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土の本は専門的過ぎるか簡単すぎるかでいい本がないなと思っていた。この本はちょうどよい解説で読みやすかった。特に堆肥の個所を読みたかったのでとても助かった。
個人的に第一章が参考になったので、概要を以下まとめる。
いい土とは、以下3相が優れている土
物理性:水はけ、水持ち、通気性がよい
化学性:土壌酸性度が安定、捕飛力が高い
生物性:多種多様な土壌微生物が活動している
いい土を作るには、生物性を向上させることがおおきなポイント。そのために、たい肥や有機質肥料を施し、土壌微生物の活動を促す必要が。
土壌微生物が活動すれば土は団粒化が進む。結果、物理性・化学性の改善につながる。
堆肥の活用
野菜を植え付ける2~4週間前にたい肥を入れる(地温の低い春先は3~4週間をみる)ウネは南北方向に沿って作ると日が当たる。ウネ幅は60cm、畝間は40cm。雨の後に耕さない(土が密になるため)耕す深さは20cmぐらい。水はけの悪い場所では高畝(10cm以上)。雨の日の翌日に畑にいき、水がはけていないときは高畝。
土の性質 土に水を含ませて(この箇所雨が降った後なのか、じょろで水を入れるのか明確な基準がない)こよりをつくる。
粘土質:ほそいこよりができる。
中間質:ぼそぼそした太い棒状になる。
砂質 :まったくまとまらない
堆肥の活用
植物性堆肥:土づくり効力が高い
動物性堆肥:肥料効果もある
P23の表がとても参考になる(縦軸・肥料効果、横軸・土づくり効果)
使用する堆肥の量は土質と地域差(寒冷地・中間地・温暖地)で異なる。同じ堆肥を毎年施すのではなく、動物性・植物性を交互につかうとよい。土が団粒化してきたら堆肥の量を減らす。