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52歳、絵里子の成長物語。
うじうじした前半の絵里子は好きになれなかったけど、
「傘がないのよ」と言う彼女は好きだ。
詩織、みなも、楓、旅先で出会った女性がとても素敵で
絵里子は環境に恵まれているなと思った。
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夫が風俗へ通っていた事を知ってしまった主婦、
と言う帯の説明書きを読んで、
正直何だか地味そうだ、と思っていた。
が、読みやすくあっという間に
一気読み。
妻、母親で居ることに慣れ、冒険的なお洒落や自分のことに余り気を回さなくなった主人公。
主人公の女性と私は、世代こそ違えど
「これでいっか」と思ってしまう気持ちは何となく分かるのだ。
男性も女性もやっぱり大変だ。各々に人には語れないような小さな孤独を抱えている。
普段しないようなオシャレをして、主人と腕組んでデートへ行きたくなった。
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絵里子は私だと思った。
絵里子は、すべての女性だ。
だから、絵里子が強く美しくなり、自分の人生を歩んでいくことが嬉しい。
絵里子が、誰かに褒められることが、涙が出るくらい嬉しい。
再婚相手を亡くして年老いた母と絵里子のシーンは、特によかった。
母と娘であっても、色々な出来事を経て、大人同士、対等に話せるようになったんだな。
絵里子に説教したりできるほど、私は立派な人じゃないっていう母の言葉は、特に刺さった。
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限りなく星4には近いです。
面白かったのは、序盤の風俗通いの夫への印象が、過去編を経て、全く別のものになったこと。
紳士的で清純な男が年月を経て、こうも変化してしまうということ。絵里子の過去編を挟んだことで、キャラクターの深みが一気に増した。
それでも星3なのは着地点が綺麗すぎる、そしてそこに何の疑問も持っていないこと。終盤の絵里子は今までの自分から脱却し、1人で生きる楽しさを見いだし、充実した人生を歩むような気がします。けれども、過去の自分をそこまで卑下する必要はない。自分の好きな絵里子でいられるのは、母として生きた過去があるからこそだし、行き着いた先を見るのではなく、振り返った過程を重視して欲しかった思いが個人的にはありました。
けれども窪さんの心情描写の表現は流石でした。
結婚というものがどれだけ過酷なものなのか。この人と残りの人生を歩むというのが、どれだけ覚悟がいるものなのか。勿論、人によってはダメだったらダメで離婚すればいいという考えもある。別れればいいという考えもある。人が人と生きていく決心というのを、強く考えさせられました。
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ただただ優しい普通の主婦が家族に裏切られて、誰にも言えなくて……。どうなるどうなる、というお話です。
家族の世話をしながら、逆に依存しているのかもとハッとさせられること必至です。
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とても良かったです!旦那と子供の世話を一生懸命してるのに、それが当たり前と思われてる主婦が旦那のポイントカードをみてから気持ちが変わってゆく。
途中、うるっとしながら読みました。
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旦那の為子供の為、専業主婦で家の事を色々やってきたのに、ひとつのきっかけでどんどん綻んでいく。
っていうのは結構お決まりパターンかな。
最後まで離婚するのか家に戻るのか結婚したまま別居するもか決着せず。
個人的には作中の風の子が言ったように、特定の人と浮気や不倫をされる位なら風俗行ってる方が許せる気がする。
風俗通いがバレる前の絵里子は、旦那に月イチで求められても拒絶するかなおざりに済ますかって感じだし。
旦那も知らない人の方が良かったのだろうし。
セックスレスな夫婦でも他の人とする位なら私としろよって思うのかな。
セックス云々じゃなくて、自分ばっかり楽しんで!癒やされて!って気持ちか。
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知らなくていいことって世の中には山ほどある。
この家族の秘め事は、主人公の平々凡々で穏やかな人生を一変させた。
風俗に通う夫。
不実を隠した父。
危険な恋愛に耽る娘。
どれもこれも墓場まで秘密にしていたら、何も知らずにいれたのに。
専業主婦の抱える悩みや、気を遣って強くモノを言えない主人公が自分と似ていて、本にのめり込みやすかった。
言えばいいのに、言えない。
