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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教育現場での問題点が赤裸々に報告されている。解決策にはうなずけない部分もあるが問題提起の内容は深刻なものがあり皆で解決方法を講じていかなければならない。
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<目次>
はじめに~知られざる「ティーチャーズ・クライシス」の真実
第1章 教師が足りない~担任がいない、授業ができない、優秀な人がいない
第2章 教育の質が危ない~読解力の低下、少ない公的資金、受け身の生徒の増加
第3章 失われる先生の命~長時間労働、うつ病の増加、死と隣り合わせの学校現場
第4章 学びを放棄する教師たち~理不尽な校則、画一的な指導、考えなくなった先生
第5章 信頼されない教師たち~多発する不祥事、失敗から学ばない学校、教育行政
第6章 教師崩壊を食い止めろ!~ティーチャーズ・クライシスを打開策
<内容>
教育評論家の妹尾氏の本。ちゃんと取材をしているようで、現場の人間からすると、現場感が出ています。大方の話が事実です。新書本だし、その限度はあるので、小中高をひとくくりにしている部分はあり、そこはなかなか難しいところです。ただ、教育業界以外の人は、ぜひこれが「教育界の実態」であると認識してください。そして、行政には縦割りを辞め、きちんと予算をつけてほしい!
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教師崩壊というタイトルではあるが、教育現場は教師だけの問題ではないと思うし、本当の原因はもっと複雑であり、社会全体の構造改革が必要でないかと感じた。
学校内も社会全体(日本国内)の縮図であり、同じようなことは企業や社会全体でも起きていることである。
社会変化に追いついていない現場、そして現場の正確な状況を理解してない文科省や政治家たち。
改善していくには大胆な改革が必要であるが、課題も多く難しいと感じる。
私自身小学生の子供がいますが、各家庭が学校へ様々な事柄をゆだねすぎてしまっていると反省。
昔は、家庭教育、地域全体としての社会教育が子供たちにできたのではないかと感じる。
今の時代はそれぞれが分離してしまって、共有できていなし、地域による格差も大きいと思う。
子供たちは将来社会を作っていく、貴重な宝であるということを再認識し、教師崩壊にならないよう考えなければならないと感じた。
もっと書き出したい感想もありますので、再読してまとめてから後日。
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著者は、「欲ばりな学校」をやめなければ5つの「ティーチャーズ・クライシス」を解決することができず、「教師崩壊」「教育崩壊」を止めることができないと主張しています。「欲ばりな学校」とは、授業、成績処理、生活指導、特別活動、進路指導、特別支援、部活動、清掃、調査への回答、登下校指導、地域の見回り、地域ボランティアへの参加など、教師の本来的な業務だけでなく、長い時間をかけて教師が担うようになった、言い換えれば本来は教師(学校)の役割ではなかった業務まで背負い続けるような学校のことです。何でもかんでも引き受けてしまうことが積み重なり、教師不足や質の低下、過労死、学校不信などを引き起こしています。
二児の父であり高校教員である私は、この問題の解決は学校関係者のみならず、社会全体の責務であると考えています。まさに国民的課題です。国民の一人として、子どもたちにとって本当に必要なことは何なのか、どうすれば子どもたちに幸せな未来を歩んでもらえるのか、今は家庭教育を通して日々追求し、来年度からの業務に取り組めるようにしたいと思います。
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業務改善は、誰のため?
業務改善は、ワーク・ライフ・マネジメントから。
自分のために、子供のために…
みんなのために、みんなで守る。
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教師の労働条件が悲惨であるということは認識していたつもりであったが、ここまで酷いものだとは思わなかった。読了して真っ先に思ったことは、「日本国民全員が協力しないと、日本の教育は崩壊する」ということだ。文科省だけ頑張っても、教育委員会だけ頑張っても、現場の教師だけが頑張っても全く解決には向かわないということだ。当たり前であるが、教育は人間を育てるということである。その教育が狂ってしまったら、まともな人間が育つわけがない。まともな人間が育たなかったら国が滅ぶだろう。そして教育が狂ったことの弊害を被るのは我々全員なのである。これは大袈裟なことではないと思う。すべての人が当事者意識を持って教育について考える時が来たのではないだろうか。
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いま、日本の教師は危機的状況にある。
年間5000人が精神疾患休職となる「死と隣り合わせの現場」で働き、
その過酷な労働環境が「学ばない教師」「信頼されない教師」を生み出している。
しかしその背景には、日本の教育の「構造的な大問題」がある、
と全国の学校現場を渡り歩く著者は指摘する。
そこで本書では、教師の現状をデータとファクトに基づき客観的に示し、
実際に起きている5つの危機を「ティーチャーズ・クライシス」と題して解説。
現在の危機的状況を脱し、豊かな教育を取り戻す方法についても提言した、
これからの教育を考えるうえでの必読書!
