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良い。
参考になった。
老後はお金も大事だか、健康に長き働ける事が大事だと思った。
お金はあった方がいいけど、無ければ無いなりに暮らせば良い。働けたら働けば良い。
75歳からは高齢すぎて、お金が使え無くなる。
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このジャンルで、最近たくさん書いておられるが、この本の内容はちょっと散漫でありきたりかな。まあお金というテーマで新書に書くということがちょっと変ではある。
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私が社会人になった平成元年(1989)には、消費税が導入されましたが、入社式の後に人事部長から「君達は60歳まで働くのだぞ!」と言われたのを覚えています。私にとって定年とはずっと60歳だと思って社会人を過ごしてきましたが、この数年間で法律も整備されたこともあり、60歳から65歳辺りへ延びつつあるのが現状のように思います。
ところが60歳以降には殆どの人は収入が大きく減るので、60歳が社会人生活の一区切りであるのは事実だと思います。しかし私の先輩や父親のケースとの違いは、年金支給が65歳開始となっている中で、65歳までにどのように生活するかが求められています。
子供の教育、住宅ローンも目途がついてスリムな生活を心がければできる環境になってきていると思います。一区切りである60歳までにいかに無駄な費用を抑え、何にお金を使うべきかを考える時期に来ていると思います。それを考える上で、この本にに書かれていることは大変参考になりました。
以下は気になったポイントです。
・男性でお金の使い方がわからない場合、サラリーマンの立場以外のことをやっておくとよい。会社員の自分の他に、自分の個性にあった「もう一人の自分」を創ることが大事(プロローグp3)
・お金は人の仕事を一律に並べて序列化できる強力な物差しであるとともに、人によっては同じ金額でもそこから得られる喜びやエネルギーが異なるという不思議なものである(プロローグp6)
・老後にいくら必要かは、支出である老後生活費をいくらに設定するか、公的年金と退職金を含めた貯蓄額および働いて得る収入の合計額がいくらに見積もるかによる。最も不確定なのは、自分が何歳まで生きるか(p20)
・充実した生活を継続するには、現役時代の仕事に代わる基本生活、毎日の活動が大切であり、そこから自分の楽しみを見つける(p23)
・将来に対する安心感は、将来も働き続けることや日常の生活を整えることから生まれる、頭でお金の計算をしているだけでは解決しない(p31)
・年収額から、所得税・社会保険料・住民税を差し引いた額が手取り額である、これが源泉徴収票に記載されている(p61)
・1997年より、共働き世帯数が男性雇用者と無行の妻から成る世帯数を上回っている(p69)
・バブルがはじけて大幅に不動産価格が暴落したのは、需要が落ち込んだのでもなく住宅供給が過剰になったためでもない、90年3月に出された大蔵省銀行局長から出された通達である。総量規制(不動産向け融資の伸び率を総支出の伸び率以下に)、3業種規制(不動産、建設、ノンバンク)に対する融資の実態報告を求める、であった(p81)
・資産の積み上げをしたいのであれば、無理な投資ではなく自ら働くことが懸命である(p113)
・実際にやるべきことは、財産増減一括表で自己の家系財産を時系列で把握する、そして無駄な固定費を見直す(p115)
・月50万円の収入の家計なら、300−600万円(1年分)の現預金を確保しておくべき、これは生��防衛資産である(p118)
・お金の観点から言えば、自己の裁量で自由にお金が使えるのは70代半ばまでと考える(p153)
・会社員は、50代前半の給与から、役職定年・定年・雇用延長終了時の3段階に分けて給与が減少すると考えておくべき(p157)
・趣味を自分の範囲内に留めるのではなく、人間関係を広げたり、わずかでもお金をもらい社会と繋がることを考慮に入れると良い(p199)
