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単純に凄いと思った。
世界のどこかにこういう人たちがいることを知れて面白かった。ただ行く機会は人生でないと思う。
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リベリアで、日本から支援食料が売られているのを指摘したときの話、これが考えさせられる。本来ならば子ども向けを想定していたものが、流通ルートのどこかで買い叩かれて市場で大人が買っている。食糧がない場合は子どもに渡るのだろうが、常に食糧を支援してほしいとは限らない。では必要な金に換えたほうが、という思考は至極真っ当なもの、という箇所だ。
明日を生き抜くためだけに生きている人たちの叫びが、食を通してダイレクトに届いてくる。
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テレビで見て、読本
リベリアの話が印象的
クレイジージャーニーとかこの手の番組が好きだ
また放送してほしい
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※信州大学農学部環境学生委員会メンバーのみなさんによる推薦文です※
本書は、リベリア、台湾、ロシア、ケニアの「ヤバい世界」に生きる人々の食事からその世界の本当の姿を見つめている。世の中から恐れられている人だとしても、それぞれが信じる正しさと幸せを持ち美しく生きている様子は、読み手に正しさと生きるとは何かを問いかけてくる。また、食事から世界の貧困や宗教、政治の状況を知ることができる。
ケニアの章では、産業廃棄物のゴミ山で暮らす人たちを紹介している。日本では考えられないが、ケニアでは収集されたゴミはゴミ山に放棄され、多くの人々がゴミからプラスチックや金属などを拾い集め、お金に換えている。そして、得たお金で食材を買い、ゴミの自然発火で得た火種とスポンジで焚火をし、調理する。夜は、アスベストの板に囲まれて寝る。
今日の環境問題は、CO₂削減に注目が集まり、ケニアは世界で最も厳しいビニール袋の禁止で有名である。しかし、ケニアのような途上国ではもっと解決すべき大切な問題があるのではないかと思わずにはいられない。
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB30062686
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★★★★
今月4冊目
超好きな番組の本。これ読んで映像見たらより好きになるな。
ゴミ山で暮らすケニアの少年は衝撃でした
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世界のやばい奴らは何を食っているのか、というかなり際どいルポタージュ。もともとはテレビ番組らしいのだけど企画と取材、撮影までを一人でこなしたディレクターが本にしたもの。変な言い方だけどちゃんと書物としてテレビとは別に成立しているところが素晴らしい。取り上げられているのは「リベリアの元少年兵たちが暮らすスラム」「台湾マフィアとの宴会」「シベリアのカルト宗教村」「ケニアにあるアフリカ最大のゴミの山に暮らす人達」でよくもまぁこんなテーマを見つけてきたものだ、という驚きがまず一つ。そしてこれをよくテレビで放映したな、という驚きが二つめ、そしてよく無事に帰ってこられたな、という驚きが三つめ。どれも凄まじいテーマでリベリアの少年兵の中には人を食べたことがある奴がいたり。現地の人間でも近づかないような危険地帯にズカズカと踏み込んでいくところは「真似する人がでませんように」とすら思う凄まじさ。秀逸なのはただ単に際どい連中を写すのではなくそいつらが何を食っているのか、というところに焦点をあてたことで恐らくそこがないと特にアフリカの二篇は凄惨過ぎて使いものにならなかったのでは、という気がする。これは番組も見てみなければならないな。いやほんとに凄い作品でした。
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他者にカメラを向けることがまごうかたなき暴力であり、この上もなく傲慢な振る舞いであることを腹の底から理解しつつ、それでも何かや誰かを撮りたいという欲望に忠実な男の、とんでもない旅のおはなし。 TV版よりさらにヘビーなのもあって、平易な文章ながら読み進めるのに苦戦した。しかしそれだけの価値は充分あったと思う。
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チーフ・フルトンの章を読んで、人間はそもそも貧しいのではないだろうかと思った。少ない資源を取り合ったり分け合ったりするのが本来の姿ではないだろうか。
リベリアの章を読み終えて。そのままの意味でハードボイルドだと思った。
こういうものがテレビであったことを全く知りませんでした。きっとテレビはこの本と同じではないと思う。だからこの本画あるのだろう。
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絶対に私には見ることができない光景。
すごい。
番組も見てみたいけど、その光景をリアルに目で見るのはキツいかもしれない…
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生物の進化はつまるところ競争、弱肉強食の世界であり、その根源には「食べる」という、生物に宿命付けられた行為を根源としているのではないか。
何億年、何十億年前だかに、光合成を捨てた生物が他の生物を取り込むという栄養の摂取方法を編み出した。
