投稿元:
レビューを見る
アーティストは、自分自身のまなざし(自己の探求)と、社会へのまなざし(批評的洞察)といった2つの視点から、想像力を駆使し、これまで見たことのなかった着眼点(コンセプト)で作品(表現)を通じて世に問いかけ、批判と孤独の闘い(自律性)ながら、制約条件を乗り越えてアート創作を実践する
現代アートの創作動機
①新しい視覚・感覚の追求
②メディウムと知覚の探求
③制度への言及と意義
④アクチュアリティと政治
⑤思想・哲学・科学・世界認識
⑥私と世界・記憶・歴史・共同体
⑦エロス・タナトス・聖性
投稿元:
レビューを見る
ビジネスに取り入れるべきアートパワーとその結果もたらされるアート効果、その実践法・具体例が説明されており、実際の着手の検討に使える形式になっている。ビジネスとアートの関連の潮流・歴史もまとめられており、参考になった。
投稿元:
レビューを見る
アートは我々の気づいていない90%の真実を明らかにするトリガーになるもの
ハッとさせられる不都合な真実を具現化し、そこに解決策が見つかるかもだし、アートがそのままその課題を埋めてくれるのかもしれないなと思いました
投稿元:
レビューを見る
寺田倉庫
保管から輸送まで 天王洲エリア価値化
ワイン、映画フィルム、アート 保管すれば価値が高まる
スマイルズ
Soup Stock Tokyo 2000年三菱商事社内ベンチャー
「スープは作品」「スープのある一日」
「自分ごと」ビジネス
アート
=まだ誰にも見えぬ、何か美しきもの・あるべきもの」
ビジネスはアート
投稿元:
レビューを見る
アートを用いてどう会社をブランディングできるのか、という思いで買ったものの、それがいかに短略的で浅はかだったかと反省。
この本では、アートを用いて、ブランディング、イノベーション、組織活性化、ヴィジョン構想を成功させている会社を紹介しているが、何度も筆者が訴えている通り、最も大事なのは「アートの内在化」だということ。当たり前に常に疑問を持ち続けること、制作活動の資金を集めることといった、「問題提起力」「想像力」「実践力」「共創力」は、今のビジネスパーソンにとって欠かせない能力で、アートに触れることによって水面下で養われる。アートを用いてビジネスを行うのではなく、スマイルズの例のように、アーティスト的視点でビジネスを展開できるようになることがアートインビジネスのゴールだということかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
借りたもの。
デザイン思考の延長として注目されているアート思考について。
アートをビジネスに取り入れる――その理由、効果を体系的にまとめ、模索し論じている。
アートをビジネスに取り入れることで得られる効果について、直接の因果関係を数値化することはできない。効果として表れにくいものを、そのプロセスを経て得られるものを解説し、論じている。
秋元雄史『アート思考』( https://booklog.jp/item/1/4833423367 )の延長、といった感じ。
アートに触れる、関わることは感性を磨き、創造の源となるアートパワー――「問題提起力」「想像力」「実践力」「共創力」――を鍛える。「ブランディング」「イノベーション」「組織活性化」「ヴィジョン構想」に繋がる発想をもたらすために。
その具体例として、いくつかの事例を挙げている。
ブランディング … 寺田倉庫(貸倉庫業の新規事業にアートを取り扱い、特化していく)
イノベーション … ヤマハ(未来の楽器 TENORI-ON 開発 / https://www.yamaha.com/ja/about/design/synapses/id_005 )
組織活性 … マネックス(ART IN THE OFFICEの設置。公募したアーティストの制作、作品展示、社員との交流を行う。作品のノベルティ作成などで他社との差別化、社員にも新しい発想を促すきっかけとなった)
ヴィジョン構想 … スマイルズ(「ビジネスをアートとしてとらえる」事。インキュベート事業での出資対象などを通して、その思想を社員と共有。)
スマイルズの件は漠然としていたが、思想の社員共有という点では、言語化がきちんとできているという事だと思う。奥山清行『ビジネスの武器としての「デザイン」』( https://booklog.jp/item/1/4396617062 )にも通じる。
後半では、個人の体験を通して、アートに触れた事での変化の体験談と、身近なアートに触れる方法についての紹介。
美術回路( https://bijutsukairo.com/ )
flier紹介。( https://www.flierinc.com/summary/2190 )
投稿元:
レビューを見る
2022.10.01 なかなか面白い視点の考え方。アートの内在化というテーマにはとても共感する。人を媒介にして企業のアートインビジネスが進んでいくということになるのではないか。調査結果が紹介されていたが、サンプルの代表性の問題や因果関係を証明することはなかなか難しい。アートはビジネスに効果的とまで言い切れないかもしれないが、そこをそんなに意識しなくても良いのではないか。やや緩い感じにこそ意味があるのではないかと思った。企業経営側の意識変革も必要だと思う。
投稿元:
レビューを見る
アートがどのようにビジネスに介入していくか。またはビジネスにアートが与える影響など、なるほどと思うことはあった。実績を作ってきた方々の労力とエネルギーを感じた。