・元気に定年後を過ごしている数少ない人の特徴は、若い人たちに何らかのものを与えている、お金だけでなく知恵や過去の経験を若い世代に伝えている(p203)
・お金に振り回されないようにするには、主体的に活動してお金を使うこと。本当にやりたいことにお金を使うことが幸せにつながる(p217)
・自分が死ぬ時に、これだけ稼いだとか、これだけ残っていると誇る人はいない、自分の人生(旅)の満足度は、一度きりの人生に対して自分自身が納得できるかという自己評価に基づいている。これは俺がやったことだ、と言えることが一つでもあればいい(p218)
2020年4月19日作成
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定年後のお金のことを考えることは、人生の第2ラウンドを、どのような人生にしたいのか、どのような生き方をしたいのかに直結する。資産や収支の管理法等実践的な内容も紹介しながら、主体性を持って生きることが、幸せに・よい顔つきで生きるためにいかに大切かを伝える1冊。
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多くの本が定年後のために資産を増やすということだけを説明していたがそうではないことが最後まで読むとわかる。
前半の部分は財務諸表を書くということで、金持ち父さんの日本版のようなところもあるが、後半は全くちがうものであった。
どのように生活をしていくか、ということのいい説明である。
こうしたことについて大学生が論文を書けば、新しいいい論文になるであろう。
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定年後の生活には年金だけでは足りません。2000万円くらいは貯めておきましょう。と、放言した政府はバッシングを受けた。が、それなりのお金を貯めておき、定年後に備えるのは当然だろう。巷では、定年に向けてのお金の増やし方や運用方法についての話題があふれている。
しかし、お金はお守りじゃない。持っているだけでは意味がない。貯めたお金をどうやって使うか、何を買うか。定年後の人生を豊かにするために、お金の使い方を考えようというのが、本書の趣旨。
とはいえ定年後の人生は、あと何年続くのかわからないから、お金を使うことに慎重になり、不安になる。その不安を解消するために、著者は年に数回、定期的に財産増減一括表と名付ける家計のバランスシートの作成を勧める。この作業で、まずは財産の現状と増減を把握する。
そのうえで著者は定年後のお金の使い方、稼ぎ方について具体例をあげて提案。投資するもよし、趣味に費やすもよし、節約するもよし。大事なのはお金に縛られず、充実した心を持つこと。自分が死ぬときに稼いだお金を誇ることはできないのだから。
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家計の現状把握、固定費の見直しなどの「基本」を伝授。さらには、やりたいことには出費を惜しまず人生を楽しむ姿勢を提言する。
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楠木新さんの「定年後」シリーズで、ついに切り込んだ定年後のマネー。「ついに」でもないかな。
定年後のマネーの本は、退職金や年金の増やし方、守り方、残し方という3つの観点が多いように思いますが、本書はお金が自由に使えるのは70代前半までという前提で説いています。
プロローグ お金と幸せを一緒にするな
第1章 老後不安の正体―原因はお金ではない
第2章 財産増減一括表―まず自分の財産を知る
第3章 固定費を見直す―使わなければ金は貯まる
第4章 老後不安と投資を切り離せ―投資はそれほど重要ではない
第5章 老後資金は収支で管理―資産寿命をどう延ばすか
第6章 お金を有効に使う―人間関係に投じる
その上で、定年後のお金というのは定年後どう生きたいかという本人の希望と不可分であることを説いています。
私は75歳までは仕事をしたい、だからお金もそう使いたいと考えていました。
しかしコロナウィルスのパンデミックはこれから世界を大きく変えます。
どう生きて行こうか?どうお金を使って行こうか?