周りに気を遣って、自分の気持ちがわからなくなる。自分が何が好きで、何をしたいのか。何が欲しいのか。考えられない程、家族のことや周囲のことに気を配り生きてきた。
それなのに…。
それ、だからか…。
大切な人達の秘め事から、自分の心に向き合う主人公。自分の心に向き合うこと、思ったことをその時に伝える事の大切さを知った。
はじめての作家さんでしたが、2日で読み終えちゃうくらい、グッとひきこまれた。今の自分にあってた本。
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普通の主婦だった。
朝、夫と娘を送り出してパートに出かける。
パートが終わるとスーパーに寄って帰る。
父を看取ったり、娘の反抗期に悩んだり、それなりにあったけれど今は凪の状態だと思っていた。
その生活が狂い始めたのは夫が風俗に通っているらしいと思ったから。
問いただすことも出来ず、でも気になってネットで調べたりもした。
ある日、その風俗店を見たいと近くを歩いていた時、娘が年上の男性と歩いているのを見た。
普通の主婦だった。
違っていたのは友人が下着を扱う店を経営していたこと。
友人に部屋を借り、お店の手伝いを始め、彼女は変わっていく。
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子育てが一段落したアラフィフ主婦が
自立していくお話。
この年代の女性ってこんな感じなんだろうなー。
読みやすいけど、
章とか区切りがあまりないから
休憩を挟みにくい( ̄▽ ̄)
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当たり前だと思っていた日常が崩れはじめる瞬間というものは、こういうものなのかと本を読んでひしひしと感じました。
“日常で何もないこと“が幸せで、うまいいっていると無意識に錯覚してしまう言葉がこころに沁みました。。
「私たちは喧嘩をしていないから仲が良い」
「何事もないから平和だ」
そう錯覚してしまう、家族の難しさが表現されていました。
大人になると、今まで築き上げてきた関係を、自分だけの感情で壊してしまうくらいなら我慢したほうがいいと思ってしまうのは痛いほどわかります。
でも、言わないこと、気づかないふりをすることが“本当の幸せ“にはつながらない。そう思えた本でした。
柔らかい印象の表紙とは裏腹に、家族に対して考えさせられるとても深い本だと思いました。
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母であり妻である。自分を表す言葉、求められる役割はいろいろあるけれど、まず一番に「1人の人として生きること」を考えさせられる本。自分を押し殺して生きると、どこかで綻びが出る。
絵里子の心境の変化を通して、子育てを終えるような年齢になったとき、自分自身も人として輝いていたいと思った。
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2022.10.21 読了
この作家さんは好きで わりと読んでますが、
この話は 全然 入り込めなかった。
50代の専業主婦の絵里子。
旦那と娘の 世話だけをする日々。
お礼を言われるわけでも
ましてや、会話すらもない日々。
でも そんなもんだと疑問を持つこともなく。
そんな日々に 風俗のポイントカードが
落ちているのを見つけて。。。
そこから 自分らしさを取り戻してゆく、
みたいな話ですが、
夫が 風俗に通ってるかも。。。と
いつまでも グジグジ悩んでるところといい
それを唯一の親友にすら なかなか打ち明けられないとこといい、
イライラして 全然 共感できなかった。。。
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出会ったことはないけれどこんな家族も少なくないのかなぁと思った。
風俗に通う夫に対して何も言えない妻。私なら即離婚かなと思っていたけれど、実際そうなったときどうなってしまうのだろう…と思った。
いつも我慢していた妻が少しずつ自分の人生を歩み出していくところはよかった。
母としての在り方というよりも、自分の人生を生きる大切さを教えてくれたと思う。
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穏やかな日常だが、自分のやっていることが当たり前とされているような生活の中、夫が風俗に通っていると思われるポイントカードを見つけたことから徐々に変わり始め、後半には別居に至る。友人の下着屋さんで仕事をし始めやりがいも感じ始める。
離婚を繰り返した母親からの言葉が胸に響いた。
「人間、正しいことだけじゃ生きられない。世間に指をさされることだってわかっていてもね、どうしてもそっちに進んでしまうことってあるのよ」
「後悔しないように生きなさい」
絵里子と夫の出会いのきっかけとそのお店で再び会うシーンも良かった。日々の日常で大事なことは忘れがちだが、時折り振り返りたいものだ。絵里子夫妻が新たな良き関係を作れることを願うばかりだ。