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投稿者:ayn - この投稿者のレビュー一覧を見る
前の巻を読み終えたときから今回出る巻には期待していたけれども、読み終えたときには期待以上の作品だと感じることができた。また次巻を楽しみにしたい。
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ヤングガンガンに何故か複数ある未亡人枠の一翼の7巻。
両親を亡くし、唯一の肉親であった兄すら亡くした少女が、その奥さん(つまり未亡人)と二人暮らしをする話。
家族だけど血縁的には他人。
夫と兄。
二人の微妙な距離感と、二人を繋ぐ夫と兄の死を受け入れきれない心情を引きずる物語。
物語は大きく進展しないが、少しずつわずかずつ進む。
このスローすぎるぐらいゆっくりな進展がこの作品には似合う気がする。
少女が兄嫁のおっぱいを揉みたがる話がお気に入り。
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今回のは読んでて緊張したなあ。
二人とも現実はわかっているのに、横にあるはずの温もり?感触?を求める。
志乃が繰り返し視た兄との暮らしていた夢のあと、希の「私しかいないよ」の言葉が切ない。
「忘れるのも引きずるのも乗り越えるのとは違うから」と志乃は思う、希はどうなのだろうか?乗り越えた先は、何があるのか?普通なのか?何かが変わるのか?
さて、拐われた(笑)志乃は何を見るのでしょうか?
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「志乃ちゃんオトしてどーすんの!!それで私の不安消える!?ねえ!」
あれ、オトす気無いんか…。
と思う程度に百合っぽい義姉義妹同居マンガ。
なんだ最近他人同居モノ流行ってんの?(観測側の偏りが原因です)。
死んだ兄/夫の存在が大きすぎて何処にも行けなくなったような2人の、互いに対する愛が重すぎて常に暗い感じのお話。
2人が幸せになる結末をどうかよろしくお願いします。
Google日本語入力「よろしく」って打つと「メカドック」って候補に出すのやめてくれないかな…
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この物語の持ち味だろう百合色と鬱色が前面に表れている7巻である。
二の腕の感触が胸と同じ、などという男子中高生向けの無駄知識でイチャイチャしたかと思えば、お互いすれ違うように関係性に思い悩み、そうして一周忌を二人で過ごしたりする、そんな巻である。
物語的には、志乃のバイト先の同僚である立花の伏線周りが前進している。
彼が抱えている何かは明示された形で、それが志乃にどんな形で提示されるのか、急展開的に物語は次巻へと続いている。
その一方で、志乃の友人たちにもスポットが当てられていて、特に同じバイトをしている明子の亡き弟への思いはこの物語のテーマに即したもの。
彼女の言う身内の死という喪失からの回復への一意見は、物語上非常に重要なポイントだろう。
今回も楽しく読ませていただいた。星五つで評価したい。