投稿元:
レビューを見る
ブロックチェーンを事業の軸とする会社インディテールの創業者である著者が意図的に焦点をずらすアウトオブフォーカスという考えから独自の経営論を語った一冊。
ベンチャー企業を起業し軌道に乗せてきた著者が
経営、事業、人事や労働やお金といった様々な観点から焦点を外して見えてくるものについて解説されており勉強になりました。
量ではなく質を求めることや経営者として嫌われることを恐れないことなど著者の今までの経験の中でアウトオブフォーカスの考えを実践するなかで大切なことも学ぶことができました。
ベンチャー企業の経営者としての仕事観や同社がIPOしなかった理由や20人でホラクラシー組織を形成して仕事を進めることのメリットなども知ることができました。
ベンチャー企業としてM&AやVCなどお金にまつわる著者の考えを知れたことも印象に残りました。
また、地方から勝つという目標に対する思いや地方にいることのメリットやデメリットと社名変更の意味や同社がブロックチェーンをビジネスモデルの軸にしたことの経緯などを知ることができました。
そして、コラムでは著者の学生時代からの半生を知ることができました。
焦点をずらすことで見えてくるものや新しい戦略が生まれることを本書を読んで感じました。
そして、厳しい場面でこそ本書で学んだアウトオブフォーカスという考えを意識していきたいと感じた一冊でした。