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学校の教科書というだけあり、硬派でアカデミックだ。内容としては、実用面よりも理論面に傾斜している。ある程度知ってる人向けにはまとまっていて良いが、本書に登場する言葉の大半が初耳の人では理解ができない。コンピュータアーキテクチャと銘打っているが、大半が電子回路などハードウェアのことで、OSは14章のうち1章のみに留まる。以下、章別の個人的な感想。
1章→歴史について。役に立たない。再読不要。
2,3章→基本情報があれば丁度良いレベルで勉強になる。コンピュータの命令や演算の原理と流れが良く分かる。
4章→ここから難化していく。前章の内容がさらに高度になり消化不良となった。再読すれば理解を深められそうだ。
5章→後半からあまりに難解で挫折。CPUで2進数の演算がどうなされているかについての解説。ここまで深い理解は、ハードを制作する人間ではない自分には不要そうだと思った。
6章→4章と同じくらいの難易度。
7,8章→4章よりまだ理解できたかも。仮想メモリの解説が不親切で分かりづらく、ググって補完したら勉強になった。
9,10章→命令そのものや命令の処理方法の仕組みについてで抽象的で難解だが、何とか読んだ。こちらもレベルが高い。
11章→出入力について。内容的に読みやすいかと思いきや、これも難しい。特にDMAについてはなかなか頭に入らず、後で言及される度に参照してやっと理解できた。
12章→OSについて。難易度は2,3章と同じくらいで丁度良かった。勉強になったが分量が少なくて残念。
13章→ネットワークについて。この章だけあまりにも初歩的な内容で、載せる意義があるのか?と思った。再読不要。
14章→2-11章を総まとめした内容。難解過ぎてお手上げ状態だった。