脂質の量をタンパク質と炭水化物よりもかなり多めに摂る内容です。
現代人(特に日本人)は炭水化物を含め糖質を過剰に摂取しています。醤油や味噌、マヨネーズなどの調味料でさえ甘味料が添加されていますから。そして、とても口当たりが良くて、やめられなくなっています。
著者は、現代人は糖質の摂りすぎにより膵臓が疲弊していると警告しています。そしてその弊害は、肥満や口腔内疾患、その他の生活習慣病に及んでいます。
糖質を減らすことで病気が治ったり、症状が軽くなることは明らかなのに、どうして医者や政府は、患者や国民に糖質を断つよう強く言わないのか、とても不思議です。生産者やメーカー、医師会からの圧力が掛かっているのでしょうか。
いずれにせよ、今は素人が自ら学びを深めて、医者に頼りすぎず、自分に合った健康法を見つける時代です。エビデンスがしっかりしてそうで、自分に合っていたら、まずは愚直にしばらく試してみる。もしかしたら、いつの日かそれは正しくなかったと判断されるかもしれませんが、試行錯誤でやってみることが大切だと思います。
でも、現時点ではっきり言い切れることは、体に良い油はいくつか存在しますが、体に良い糖分はほとんど存在しないということです。そろそろ、カロリー神話を妄信するのはやめたほうがいいのでは?
ちなみに私の知り合いに「私は糖質無制限!粉モノ大好きっ!」と言って、この10年間で膨れ上がったウエストラインを自慢してくる人がいます。本気でお腹を引っ込めたいのであれば、本書をご紹介したいです。