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自分の老後資金で本当に足りるのか⁉️『定年後』の姉妹編で本書では、長年実践してきた「財産増減一括表」の作成を推奨。家計の管理と見直しのポイント、資産運用の基本的考え方など、お金にまつわる課題について具体的な指針を示す。さらには、本当にやりたいことに出費を惜しまず人生を楽しむべきと提言。お金と生き方・働き方の関係を問い直す!目次】プロローグ お金と幸せを一緒にするな 第1章老後不安の正体―原因はお金ではない第2章 財産増減一括表―まず自分の財産を知る
第3章 固定費を見直す―使わなければ金は貯まる
第4章 老後不安と投資を切り離せ―投資はそれほど重要ではない
第5章 老後資金は収支で管理―資産寿命をどう延ばすか ?第6章 お金を有効に使う―人間関係に投じる
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https://www.chuko.co.jp/shinsho/2020/01/102577.html
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結局、定年になったら、あんまりお金の心配はないし、お金よりも自分の楽しみを見つけろ、ということだな。
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老後の資金をいかに貯めるか、よりもいかに自分のためにお金を使うか、ということに言及している点が類書と異なる。とはいえ、多くは金融資産の把握方法と管理方法に割かれている。簿記の仕組みを知っていれば当たり前のことだが、著者のいう「財産増減一括法」を丁寧に説明している。
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貯める、増やすだけではなく、使い方を考えるという点で、他のマネー本とは一線を画している
お金への向き合い方の一つとしていいものを学べた。
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お金の貯め方の解説部分は、既存の説の焼き直し。
お金の使い方の解説部分も、既存の説ばかり。
曰く
・定年後の生きがいを支える大切な手段の一つはお金
・所得よりも自己決定が幸福感に強い影響
・お金をもらって活力に
・信用と信頼がものをいう
・若い人のために使う
・世代をつなぐ
・身の丈が大切
・居場所はお金で買えない
・貯めるから分かち合う。
なんか、定年したら 皆 坊さんみたいになれということ?
心に刺さるエピソードが無かったので星一つ。
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楠木新
1954年、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業。生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。2015年、定年退職。「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。楠木ライフ&キャリア研究所代表。2018年より神戸松蔭女子学院大学教授。『人事部は見ている。』『サラリーマンは、二度会社を辞める。』『会社に使われる人 会社を使う人』『左遷論』『定年後』『定年準備』などの著書がある。
会社員をしながら個人投資家としても積極的に活動している人の中には、「できるだけ早く投資で稼いでアーリーリタイアメント(早期引退)する」という発言をしている人もいる。 もちろん中高年以降をどのように過ごすかは個人の自由なので、私が口を挟むことではない。ただ、ある定年退職した会社員の途懐には興味を惹かれた。定年前は、旅行や読書、映画鑑賞など悠々自適のリタイア生活を満喫するつもりだったが、いざ始めてみると、解放感ではなく寂寥感が忍び寄り、世間が自分を隔ててしまったような気持ちに陥ったそうだ。 彼がそこで気づいたのは、充実した生活を継続するには、現役時代の仕事に代わる基本生活、 毎日の活動が大切だということだった。彼はそこから自分なりの楽しみを見つけたという。 趣味三昧の生活に憧れる気持ちは分かるけれども、長く会社員を経験した人で悠々自適な生活で満足できる人はそれほど多くはないのではないだろうか。 定年退職者の取材で、現役の時からゴルフが趣味だからと、地元に戻ったのを機会にゴルフ会員権を取得した先輩がいた。彼は月に何回もコースに出ているが、かつてのような楽しさは感じなくて「ちょっと難行のようだ」と語っていた。「これからは釣り三昧!」と言っ ていた先輩も、定年退職後にほとんど釣りに行かなくなったそうだ。また田舎生活に憧れて地元に戻った人も、仕事をしないで悠々自適は難しいと語ってくれた。 仮にお金が貯まって働く必要がなくなったとしても、何らかの意味で社会とつながっている必要がある、というのが定年退職者を取材した時の実感である。 仕事は直接的、間接的に人のために何らかの意味で役立っている。現役を退いても自分の 健康と持ち時間に応じて社会と関わっておく必要がある。それは少し若い時期にリタイアしたとしても同じであろう。 リタイアすることを目的化するよりも、仕事自体に意味を見出すことの方が、より幸福に近い人が多いと私は思っている。「四分の一天引き貯金」(収入の4分の1を貯蓄に充てる)
