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人は皆何かしらの才能を持っているが、大半の人が自己限定をしてしまうことで、その才能を開花させることなく一生を終えてしまう。
自分にはできない、無理だ、才能がない、とつい思ってしまうが、もっと自分のことを信じてみようと思う。
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入浴しているとき,歩いているときなど,ふと頭の中に浮かぶ考えを直感と呼ぶのであれば,私にも経験があります。
この本は,偶然ではなく,できる限り必然的に直感を呼び覚ますためにはどうすればよいかを,その技法を記載した本です。
答えがほしいと切望しても,なかなか直感は表れないことなど,腑におちる記載もあり,本書に記載されていることが常時できるようになれば,直感もおりてきやすいだろうと思いました。
「全託の祈り」,難しいですが,そのような心持で過ごすことろを心がけます。
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田坂氏による思考の本。さすが。
メモ
・7つの思考法
循環論理
対立止揚
課題回帰
水平知性
体験知性
多重人格
自己対話
・循環論理の思考法
直線論理で考えるのではなく、循環論理で考える。
解決困難な問題の多くは循環構造。すなわち悪循環構造が生まれている。
循環構造への対処法
まず問題の循環構造を発見する。
循環構造の全体に働きかける
循環構造のツボを見出し、そこに働きかける
・対立止揚の思考法
矛盾を解決しようとしない。
二項対立で考えない。
・課題回帰の思考法
橋のデザインでなく川の渡り方を考える
・水平知性の思考法
専門知識でなく、専門知識を横断して考える
・深く大きな問いは磁石となって必要な知識を引き寄せる
・答えを希求しながら本を読むと必要な箇所が光る
・わかりやすい言葉にこだわると本質が掴める
・体験知性の思考法
本で読んだ知識ではなく体験から掴んだ智慧で考える
・相手の気持ちになって考えられない二つの理由
我々の心の中のエゴの強さ
我々自身が持つ経験の不足
・自己対話の思考法
心の奥の賢明なもう一人の自分と対話しながら考える。
・天才と呼ばれる人の多くは、自分の仕事や作品が大いなる何かとつながることによって、導かれるように生まれてきたという感覚を持っている。それが自己限定しないことにつながる。全能感につながる。
・賢明なもう一人の自分と対話する技法
まず、一度自分の考えを文章に書き出してみる
心の奥の賢明なもう一人の自分に問いを投げかける
徹底的に考え抜いた後、一度その問いを忘れる
意図的に賢明なもう一人の自分を追い詰める
時に賢明なもう一人の自分と禅問答をする
一つの格言を一冊の本のように読む
思索的なエッセイを視点の転換に注目して読む
・賢明なもう一人の自分が現れる7つの身体的技法
呼吸を整え、深い呼吸を行う
音楽の不思議な力を活用する
群衆の中の孤独に身を置く
自然の浄化力の中に身を浸す
思索のためだけに散策をする
瞑想が自然に起こるのを待つ
全てを託するという心境で祈る
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兎に角、分かりやすくて面白くて感動しました。
数年前、子供たちが社会人となった記念に、ビジネスの勉強をしよう!とビジネス書なる物を読んでみました。専業主婦の私、ビジネス用語なるものは難解で検索しながらの読書、確かにお勉強にはなりましたが・・・。
しかし、田坂氏の文章は、どんな人にも分かりやすい言葉や例え話で溢れてています。
「ゼロ・ポイントフィールド仮説」
「瞑想をしようとするとではなく、自然に起こるのを待つ」
等々、心に響くものが沢山ありました。
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直感を磨くというタイトルだが、思考力を高めるために必要なこと、筆者が実践してきたことが書いてあり、思考を深めるためのヒントが散りばめられていた。
個人的には、文献知と体験知の話が刺さった。自分は文献から知識を得ても、それを知恵として活用したり、経験から学んだことを書き留めて、他の活動にも転用するところまではできていなかったと思う。
本の乱読や、経験をただ増やすだけでは知恵として利用できるレベルの思考はできない。一つ一つの出来事から、いかに学ぶか、いかに自分が知りたい内容ことと紐づけるかが重要。
そして、体験知を言葉で表そうと努力するとき、言葉を超えて、我々の体感覚が、その体験知を掴む。
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論理的思考で到達しないところへは直感的思考が導く。
論理的思考はアルゴリズムであり,同じ情報をもっていれば誰もが同じ結論にたどり着く。
全ての情報を手に入れられるとは限らない。人によって異なる情報を持つ。ゆえに,結論が異なる。情報の大切さはこの点によって強調される。
