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ぱっと見は絵本だが詩のみならず、金子みすゞの生い立ち、その詩の再発見、作品がバランスよくまとめられ、表題作が3.11のときのCMに使われたことまで載っている。
取り上げられた作品には英訳がついており、やさしい響きの日本語が英語となっているのを見てとても新鮮に感じた。絵が素朴さの中にとても力強い感じとやさしい感じを同居させていて素敵だった。生い立ちの最後、遺された祖母と孫娘のくだりが胸に迫るものがあった。
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「この詩は、このようなことばを必要としていた日本中のたくさんの人びとにとどきました」
読んでいて、涙が止まりません。「こだまでしょうか」「みんなを好きに」「繭と墓」など、みすゞがこの詩をつくった夫との、家族の心情を知ると、すごく寛容で、愛に溢れる人だと思う。みすゞにとっては、ものみなすべてにいのちがあり、それぞれに気持ちがある。みすゞのことばは、全ての人々に元気と希望を与えてくれると信じています。みすゞのやさしさと思いやりに、さあ、がんばろうと、涙が止まらなかった。(25分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #こだまでしょうか #金子みすゞ #デイヴィッドジェイコブソン #サリーイトウ #坪井美智子#羽尻利門 #JULA出版局 #フレーベル館
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金子みすゞが好き。
英訳もついてる大人も楽しめる絵本で、金子みすゞの生涯や長年忘れられていた作品が再評価された経緯もわかりやすい。(子どもの絵本なので)
半世紀も前につくられた金子みすゞ作品を探しだして、世に出してくれた矢崎さんの強い気持ちも感じた。
金子みすゞを読むと透き通るような純真な少女が心の中に現れる。
そしてその子を抱きしめたくなる。