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面白くて、切なくて、愛に溢れて、ドキドキして、イッキに読んでしまいました。(飛ぶ教室の連載中も読んでたけど、また違う印象で…)
これは、ぜひとも中学生くらいの子たちに読んで欲しい。
きっと届くと思う。絶対に薦めたい!薦めます。
私が中学生だったら、これを読んでジョン・レノンってどんな人かな?とか、ライカ犬ってなんのこと?とか思ってさ、そうだな今どきの子はググるんだろうね、それもいいよね。そして保護犬について考えて、彼らにたどり着いたりするのかも。
「ひとは、だれかが、だいじなことをかくしてるってしったら、それをだめにしようとするんだよ。ひっぱりだして、いためつけて、なんの、かちもないものになるまで_。」
今の自分にぐっと沁みました。
ミツビ女子中のあの子、どうかあの女の子も、世界中のどうぶつたちも、神さまでも天使でもジョンでもいいから、誰かが見守っていてくれますように。。
きらきらホログラムの表紙は、ジョン・レノンの「LOVE」の前奏のピアノを思い出しました。
「いぬには、あいしかないよ」
倫さんは、どうしてそんなに、いぬの気もちが、わかるのですか。
素敵なお話しです✨
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月曜夜9時〈レディオワン〉のDJジョン、それは犬だった。ファンタジーの奇想天外な設定だが、現実にある辛い問題も提示している。
学校でいじめにあっている中学生の女の子の言葉「ひとは、だれかが、だいじなことをかくしていることをしったら、それをだめにしようとするんだよ。ひっぱりだして、いためつけて、なんの、かちのないものになるまで」は胸がしめつけられる。
動物の中で人と気持ちが通じるのは犬がいちばんなんだって。そのくらい同じ世界を生きてきたから。「あいしかない」愛そのものの犬は「それでもだいじょうぶ。ぼくたちが、いる」と伝えてくれている。そう信じられる気持ちになれた。
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ラジオ番組レディオワンのDJジョンはなんと犬!リスナーからのメッセージにジョンならではの粋なトークがさえる。ジョンを取り巻く人たちも含めあったかいお話。
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犬のジョンがDJをつとめる「レディオワン」というラジオ番組は密かに人気だった。ジョンは犬のふりをしている人間ではなく正真正銘の犬。プロデューサーの西園寺さんの知り合いの研究者が作った犬語の翻訳機を通してしゃべっているのだ。ジョンの犬ならではの視点でのおしゃべりが楽しい。最後の1章はジョンが誘拐されるという事件のおはなし。
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犬のジョンはラジオ番組でDJをしている。飼い主にも内緒だが、コピンジャーマシンという翻訳機で人間の言葉が話せるようになったのだ。
ジョンのラジオ番組で語られる人間たちととジョンの交流やちょっとした事件。
図書館でブッカーかけられたら消えてしまうキラキラ光る加工が施された表紙、上品で洒落たイラストと、内容的には小学生でも読めるが、大人の犬好きのプレゼントにもいい。
ほのぼの心あたたまる文章で、悪いところは何もない。
しかし、私は犬も好きだが、猫はそれ以上に好きで、サキの「トバモリー」や星新一の「ねこ」のような人間を下に見た猫の小説が大好きなので、ここまでべったりと人間と犬は最高の仲間!犬の存在イコール愛!と書かれると正直鼻白むというか。犬には犬の世界があり(昔は野犬の群れがいて、それはそれは恐ろしかった)、人間と仲良くする義務は犬にはない。生存の根っこを握られているから仲良くしないと生きられないということを理解して従っている(それが犬にとっては嫌ではないというのが犬という生き物)面もあるだろう。
「いぬには、あいしかない」(p61)というとき、その愛は人間に都合のいい愛ではないか、あるいは人間の思う愛は犬の愛とは違うのではないか、と愛犬家の方々はたまには考えて欲しい。
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教授が発明した〈コピンジャー・マシン〉は、どうぶつ言語ほんやくき。
他のいぬやねこやさるやハムスターで実験をしたが失敗。
だめもとであの犬ならばと、いちじまさんちの飼い犬ジョンに白羽の矢が立てられる。“まれに見る、しゃべりたがりのいぬ“であるジョンは、おしゃべりを成し遂げる。
このように、ジョンは人間の言葉で表現できる術を得て、ラジオのDJとして活躍するお話。
私も子どもの頃犬を飼っていた。
だからか、すんなりこの不思議な設定を受け入れ、面白く読んでいった。
犬は確かに言葉を持っていそうな気がする。
表情豊かで、しっぽからも行動からもに感情が伝わってくる。こちらの気持ちを分かってくれてるのかなと、子どもの頃、悩みを打ち明けたり、暗い道で散歩をしていても、仲間がいる感じでこわくなかった。
最初に登場するリボンの女の子が再登場する章。
女の子へ語りかけるジョンの言葉がいいなぁ。
その言葉を、若かったあの頃の私にも言って欲しかったなぁ。
でも、私の飼い犬からもあの頃の私はおんなじようなものをもらっていたんだろうなぁ。
久しぶりに思い出して、じーんとしてしまった。
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こんばんわん
すばらしい!
