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上場企業24社の財務状況を、似通った企業から分析し、その結果をつらつらと記載している書籍。やや基礎的すぎる印象。
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◯得たいもの
会社を経営する上での経営指標の視点を増やす
様々な業界のビジネス上の戦略が理解でき、視点も増えたので狙い通りだった。とても楽しかった。
あとはいかに自社にトレースするか。
財務3表の関連性を掴むのには最適だった。
まず自分の意識として思ったのは
キャッシュをあまり気にしていない(キャッシュフローも良い)ということ。
それはつまり財務状況としては安定している。
今まではそれが一方的に良いと思っていたがROEはどんどん悪くなっている。
積極的に投資を行える状況だということは腹落ちした。
BS意識するだけで視点がかなり増えることが大きな気づき。
後書きにも書いてあったが、
ビジネスで重要なのは、儲かっている会社を分析した上でその会社が実践している経営手法やビジネスモデルを想像し、自社で応用して実践できないかを徹底的に考え抜いて自社の儲けに繋げること。
刺さるなぁ。
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2020年2月25日 峯田洋輔
# 会計 #中堅向け #経営指標
様々な業界のビジネス上の戦略が理解でき、視点も増えたので狙い通りだった。とても楽しかった。
あとはいかに自社にトレースするか。
財務3表の関連性を掴むのには最適だった。
まず自分の意識として思ったのは
キャッシュをあまり気にしていない(キャッシュフローも良い)ということ。
それはつまり財務状況としては安定している。
今まではそれが一方的に良いと思っていたがROEはどんどん悪くなっている。
積極的に投資を行える状況だということは腹落ちした。
BS意識するだけで視点がかなり増えることが大きな気づき。
後書きにも書いてあったが、
ビジネスで重要なのは、儲かっている会社を分析した上でその会社が実践している経営手法やビジネスモデルを想像し、自社で応用して実践できないかを徹底的に考え抜いて自社の儲けに繋げること。
刺さるなぁ。
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B’z級の長さ(^^)
電通vs博報堂、アサヒvsキリン…24社の財務諸表の分析から「儲かる」事の複眼的見方が学べる、読みやすく実務的な一冊!
後は決算書を読む練習だけ!
…それが難しいって?笑
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企業を対比して説明する方法に興味が湧き購入。
決算書の読み方の説明についてはごく普通と感じました。
決算書の勉強というより、各企業の戦略やコンセプトを知るという意味では面白かったです。
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誰もが知っている同業2社について、1つの経営指標に焦点を当て比較している。公表情報のみを使用した比較情報ということもあり、大変わかりやすかった。内容としては深掘りしすぎず、初心者には少し難しいくらいであり、今までにはないようなちょうどいい難易度であった。
ヤマト運輸VS佐川急便(営業利益率)
◎佐川→原価の大半は人件費。佐川は非効率なAmazonからの請負いを辞めたため、改善。
電通VS博報堂(売上高)
電通→広告業界は粗利率が低いため、規模の大きさが売上を伸ばすkey。規模は頭打ちしてるため、電通は海外広告に力を入れて売上を伸ばしている。次世代の広告媒体としてのインターネット広告は博報堂がリード。
フジテレビVS日本テレビ(セグメント利益)
◎日本テレビ→放送収入は日本テレビだが、売上高はフジテレビ。多角化戦略により都市開発・観光事業の売上を伸ばしてるため。業界全体が低迷する中、他事業にも力を入れる必要がある。
NTTドコモVSソフトバンク(自己資本比率)
◎NTTドコモ→目安は30%に対し、ドコモは73.2%、ソフトバンクは21.6%。後発参入のソフトバンクは携帯電話普及率が加速していた時期に遅れを取らないように、多額の借入を実施したため。ドコモは実質無借金経営。
大和ハウス工業VS積水ハウス(棚卸資産回転期間◎大和ハウス→棚卸回転期間の業者平均は、飲食業が10〜20日、小売業が20〜30日、製造業が40〜50日、不動産業が100〜110日である。大和は105.7日、積水は234.1日。国内の住宅市場の縮小を見込み、積水は国際展開を図ったのが原因。一方、大和はまだ力を入れてない。日本の住宅が認められはじめたら、業界構図は変わるかもしれない。
アサヒVSキリン(のれん)
◎アサヒ→売上高は業界屈指。海外の酒事業を買収してる分、売上高も大きい。また、併せて純資産に対するのれんの割合は61.3%と、仮に事業から撤退した場合には自己資本比率は15%以下となる。一方キリンは、以前に983億円ののれん損失を計上したこともあり、買収等には消極的である。
JAL VS ANA(当期純利益率)
◎JAL→ここ5年の当期純利益率はJALがANAの2倍。JALは経営破綻しており、5000億の債務免除を受けている。その結果、有利子負債はJALが1400億円、ANAが8000億円であり、JALのほうが必然的に支払利息が少なくなる。経営破綻したことにより、財政基盤が固まり盤石を築いている。
吉野家VSペッパーフード(総資産回転率)