「全ての情報を得られない」ということと「膨大な全ての情報を得ても処理できない」ということが人間の論理的思考における危うさか。
最初から直感的思考に頼るわけではないが,直感的思考を軽視しない態度が必要なんだろう。ものの見方によれば正否が流転する場合はなおさらである。「賢明なもう一人の自分」と対話する。そのための方法を紹介している。
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解決の方法ではなく、解決すべき課題を考える
このことは、できるようでできない。
自分自身の中にいるものとの対話ができていないのではないかと思った。
対話をせずに、声に出してしまう。タイトルとは異なるのかもしれないが、防ぐためにも重要だと感じた。
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考えるときに、別の人になったり、上から眺めたりする、メタ思考を発展させたもの。
①自分の中にもう一人の賢明な自分がいて、その自分を呼び起こすことで思考の飛躍を図る
②通常の直線的な論理と、論理を超えた直感の間には、さらに5つの思考法があって、深く考えるためにそれら7つの思考法を活用していく
が本書のメッセージとうけとりました。
気になったのは、以下です。
・思考法には7つあって
①直線論理だけで考えない 「循環論理」
②二項対立構造だけで考えない 「対立止揚」
③個別問題だけを考えない 「課題回帰」
④狭い視野の中だけで考えない 「水平知性」
⑤文献知識だけで考えない 「体験知性」
⑥自己視点だけで考えない 「多重人格」
⑦直感の力を用いて考える 「自己対話」
・論理思考を超えた思考法、知識を超えた智恵を身に着けないと、AI時代に淘汰されてしまう
・自分には様々な人格がひそんでいる、特にそのなかには、「賢明なもう一人の自分」がひそんでいる
・複雑な問題群に対応するためには、問題群の全体構造を把握することが必要、大局観、洞察力という
・問題群の一部分が病むことはなく、全体が病む。複雑系としてシステム全体を改善するために何をすべきかという考えが必要である
・二項対立のメタ思考として、対立している対象を包含する思考:止揚:アウフヘーベンをとして高次元で問題として捉える
・創造的な人間は「馬鹿げた発想」ができる
・様々な専門分野を横断的に思考するスーパージェネラリストを求める
・わかりやすい言葉に直す:それは、本質を理解しているからこそできる
・良い指針となるのは、概論、序説、といった言葉を含める書籍である
・文献知:言葉で表せることができる知識:形式知
体験知:言葉で表せられない知識:暗黙知
・体験知を得るためには、「反省の技法」を用いる。①経験の追体験、②体験知の振返り、③体験知の言語化
・相手になって考えるとは
①相手の視線に立って考える
②相手の立場に立って考える
③相手の気持ちになって考える
できないのは、経験が不足しているから
・複数の人格になって考えるのは、小説を書くときに登場人物になって考えるようなこと
・経営者、リーダには7つの知性、7つの人格が求められる
①思想、②ビジョン、③志、④戦略、⑤戦術、⑥技術、⑦人間力
・人間の心には、「賢明なもう一人の自分」がひそんでいる
・無用の用、弱く、小さく、遅く、非効率なもののなかにも、意味があり、価値がある
最澄 「隅を照らす、これ即ち、国の宝なり」
・「賢明なもう一人の自分」とは、謙虚な心の姿勢を持つ
・「賢明なもう一人の自分」とは、自己限定の意識をもたない
・自己限定を払拭する方法
①人間の可能性を信じる
②天才の秘密を信じる(自分の中に天才がいることを信じる)
③自己対話の議場を実践する
結論:自分の中には、想像を超えた素晴らしい何かが眠っている。
目次は、以下の通りです。
序話 直感と論理が融合したとき、最高の思考力が生まれる
第1部 深く考えるための「7つの思考法」
第1話 問題の「循環構造」を俯瞰しながら考える
第2話 問題の「矛盾」を解決しようとしないで考える
第3話 橋のデザインを考えるのではなく、河の渡り方を考える
第4話 専門知識で考えるのではなく、専門知識を横断して考える
第5話 本で読んだ知識ではなく、体験から掴んだ智恵で考える
第6話 自分の中に複数の人格を育て、人格を切り替えながら考える
第7話 心の奥の「賢明なもう一人の自分」と対話しながら考える
第8話 必要な叡智は自然に降りてくると信じて考える
第2部 「賢明なもう一人の自分」と対話する「7つの技法」
第1話 まず、一度、自分の考えを「文章」に書き出してみる
第2話 心の奥の「賢明なもう一人の自分」に「問い」を投げかける
第3話 徹底的に考え抜いた後、一度、その「問い」を忘れる
第4話 意図的に、「賢明なもう一人の自分」を追い詰める
第5話 ときに「賢明なもう一人の自分」と禅問答をする
第6話 1つの「格言」を1冊の「本」のように読む
第7話 思索的なエッセイを「視点の転換」に注目して読む
第3部 「賢明なもう一人の自分」が現れる「7つの身体的技法」
第1話 呼吸を整え、深い呼吸を行う
第2話 音楽の不思議な力を活用する
第3話 群衆の中の孤独に身を置く
