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小川さんはご両親との関係がかなり良くなかったらしい。
そんなお母様が亡くなり、闘病中から心境の変化があったそうだ。
そういう親との関係性が小川さんの日々の考え方に影響している背景が今回でなんとなくわかった気がする。
小川さんの日記3冊目でやっと小川糸さん像が掴めてきた。知り合いになれて来た感じ。
相変わらず日本政府やアメリカ大統領など、国の組織への批判は所々出てくる。
ドイツ大好き、ラトビア大好き、でも日本に帰るとやっぱりホッとするらしい。
ベルリンでのフリーマーケットの描写で
『何でも簡単に捨ててしまう日本人とは、物に対する感覚が違うのだろう。』
とあったが、一部の日本人じゃないか?と解せない気持ちだった。
フリマアプリも服・カバン・本・家電のリサイクル店も身近にあり利用するし、私は使えない頂き物などは身近な人に差し上げる。
最後の方に
黒い森のケーキ=シュヴァルツウェルダー(キルシュトルテ)
が出てくるのだが、最近読んだ東村アキコさんの『美食探偵』にも絶品のキルシュトルテが登場したので興味をそそられた。
ラトビアやゆりねちゃん、料理などの好きなものの描写は良い感じで、ベルリンでの語学学校通いや暮らしの様子もわかり読みやすい一冊だった。
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『食堂かたつむり』を読み終わって、すぐにこの本を読めてよかった。
小川さんの暮らしぶり、読んでいるだけでこちらまで心穏やかになるな。
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ベルリンと日本を行ったり来たりの一年。
ゆりね(犬)と公園に行ったり、カフェでカプチーノを飲んだり。ペンギン(旦那さん)の作るチャーハンが美味しい!とのこと。
糸さんの書く文章表現に引き込まれて、またまたイッキ読みしてしまいました。
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なんとなく何気ない日常をいかにきらきらさせるかみたいなやる気が出る
いいな~鎌倉もベルリンも
ひとり暮らししたくなる
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心ほぐれる小川糸さんのエッセイ。
生きていく間に経験するいろいろなことがその人を、性格や生き方や才能を、形作っていくのだなと感じます。
小川糸さんの優しい感性や文章が、こうして私の心をほっこりさせてくれることがとってもありがたくて、嬉しいことです。
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気軽に読めるエッセイ。小川糸さんの2017年頃の生活を記したエッセイです。今の山での生活を知っていると、ずいぶん短い間に生活が変わったんだなぁなんて他人ですが振り返りの気持ちにさせられました。料理がお得意なので魅力的な料理と丁寧な生活の数々。自分にはおそらく縁がないのに、文章力で魅力的に映り、サクサク読めました。
■お母さんの霊?!
確執があったのに、亡くなってから良い距離感になるというのは、よくあることなのかもしれないと思いました。「母という呪縛 娘という牢獄」でも殺人レベルで確執があったのに、「母の霊を弔いたい」という発言があり本当に驚いたことを思い出したからです。
■ドイツ語教室っていいですね
普通の会社員には難しいけど収入を得ながら海外で語学学校って憧れます。予習復習で疲弊するほど勉強だけに打ち込める時間って今思うと貴重でした。大人なのでクラスメイトとパーティーする場面も素敵です。
■どこかで読んだような気がしたら
「針と糸」というエッセイでも紹介されていたエピソードがありました(こちらでもレンタサイクルで素敵なカフェにいった話がありました)