出身大学について言及したのは、あまり前例がないと思う。でも、教師の基礎学力不足はかねてから叫ばれており、現場でも実際困っている。どこまでOJTで底上げができるか。
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よくぞ言ってくれましたという内容ばかり。
何でも屋になることをやめて大事なものは何かをもう一度考える一冊になってくれることを願うばかり。
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今日の学校教育の問題点を指摘した本書。教職課程を学ぶ中で感じていたモヤモヤをデータとともにわかりやすく言語化してくれた。
内容は理路整然と説明されており、新書としてはそれなりの分厚さながらも、内容は至ってシンプルでかなり読みやすかった。
教員の業務内容の詰め込み過ぎに焦点が当たっている。どんな職業でもそうだと思うが、何をやるかと同じくらい、もしかしたらそれ以上に何をやらないかは大切になってくるのだろう。
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著者があげる「ティーチャーズ・クライシス」を書いておく。
一 教師が足りない
一 教育の質が危ない
一 失われる先生の命
一 学びを放棄する教師たち
一 信頼されない教師たち
以上だ。いずれも昨年まで現場にいた私にとっては「妹尾さん,そのとおり!」と思えるクライシスである。
健康(まれには命さえも)が危ぶまれる学校現場の先生たち。毎日毎日残業で疲れ切っていて,自宅で自分の教養を高めるような勉強をする気にはならない。
教育実習まではやる気満々だったのに,実習中にこういう教育現場を見て,教員志望を止めた学生も多いという。地元金沢大学の教育学部(正式名称は知らない)の学生でさえも石川県の教員採用試験を受けなくなっているという。それによる教師不足。採用試験を受ければ入れる感じになるから教員の質は下がる。さまざまな困難を持つ子どもたちに対応しきれない先生たちは,保護者からの非難の的になる。精神的に追い詰められて,精神疾患になる人が増加している。でも,代わりの先生はすぐには来ない。
この悪循環を断ち切るための手立ても妹尾さんは明らかにしているが,それらを実現するためには予算の裏付けが必要だ。
神戸市の教師のいじめの第3者委員会報告書では,こんなことが指摘された。
事情聴取して感じたのは,「自分のことで手一杯」で他のことに干渉したくない,問題を増やしたくない,と考える教員が実に多いという点である。業務に余裕のない今日の教員の状況が。見て見ぬふり(放置)に寄与した部分もあると言わざるを得ない。
協力協働の職場では,精神疾患も出ないし,いじめもそんなに大きくならない。予算がないとして(いまの現状のままだとして)も,まずは管理職が職場の風通しを良くし,子ども中心主義に立って提案することで,教員たちもチームワークが生まれてくるのではないかと思う。点数で一喜一憂している学校ばかりでは,これもまた期待薄だけどね。
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「学校」なるものを経験しない人はほぼいないので、ほぼ全ての人が「教育」を論じることになる。現場を知らない人が不平不満をぶつけることで学校が潰れかけている。教員になりたい人も減れば、教員の質が下がり、子供たちに影響が出るのは自明。しかし、私には解決策が見つからない。
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教師の仕事が大変忙しい。多種多様でどこまで行えば良いのか、際限なくやってくる感覚もその通りである。どこの職場にも必要以上の仕事を、気を利かせて行わない人はいる。よって特定の人が忙しいことになる。教員が特別な職業だとは思わないが、仕事の内容が多岐にわたっていることは間違いのないことである。仕事をお願いしても、何か理由をつけて引き受けない人が一定数いるがために、職場が崩壊している学校もたくさんあるだろう。例えば、分掌が変更になり、前任者がうかっかり忘れていたことがあるとする。新しく引きついだ人が、処理をする技術を持っているのであれば、前年度の分も引き受けて、処理を行ってあげてもいいと思うのだが、「昨年度は分掌違うから」と言う一言でかたくなにしない人がいる。この類いの人はどんなにコミュニケーションをとってもダメである。しかしこういう教師は生徒にも観られていて、生徒に対して似たような態度をとっているため、生徒からも不評なのだが、決まって人のせいにしている。
学校教職員の方々に是非読んでいただきたい一冊である。
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現在、学校(とくに小学校)の先生が置かれている環境を、データや図表で確認できる一冊。人が足りない。お金も足りない。精神論の悪用で責任だけは増える一方。そんな状態で健全に働けるわけがない。今後の方向性として、教員の業務を役割分担し、教員以外の専門スタッフを増員・配置していこうとする志には賛同できるが、すぐに変えられない状況で、これから教師を目指す人々はどこに希望を見出せばよいのか。考えさせられる。
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年間5000人が精神疾患で休職となる学校現場。
過酷な労働環境が学ばない教師を生み出し、結果、信頼されない教師を生み出しています。
本書では教育界の現状を、データに基づき客観的に示してくれます。
これらを5つの危機、ティーチャーズ・クライシスとして解説します。
教師が足りない、教育の質が危ない、失われる先生の命、学びを放棄する教師たち、信頼されない教師たち。
5つのクライシスを食い止めるための打開策も示します。
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教師の働く現状を考えるために読む。
読んでみて、様々な教育の問題は相互に関連していて共通の課題を抱えていることが多い。
つまり、このような教育関係の書籍を読み、知識や情報を増やしていくことは非常に大切なこと。