第4話 自然の浄化力の中に身を浸す
第5話 思索のためにだけ散策をする
第6話 瞑想が自然に起こるのを待つ
第7話 全てを託するという心境で祈る
終話 あなたは、自分の中に「天才」がいることに気が付いているか
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言いたいことはわかる。ともかく内省を大事にし、知らず知らずつくっている見えない敷居をぶち壊せということ。
途中からはややスピリチュアル系もまじっています。言っていることはそれほど変ではないと思うが。
これを自分がやることは問題ない。ほかの人にこのレベル(内省を深めてもらうこと)を要求するのが難しい。
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論理だけでは到達できない場所に到達する方法が書かれていた。
スピリチュアルでいうところのアカシックレコードである「ゼロ・ポイント・フィールド」を導入し、そこにアクセスするためにただひたすら自分を眺めることが大切であることがわかった。
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①直線論理だけで考えない
・直線論理の思考には、しばしば、立場による主観的な利害判断が混入し、恣意的に因果関係が主張される
②二項対立構造で考えない
③個別問題だけを考えない
④狭い視野の中で考えない
⑤文献知識だけで考えない
⑥自己視点だけで考えない
⑦直観の力を用いて考える
・論理的思考はAIに置き換わる
・筆者は何を伝えたいか?→この専門知識は私の深く大きな問いにどのように貢献するか?
・多重人格を育てる
・①思想②ビジョン③志④戦略⑤戦術⑥技術⑦人間力
・自己限定の意識を持たない
「自分の可能性を信じる」のように、自分と他人を分けている限りでは比較優劣の意識が生まれ、自己限定の意識からは逃れられない
誰にでも同じように才能があると知ること
・自然によって、心が癒される=エゴが鎮まり賢明な自分が現れやすい状態
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直観を磨くというタイトルとサブタイトルの深く考える技法とが相反するようだが、深く考えた先に直観力があるという。
本で訴えたいメインテーマを細分化し、順序立てて説明するプレゼンスタイルで、深く考える方法を紹介している。
実践するための方法をいくつか列挙しているのだが、プレゼンにありがちな傾向で、一つ一つは少々、大袈裟だと感じる部分もあった。
本の内容はスピ系と変わらないと感じるが説明を読むと、なるほどと思えてくる。大いなる何かに導かれて筆者が、この本を書き、それを読んでいる自分も大いなる何かに導かれて、読むことになったのだろう・・と。
要は、ヨガやマインドフルネスで無理に瞑想状態に入ろうとしなくても、自然に身を置いたり、ふとした無心状態になれば、瞑想に入り、いわゆる”降りてくる”のだろう。
自己との対話。それをするために自分を知る。
自分だけの枠にとらわれず様々な視野で考え、心を整えることが大事なのだと理解した。
印象に残ったのは以下の部分。
読書について、
この本は自分の深く大きな問いに答えを教えてくれるかという視点で読む。
執筆する場合は、わかりやすい言葉にする。(本質を理解する)
本で読んだ知識ではなく、体験から得た知恵で考える
体験を反省(現在)、振り返り(過去)、目的意識(未来の経験時)することで体験知が豊かになる。
経験が浅い場合、本などで登場人物はどのような思い、考え、行動をとっているのか自分ならどう考えるかを考えてみる。
他者の視点を持つ。
心に響く名言、格言を自分の経験に照らして読む。
なぜ響くのか?を考える。
その名言、格言を自分ならどう書き直すか、付け加えるかを考える。
心の奥の賢明な自分と自己対話をする。
それには日記を書く。
もう一人の自分に問いを投げかける。
考え抜いた後、問いを忘れる。
読書とは著者との対話以上に自己との対話である。
要求の祈りではなく、全てを委ね祈る。
自己限定せず可能性を信じる。
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「思考のプロフェッショナル」になりたく、この本を手に取った。結論、自分が実践していることに筆者の思考法と共通するものもあり、改めて自分の思考法を見直すことができてよかった。時間を置いて再度読みたい。
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下記、2, 3, 5は自分も実践しており、中でも音楽を聴きながら散歩をするという動作は日々のルーティンでもある。
【「賢明なもう1人の自分」を呼び出す7つの方法】
- 1. 呼吸を整え、深い呼吸を行う
- 2. 音楽の不思議な力を活用する
- 3. 群衆の中の孤独に身を置く
- 4. 自然の浄化力の中に身を浸す
- 5. 思索のためだけに散策をする
- 6. 瞑想が自然に起こるのを待つ
- 7. 全てを託するという心境で祈る