◎ペッパーフード→総資産回転率の目安はおおよそ1回。吉野家は1.8回に対しいきなりステーキは2.4回。投下した資産に対し、いかに売上を上げるか、つまり、客単価と客数を上げるかが重要となる。吉野家の方が客数は多いかもしれないが、いきなりステーキの方が客単価が圧倒的に高いことが総資産回転率に結びついている。
村田製作所VS TDK(自己資本利益率)
◎村田製作所→ROEはおおよそ8%が目安。村田製作所は10%を切らずに安定推移している。ROEにおいて一定の水準を維持するのは非常に難しい。なぜなら、分子の利益は翌年には利益剰余金として分母の自己資本に含まれるためである。つまり、ROE10%を維持するためには、少なくとも利益の伸び率も10%を達成しなければならない。
キーエンスVSM&Aキャピタル(1人当たり売上高)
◎キーエンス→平均年収はM&Aキャピタルの方が高いが、1人当たり売上高はキーエンスの方が高い。キーエンスはファブレス経営(自社で工場を持たず、外部に製造を委託する方式)、顧客への直接販売体制により、売上の増加を図る。一方、M&Aキャピタル売上原価の大半が人件費、それ以外はコストがかからないため儲けやすいビジネススキルである。また、着手金が無料であることも案件が増える要因。
アップルVSアマゾン(FCF)
◎アップル→FCF=営業CF +投資CF。FCFを増やすにはCCCを短くする必要がある、平均は40〜70日。アップルは−74日、10日分の在庫しか持たずに販売できる体制を整えている。ちなみに、Amazonは−28日。
メルカリVS Sansan(売上高広告宣伝費比率)
◎メルカリ→両者ともに、営業利益は赤字。ネットワーク外部性が働くビジネスモデルであることから、普及することに最も力を入れている。しかしながら、ライフサイクルの経過によって売上高広告宣伝費比率は低下する。
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財務勉強会をしたので読んだ。
読んでみて思ったのは数字からわかることが多いということ。ヤマトなのか佐川のどちらが儲かってるのか?という問いがあったが、感覚的なことやビジネスモデルを表面上知っていても、実態は数字に落とし込まれており、同じ業界でも異なる戦略、お金の使い方をしているのがわかり面白い。
以下メモ。
•営業利益率
•セグメント利益
•自己資本比率
•当期純利益率
•フリー、キャッシュ、フロー
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なるほど!と思うところは多々あったが、読み物としては面白くなかった。この本から得られる知識が投資に活かせるかと思って買ったから、そうでなかった分、評価は低いです。
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財務会計への理解を深める本です。財務会計は経営の基礎です。数字は嘘をつかないとよく言われますが、決算書を分析するだけで、会社の置かれている状況がわかることも多いのです。特に経営者の方は、絶対に知っておいた方がよい内容です。会社員の方も、早いうちに勉強しておいて損はありませんので、一度読まれておいては、という1冊です。
【特に覚えておきたいフレーズ】
「『儲け』を生み出す原資は、会社を存続させるための資金繰り(キャッシュ)である。」
→キャッシュへの意識を高めておかないと、黒字でも経営危機を招くことに注意が必要です。
「ビジネスで重要なのは、「儲かっている会社はなぜ儲かっているのか」を分析した上で、その会社が実践している経営手法やビジネスモデルを想像(仮説)し、『自社で応用して実践できないか?』『参考にすべき点はないか?』などを徹底的に考え抜いて、自社の儲けにつなげること。」
「儲かっていない会社の失敗要因を分析して、反面教師とするのも有効。」
→成功事例からも学べますが、失敗事例から学び、同じことをしないことはもっと重要です。
【もう少し詳しい内容の抽出】
〇財務3表の基本
・利益には5種類あるが、最も重要なのは本業で稼いだ利益である「営業利益」。次に「経常利益」で、営業利益が高くても経常利益が低い場合、借入の利息負担が重いなどが考えられ、財務体質を改善しない限り高い収益力は見込めない。
〇営業利益率
・売上高に対する営業利益の割合で、高いほど本業で稼ぐ力が高い。業種により異なるが、おおむね4~5%(日本の上場企業の全業種平均)が一つの目安。売上だけではなく、コストコントロールにも左右される。
〇売上高
・IFRSと日本基準の大きな違いは、売上高の「純額表示」と「総額表示」。IFRSでは売上高-売上原価が売上高として表示されることに注意する。
〇セグメント利益
・「セグメント情報」に表形式で記載される。財務諸表の注記事項として有価証券報告書への記載が義務付けられている。事業ごとの利益を比較したい場合に使う。
〇自己資本比率
・資金の調達源泉の合計額のうち、自己資本の占める割合を表す。比率が高いほど財務的な安全性が高く、金融機関などの特殊な業種を除けば30%以上が一つの目安。儲けを出すためには、そもそも財務基盤の安定が必要。儲けが出れば、自己資本はその分上乗せされ、比率が高まる。
・レバレッジ(てこの原理)を使い、有利子負債を活用して元手(自己資本)の何倍もの資金運用を行うやり方もあり、節税効果もあるが、その場合は自己資本比率が減少する。
〇棚卸資産回転期間
・棚卸資産/(売上原価/365)で算出する。あまり注目されないマイナーな経営指標だが、不動産業界など、仕入れから販売まで時間がかかる業界では重要な指標。在庫リスクと将来のリターンは表裏一体。損益計算書上は黒字でも、棚卸資産が膨らむと資金繰りが悪化する。