主張で知られ、株式投資家としても著名だった元東京大学教授(専門は造林学)の本多静六氏は、『私の財産告白』という著書の中で、仕事に打ち込んで職業を道楽化することの意味を強調している。こちらの方が早期リタィアよりもフィット感のある人が多いのではないだろうか。やはり仕事に没頭できる、仕事が面白いというのが一番で、健康にもよいことは多くの人にとっては真実だろう。
もっと家族や友人と楽しい時間を過ごし、自分の趣味や好きなことを大切にする方がうまくいくような気がするのである。老後のために節約ばかり考えるのではなく、中年期の今も大切な思���出を築くために面白がることを意識してはどうだろう。 老後資金が足りないと不安を抱いている人の話を聞いていると、実はその不安とお金には直 接の関係はなくて、その人の物の見方や自己肯定感、未来に対する姿勢との相関関係が強いと思えるのだ。
60歳以降にハローワークに通っていた人も「とにかく働けるのであれば働きたい」と語り、 も仕事が決まらず悲観的になった人が「時給は高くないが、働くようになって精神的に安定した」と言う。元高校教師は「今をしっかりと生きることにより不安を寄り付かせないようにしている」と語った。彼は「毎日テレビ体操と散歩をして、たまに寄席を見物し、講演を聴きに行く。また同窓会役員として活動している」と語っている。つまり安心感は、将来も 働き続けることや、日常の生活を整えることから生まれるものであって、頭でお金の計算を しているだけでは解決しない。不安の反対語は、安心ではなくて行動なのだ。言葉を換えれば、多少の環境変化があっても自分はなんとかできるという自信を持つことだ。
ただ、貯める、増やすことに言及しているだけでは、お金全体を論じたことにならない。実生活でもそれほど役に立たないと私は考えている。お金を貯める・増やすは、所詮は「お金はお金」「お金でお金を買う」なのであって、お金を通じて人間関係をつくることや、自らの感動や楽しみに変換させることが大切だと考えている。お金は本来、交換価値が本質だからである。 言葉を換えれば、定年後のお金をどのように考えるのか、定年後どのように働くのか、遊ぶのか、居場所や生きがいをどこに見出すのか。これらは切っても切れない関係にある。 しかし、金を稼ぐことは、社会に必要とされている証であり、使うことは社会に何かを還元する行為である。この2つがあって初めて社会とつながるのだ。そしてそのことが確認できれば、生きる意味も感じられる。
64歳になる長瀬氏(仮名)は最近、博士号を取得した。いろいろ話を聞いてみると、思いがけない出向人事の中で自分なりの選択をしていることが印象的だった。 彼は大学を卒業して生命保険会社に勤めていたが、34歳の時に不動産会社に出向となった。 意外な異動だったが腐らずに仕事とともに自己啓発に努めた。1つ目は、せっかく不動産の仕事に就くことになったのだからと不動産鑑定士試験を目指して勉強を始めた。そして仕事と両立させながら4年後に合格。2つ目は、会社が自主的な活動を援助する制度ができたので異業種交流会を立ち上げた。発起人兼主催者として、その後30年にわたって続けていて、 開催回数はすでに200回を超えている。2回目は52歳の時で、本部の営業の仕事から芸術関係の公益財団法人に出向になった。思いがけない異動先に驚いたが、そこでもすぐに気持ちを切り替えた。通信制の芸術大学に入学して、自ら学芸員の資格を取得した。その後は修士課程に進んで論文も書き上げた。芸術 方面にも視野が広がったという。もちろん勉強ばかりしているわけにはいかない。財団の運営の仕事にも手腕を発揮した。そして公益財団法人の勤務を9年間続けて60歳で定年になり、雇用延長を選択せずに退職した。 定年後も彼のチャレンジは続いている。働きながら大学院の後期課程に進み、博士号を取得した。学び始めてから10年の歳月が経っていた。今後は論文の内容を書籍にして多くの人 に読んでもらうとともに、大学での非常勤講師など、自ら研究してきたことを発信する場を得たいと考えている。 またもう一つの彼の夢は、不動産鑑定士として登録して活躍することである。そのために は実務経験が必要なので、現在は不動産の鑑定会社で働いている。週に3日、若い人に交じ ってパソコンの前で細かい鑑定評価の仕事をしている。 振り返ってみると、これまでの取り組みのきっかけは思いがけない異動であったと言う。 初めは相当落ち込んだが、人生何がよくて何が悪いのかは分からない。むしろ転勤とか出向 は働き方や生き方を切り替えるチャンスであって、前向きに何ができるかを考えることが大切だと彼は言う。