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フレッド・ロジャーズさんは、「ロジャーズさんのご近所さん」という子どもたちへの番組を、32年間に渡って放映し続けた方です。
日本ではなじみがないですね。アメリカのお茶の間のおじさんだったのだろうなと思います。
「あなたがあなたのままでいるだけで、きょうがとくべつないちにちになります。
このひろいせかいに、あなたというひとはたったひとり。
おなじひとは、ほかにだれもいません。
わたしは、そのままのあなたがだいすきです。」
p 35
ロジャーズさんが繰り返しテレビを通じて伝えた言葉は、かつておじいさんが彼に伝えた言葉だった。
たすけてくれる人、ともだち。
顔をあげて見渡してみれば、きっとだれかを見つけることができる。
必要なひとに、ロジャーズさんのメッセージが届きますように。
シンプルだけど、心に大切なやさしい言葉だ。
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アメリカで子供番組などを手掛けた、フレッド・ロジャーズという、実在の人物の物語。
幼い頃から体が弱く、友達もなかなかできなかったフレッドだったが、おじいさんの言葉に励まされ、前向きに生きていくようになり、やがてその言葉を子供達へ伝えていくようになる。
当たり前と思える言葉でも、その人の事を心から思って伝えられる言葉は、確実にその胸に届くのだなと再認識できる。
絵柄も優しくて、その言葉とあいまってメッセージがさらに素直に心に響いてくる。
絵本の制作者が、フレッドの番組に影響を受けてきたというのも、素敵なところだ。
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ロジャースさんが番組を作るようになった流れと、番組を通して訴えてきた大事なメッセージが掲載された作品。
ロジャース著ではなく、番組に感銘を受けた個人の著。その個人は、番組を観て育った訳ではなく、親の立場で子供と一緒に観ていたとの事。
という訳で、全体的にちょっと中途半端な感じが否めない…
ですが、これキッカケに番組を実際に観たり、調べたり、より強くメッセージを感じれたら良いのではと思いました。
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「そのままの、ありのままのあなたがだいすきです。」というメッセージがあたたかい。自己肯定感を高めてくれる絵本。ロジャースさんの幼少時代は、決して楽しいものではなかったが、身のまわりにいる人たちの優しさに支えられ、親切にしてもらったことを忘れず、それを大人になったときに世の中に還元していったんだなと思う。けんかをするのではなく、たすけあうところを、こども番組でみせていく姿勢がすばらしい。「すきなことをためしてごらん。」と背中をおしてくれたおじいちゃんの言葉は多くの人の原動力になるだろう。