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県立浦和高のもそうだが、佐藤優氏の高校生へのレクチャーシリーズは大変面白く、高校生だけに聞かせるのは勿体ない。授業風景をビデオにして発売してほしいほど。YouTubeで公開してくれるともっとうれしいけど。
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2019年の春休み期間中に埼玉県立川口北
高校2年生に対して行われた特別講義が、
収められています。
その中身は凄いです。超ハイレベルな授業
です。
デモクラシー論の古典と言われる、ライン
ホールド・ニーバーの「光の子と闇の子」
を教材に、デモクラシーとはなんであり、
日本人と欧州、そして米国にとってデモク
ラシーはそれぞれどう受け止められている
のかを学びます。
何より、ドイツのナチズムという化け物が
なぜ生まれてしまったのかを学ぶ下りは、
佐藤氏の解釈に反応する生徒の姿は素晴ら
しいです。
こういう授業を受けることができる生徒は
幸せです。
きっと日本の未来は明るい、と確信する
一冊です。
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自分が今まで読んだ佐藤氏の本の中で一番難しかったかも知れない。
進学校と言えど結構高校生には難解だったんじゃないのかな。
でも大量の読書量と経験に裏打ちされた佐藤氏ロジックは相変わらず説得力があって見事で、今回受講した高校生たちも今はよく分からなくても2年後、3年後じわじわ意味が分かってくるんじゃなかろうか。
16歳で佐藤氏の講義が受けれるなんて川口北高校の生徒うらやましすぎる!!
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英語で責任とは、レスポンシビリティ、つまりレスポンス、つまり反応を含む言葉だ。つまり、誰かに対する作用としてしかありえない。欧米剣には神がいるから、場合によっては紙に対する作用面もあるのかな。それのない日本では自己責任なんて言っちゃってるけど、それはつまり世間にたいする作用であって必ずしも自己に対するものじゃないんだよね。自分が引き受けている気分になるから閉そく感になるのかな。
高校生への話ではあるが、高校生相手に語りつつ、いい歳をした大人である俺にも示唆に富む本だった。
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いい本だった。高校生を相手に、佐藤優自身が特別講義を行った実録集。ニーバーの『光の子と闇の子』を題材に、デモクラシー論を中心に特に高校生にとって重要なことを、自分の言葉で等身大で授業を行っている。以前、灘高生との対話集を読み、それにも共感したが、あまりにレベルの高い議論でおもしろいのだが自分とはかけ離れていると思った。しかし、今回は格段に自分に近いところで議論している感じを受け、より共鳴できた。ニーバーの本は難しいが、それを解説しながら進めているので、わかりやすくためになった。何度か再読したいと思った。
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埼玉県立川口北高校でのリベラルアーツ強化のための講座記録。「光の子と闇の子」の購読を通して、アメリカが民主主義「啓蒙」に戦争も辞さずに努めるのかを解き明かす。プロテスタント系国家が、近代においてなぜ強いかが「プロ・・・・資本主義」より簡単かつ早く理解できる本。
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大人にならないとこういう講義の重要性は分からないし、広く物事をみないと偏った見方をするよと中高の自分に言いたい。
著名人の対談を引き合いに出して賛同した話をするかと思ったら批判もしつつ若者に今の若い世代の危険性を説いたり、受験勉強は将来絶対役に立つと何度も言って喝を入れたり、分かるまで勉強の意味は何時間も勉強する事で何が不得手か、理解がきちんとされているのか細かく分かるので対処できるとのこと。
佐藤氏は教育を充分に受けて来れなかった子にも教えておられ、意欲的に活動されている。何ができるのか、未来のビジョンがしっかりしている。諦めない精神で立ち直ったと言われてるので佐藤氏の頭脳や精神、考え方を吸収したいので意味が理解できない本も読んで自分も佐藤氏にあやかって何ができるのか答えをみつけていけたらいい。
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ラインホールド・ニーバーの本を探していたら、図書館でこの本にあたった。佐藤優の本は何冊か読んでいるが、この本が一番何も偏りもなく真摯に高校一年生に向けて受験勉強のテクニックだけでなく、大学で何を学ぶか、どのような姿勢で望むかを書いている良書だと思った。
ニーバーの「光の子と闇の子」の原書を読みその解説を川口北高生に向けてこうぎしている。ニーバーはアメリカのプロテスタントの神学者であり政治学者である。この本は1944年に書かれた本であるが、現代の国際政治、社会問題の解説にキリスト教社会の欧米の見方を教えてくれている。