そうだよねー、犬がしゃべったなら、こんばんわんだよね。
かわいい、かわいすぎるーーー。
でも飼い主さんは知らない、とゆー設定がおもしろいなあっと思った。
相変わらず斎藤倫さんの作品は、ちょっと不思議で、あったかくて心地よい、ちょっと泣きたくなるような切なさとともに、すごく読後感がよい。
好きだなあ。
ジョン、ジョン・レノン、かあ。
ちょうど映画イエスタデイを観たばかり。
ビートルズのいない世界、ジョン・レノンが殺されなかった世界、にビートルズへの愛をかんじまくったとこだったもんで、なんか感動ー。
でも確かにいぬって、人間と感情が似てる気がするなあ。
ことばがあって伝わること、ことばがあっても伝えられないこと、いろいろあるけど、やっぱラジオはいいのう。
ジョンの番組、聴きたいなあ。
影武者さん、サイコー。
ナイスタイミングでした
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もう小学生全員これ読め?課題図書になれ?
そうすれば、疑問を持つ子が増え、ペットショップで買う人も減るかもしれない。
あいしかない、ですよ。それを踏みにじる人間はどうだ。
久々に本を読んで泣く。
今後知り合いの子供に会う機会があったら、この本をお土産に渡しまくる人になるかもしれない。
図書館で借りたのですが、読後楽しいけど沈みがちな気分で、ふと折り返しの透明カバーのかかっていないところを見ると、普通のホログラムと違い短く光るようにチカチカ反射している。
で、そのチカチカが沈みかける気分を癒してくれるわけです。
透明カバーでチカチカが消されない新品を買いにいこう、と思いました。
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ことばが大事なのは、ほんとうに大事なおもいを運んでくれるから。
ことばなんて、いぬ用のケースみたいなもの。
うちのいぬは今のところジョンみたいにヒトのことばをしゃべったりはしないけど(私の知るかぎりでは)、大好きっていう気持ちが伝わっていたらいいな、と思う。
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人間の言葉に変換する機械を使ってラジオDJをする犬のジョン。切ない話しや、ささやかな話しがジョンを通して語られる。辛い思いをしているときなんかに少しほっとする気がする。中学生以上向けかな。
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犬が主人公。
犬がDJをしているラジオ番組の話し。
何故、犬が喋れるのか⁈
一応理由があります。ちゃんと犬が喋ってる。
犬が喋っていることをリスナーは知らない。
リスナーもラジオ局の人間も飼い主も知らない。
知っているのは番組プロデューサーと、ディレクター、AD、限られた数人だけ。
DJジョンが話しているラジオ番組聴いてみたいー。
子供から大人まで楽しめる本です。
fmcocolo DJ野村雅夫さんオススメ本です。
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家族が借りてきたのをサクッと。
「いぬはね、いろいろ事情があるの」
「ほんとの誕生日なんて、わからない子のほうが、おおいんだよ」
犬は好きです。でも一緒に暮らすことは難しい。一緒に暮らせる人はワンコを幸せにして欲しい。
ほのぼの幸せそうに見えたとしても、悩みとか秘密は持ってる。主観はイメージに過ぎないということ、深追いすることなく伝えてくれてる。大人にもおすすめ。
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言葉を話せる犬のジョンによるラジオ番組レディオワン。
リスナーからのお便りに答えつつ語るは犬の日常。ほんわかとしているけど、それだけじゃない。
心のどこかちくりとするような。それでも明日はいい日になるといいなと思える。そんなジョンのラジオ番組。
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犬のジョンは言葉が話せるラジオDJ。リスナーからのお便りを読んだり曲をかけたり。そんなジョンと「にんげんたち」のおはなし。根底には優しさがありつつも、同性を好きな子が自殺しようとしたり、保健所に送られるペットの問題が出てきたり。悲しさや怒りが含まれる。愛があれば。みんな幸せなほうがいい。
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みなさん、こんばんわん。(かわいい…)
犬のジョンはコピンジャーマシンで言葉を話せるようになり、こっそりラジオのDJを務めている。ジョンの番組は月9なんだなぁ。
言葉は、伝えたい気持ちを載せて、時間が経っても、離れたところにいる人にも届けることができる。改めて、すごい発明だと思う。
一方で、ジョンがカレンダーでなく、季節を感覚で感じたり、その日が自分の誕生日だとわかったりするのも面白い。たしかに、その日の空気感で「なつかしい」と感じたりすることがあるなぁ。たとえ名前を呼び間違えられても、自分に話しかけてるということにはかわりがないから、なんと呼ばれても返事をしちゃう、というのもなるほどと思った。人間と犬の感覚の違いが面白い。
陰影を活かした白黒の絵がとてもすてき。また、せっかくの表紙のキラキラは図書館のビニールカバーがかかっていると、消えてしまって残念。
最後に、西園寺さんがジョン飼い主のことを呟いたセリフがとてもよかった。
「大学時代から、あのひとはいつも、いるだけで、まわりをあかるくするようなかんじでね。ぼくなんかは、まっすぐに見られないくらいだったんだよ」