〇のれん
・財務諸表には直接表れないが、その企業が持っている「ブランド」「ノウハウ」「顧客との関係」「従業員の能力」など潜在的な価値のこと。M&Aで他社を傘下に入れる際のみ計上される。第三者機関を使って企業価値算定のための調査が行われる。見込みが外れると、資産としての価値がなくなるリスクもある。
〇有形固定資産
・巨額な設備投資が必要な装置産業においては、有形固定資産が儲けを左右する。当初意図した効果が出ているかをチェックし、生産性が低い有形固定資産は使い続けず、思い切って処分することも時には必要。その際に多額の費用が計上されても、より生産性が高い有形固定資産に乗り越えると、翌年以降のV字回復が実現することもある。
〇総資産回転率
・売上高/資産で、資産全体の活用度を測る指標だが、要因分析の際には、固定資産回転率、売上債権回転率、棚卸資産回転率の3つの視点で考える。投資した資産をいかに売上高に結びつけるかが重要。
〇ROE
・当期純利益/自己資本。「収益性」:当期純利益率(当期純利益/売上高)、「効率性」:総資産回転率(売上高/資産)「負債の活用度」:財務レバレッジ(資産/自己資本)の3つの要素で成り立っている。
・改善の本質的な対策は、売上向上で総資産回転率を上げ、無駄なコストを排除し利益を上昇させて当期純利益率を向上させる。
・先行投資が必要なビジネスでは、借入を増やして財務レバレッジを高めるのも戦略として考える必要がある。
〇1人あたり売上高
・役員陣が社員に期待し成果を求め、社員はそれに応え高い報酬を得るという相互の信頼関係が成長の原動力となることもある。高い人件費には必ず理由がある。
〇フリーキャッシュフロー
・商品や原材料を仕入れてから販売して代金が手に入るまでの平均期間であるキャッシュ・コンバージョン・サイクルを短縮化すると、無利息で運用可能な資金が多く使える。将来の研究開発などに使うと、企業価値が高まる。業界での存在感が高まれば、仕入れ先との決済条件の交渉で優位に立てる。
〇売上高広告宣伝費比率
・赤字覚悟で多額の広告宣伝費をかけているのは、ネットワーク外部性による効果で、普及すればするほど加速度的に利用価値は高まるから。赤字=儲かっていないとは限らない。
〇財務諸表の入手方法
・ホームページ、EDINET、EDGAR(海外企業)の3つの方法がある。
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財務分析の事例紹介本。
ソフトバンクの自己資本比率から5G移行への課題の抽出、航空会社の有形固定資産の高さの課題(これについてはコロナ禍により証明されてしまった)については「なるほど!」と納得の内容。
キーエンスの高収益を支える3要素は参考になりそう。
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公認会計士である著者が財務諸表をもとに同業他社の企業の事業における強みや方針などを読み解き方を解説した一冊。
ヤマト運輸と佐川急便や日本テレビやフジテレビ、アサヒとキリンなど12の同業他社を事例に財務諸表から各社の強みや企業方針が解説されており、読みやすい文章で内容の理解も深まり、大変勉強になりました。
営業利益率や売上高など一つの数字を比較することによって各社のことだけでなく、業界の慣習なども見えてきて財務諸表から企業や業界のことを読み取るコツを様々な角度から学ぶことができました。
あと、広告代理店やテレビ業界の現状から今までの収益モデルの岐路に立っていることなど業界の現状を知ることもできました。
また、財務レバレッジやROEといった経営指標としてよく用いる数値を2社の比較からわかりやすく解説されており非常に理解が深まりました。
メルカリやSansan、Amazonとアップルなどからキャッシュを生み出す流れを学び、キリンやアサヒやフジテレビや日本テレビから多角化について学べるなど12の事例から財務諸表を見ることによって、読み取れる企業の姿というものを知ることができました。
本書で学んだ財務諸表をもとにした経営手法やビジネスモデルを考えるための分析法を活かして、儲けるためのヒントを掴むことをしていきたいと感じた一冊でした。
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積読。
読みやすかった。コロナで状況が変わってきてるから、それを反映したこういう本がまた出たらよみたいかも。
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各項目ごとに2社の財務諸表を分析し、その会社の強み弱みを読み解きながら、会計の力を養うという1冊。比較的、基本的な内容が多いですが、村田製作所とTDKをROEで分析する章では、ROEを維持することの難しさの解説に、なるほどと思わされました。ある程度、財務諸表になじんでいる方にも参考になる内容も多いと思います。
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有名企業の財務諸表を比較することで、財務諸表の読み方や注目ポイントをわかりやすく解説してある。
財務諸表の読み方が分からなくても理解できる入門書。
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24社のサンプルから会計を知らない人でも興味を持って読めるようになっている
実際に、今まで辛かった会計が面白そうに思えてきた。
先ずは我社の財務諸表を見てみよう