紙の本
みんなどこかで繋がってる
2022/10/17 17:04
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投稿者:ハートの王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然送られてきた1冊の本。呪われたタロットカード。
溺死するマーメイドの一族。サーカス団。交差する過去と現実。
悪魔を追いはらう効果がある蛸のタトゥー入れてるドイルが魅惑的。
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ミステリ的な側面もあり、ダークファンタジー的な側面もあり、という不思議な長編だった。本を巡る小説はつい買ってしまうなぁ……。
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なんだこれおもしれええええええ!
と、叫びたい。(近所迷惑なのでがまんした。えらい)
本の中と、現実が交差していく。
サイモンの家族はなんなのか。
なぜ一族の女たちは入水したのか。
ふむふむ、と謎はとけ、兄と妹の互いをおもう気持ちの強さにハートがざわつく。
マーメイドはなぜ溺死したのか。
その答えを知って、なんだかお水が飲みたくなるのよね。
身体が水を欲します。
(わたし泳げないから潜りに行けないしね)
本を愛する人たちのための物語。
いつかわたしも『わたしの本』を見つけられたらいいなぁ。
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本を巡り、ルーツを遡るストーリは現在と過去が交差しリンクし、未来へ。
つい、深く長く、息を吸い込む。
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図書館の新刊コーナーで出会った本。
なんだか不思議なタイトルと装丁に惹かれました。
まず、翻訳物なのでこのクセのある文体になれるのに時間がかかったのですが、1/3ほど読み終えた頃からどんどん話に引き込まれてしまいます。ときに美術的、ときに文学的な不思議な表現力のある一冊。
主人公が、偶然受け取った日記。ここから自分のルーツを辿るなかで、もつれた糸が解けるように様々な人とのつながりが見えてくる。
サーカスで人魚だった母と一族の死。
傾いた家と崖下の魚や蟹。
ジワジワと入り込む一冊でした。
読了後もしばらくイメージが離れなかったのは、自分自身珍しい体験でした。
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図書館員が突然送られてきた古書から、自分の一族が7/24に自殺する謎に挑む話。
サーカスやタロット占いがテーマなので、魅力的だけどどこか妖しく退廃的。
主人公がなんとなくだらしない。家が古くて修理したい、といいながら、コーヒーを溢しても直ぐに壊れたカップとコーヒーの汚れを片付けない(信じられない!)。給料を上げてほしいと思いながら、仕事に遅刻する。
一族の謎解きに夢中なのは良いが、借金の断りなど大切な判断を後回しにする。もしかして家族の死から立ち直れず、病的な状態だったのか?
女系の親族がサーカスの占い師でみんな若い20代から30前半で自殺する。父親もゆきづりの男だったりで、貧困の連鎖を感じる。
登場人物がともかく多いが、最後に収束するのが気持ちいい。
作中でラヴィニア・コリンズの子孫にについて語られたっけ?おそらく法則に当て嵌まるから主人公と繋がるのだろうけど見つけられず少し悔しい。
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図書館員サイモンの元に送られてきた一冊の本のお話。
サーカスって実際には見に行った事ないのですが、モチーフとして何故か好きなんですよね〜
そしてそこはかとなく家族のお話。
全体的に絶望的な雰囲気から、希望につながるお話でした。