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ⅧとⅨを繋ぐブリッジノベルではあるけど、これだけ読めば繋がりが全て分かるというものではなく、並行する物語はまだまだありそうだし、レジスタンスはとても忙しそう!
『最後のジェダイ』でのポーのエピソードは私はとても好きです。いかにも(スターウォーズ の)「ヒーロー」っぽいことをしたのになぜ怒られるのか分からないパイロットだったポーが、自分のやってしまったことと向き合い、その責任を取って正しいことをしていこうと変わっていく成長の物語。
レジスタンスは過去に過ちを犯してしまった人達にとても優しい。過去がどうあれ、今正しいことをしようとしている人たち(人手不足で選べないのもあるかもしれないけど)が入ることを決して拒まない。
何が正しくて何が間違っているか?
自分の周りが秩序に守られていて、平和なら、自分の知らない人達の平和を踏みにじってそれを犠牲にしていいのか?
そういう正義についての思いが、フォースの導きによるものなのか?普通の人の頭にふとおりてきて、急に自分のものの見方が変わってしまう。
そういう瞬間を描こうとしているのがシークエルの特徴なのかな、と思った。
正しいことをしよう、とする人たちが、レイの例えを借りると「ここで一滴、あそこで一滴。そのうち気づいたら、海ができてます」という風に少しづつレジスタンスに集まる。
そしてマズや、最後にノラが言うように、戦い以外にレジスタンスのためになることをすることもできる。
間違ったことをしている事に気づき、正しい事をしようという意識が集まってくると、個人が起こした行動同士が偶然にも繋がって、より大きな正しい行動に繋がる事もある。プロローグで描かれた偶然は、1回目に読んだ時は全く気づかなかったけど、2回目に、モンティ・カラスとコレクティブの男の取引の件を読んだ時に遅ればせながら気づいた。
こういう普通の人たちが行うことが偶然なのか、フォースの導きなのか、奇跡的に繋がっていく話、好きー。