動物性プランクトンは植物性プランクトンを食べ、
魚類がプランクトンを食べ、
肉食性動物が草食性動物を食べ、
結果、食にありつけない弱者は衰退する。
食うか食われるかという言葉通り、すべての競争の根源には生物の宿痾である”食”という行為があるのではないかと考えた。
本書は、世界のヤバいところへ出向き、食べる人へのインタビューを目的にしている。
「第一章:リベリア 人食い少年兵の廃墟飯」
内戦の傷跡が残る首都モンロビアのスラムでのインタビュー。
人肉食があったと噂される内戦を生き残った、元少年兵たちがねぐらとする廃墟、墓場への突撃インタビュー。
「第二章:台湾 マフィアの贅沢中華」
ひょんなことから台湾マフィアの宴会へのインタビューが許される。
そこではマフィアたちが贅を尽くした中華料理を嗜んでいた。
かつて世界一長い戒厳令が敷かれていた台湾の闇社会を覗き見る。
「第三章:ロシア シベリアン・イエスのカルト飯」
ウラジオストクから5400km、シベリアの果てにその村はあった。
太陽の街と称するこの村は、イエスの再来を名乗る教祖を中心とした新興宗教の拠点だった。
奇妙に安らかな時間がすぎるこの村は、文明から離れた生活の中で幸せとはなにかを問いかける。
「第四章:ケニア ゴミ山スカベンジャー飯」
そして再びアフリカに戻る。
世界で二番目に巨大な高密度スラム、ダンドラ・ゴミ集積場のゴミ捨場の中で暮らす人間を見つけ出す。
スカベンジャーとは、腐肉食のことだ。
ゴミ山の中で暮らす他の人間を、そこに住む人間でも分からないという幅500m、奥行き1.3kmの巨大ゴミ捨て場。
至るところから自然発火した黒煙が上がり、人はゴミから売れるものを漁る。
どんな過酷な状況でも、生物が生命活動を維持するのに”食べる”行為が欠かせない。
食べるという行為そのものに、生物の根源と宿命を読み取った。
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番組のことは知らないけど、この本を読めて感激しています。
自分は恵まれた環境で暮らせているのだなぁ、と実感してしまいました。
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うわ~!なに~もうこの本!
衝撃的におもしろかった!!
「ヤバイ国のヤバイ人たちは何を食べているのか?」
テレビ東京のディレクター・上出遼平さんが
ADもつけないで1人でカメラを持って取材するという番組のドキュメンタリーリポート
紛争が続く西アフリカのリベリア共和国
人を食べたことがあるという元少年兵を探して訪れ出会ったのは元放送局の廃墟に住む元国軍と反乱軍の兵士たちで…
日本でも人気の旅行先「台湾」
人骨で鍛錬する刀職人
そして台湾の黒社会を仕切るドンの食事とは?
ロシアの洞窟の家に住む夫婦
そしてカルト宗教と噂されるヴィッサリオン教の小さな村の人々の食事とは?
アフリカ東部のケニア共和国
ゴミ山に暮らすスカベンジャーたちの生活とその食事とは?
1つの国の取材記を読むごとに胸がざわざわする
ある時は、戦争とは何なのか?を思い
ある時は、貧困について考え
ある時は、生きることを哲学的に考え
その答えは永久に出ないだろうと思ったり…
「その人の価値感や正しいと思うことを他人が批判したり判断することはできない」と語るカルト村の人
幸せかと聞かれた時に「あなたに会えたから幸せだよ」と言うスカベンジャー生活の少年
「正しさが正義ではなく移ろいゆくことこそが真理」
自分の命を守るために自分の親に銃を向けた少年兵
みんな私たちと同じ人間
生きるという意味では同じでも
その人の人生と人生の哲学はみな違って深い
上出さんはこう書いている
カメラを通してその人の人生を覗き見ている…と
取材は暴力である
カメラは銃でありペンはナイフである
幼稚に振り回せば簡単に人を傷つける
取材活動がどれだけ社会正義に即していようとも
それが誰かの人生をねじ曲げるのであれば
それは暴力だと思っている
その正しさは取材活動の免罪符になるけれども
暴力であることから逃してはくれない。
おそらくマスコミの仕事をする人の多くは
この言葉のリアルな現場を体験して一度は葛藤していると思う。
そこを忘れるか大切にするかでそのディレクターの作るVTRは訴えてくるものが違う
上出さんのこの番組は見ていなかったのだけど
心の底から「見たみたい!」と思った。
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めちゃくちゃ面白かった。現実とは思えない世界があるもんだな、と世界の広さと闇を知った。写真は少なめだけど、十分に情景が伝わってくる文章力もすごい。番組も観てみたいな。
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ドキュメンタリーとかニュースとかで貧困とか取り上げてもなんか偽善的で、、、かわいそうな人てなっちゃう。
でとこれは食、という観点だからこその胡散臭さがなくて、相手をジャンルでみるんじゃなくて人としてみてる、だから本当に面白い。
旅したい。
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旅行記好きノンフィクション好きにはたまらない本。
元々、どんな本でも、舞台となっている場所を検索して地図を見ながら読む派なので
この本は、ずっと脱線しっぱなしながら読みました
絶対に行くことはないだろう世界の危険地帯の日常のご飯。
興味ないわけない。
衝撃と感動。
ケニアの話は特に辛かった。
日本にいると想像もつかないような生活をしている人が世の中にはたくさんいる。
私たちのような生活をしている人の方が少数なのかもしれない。
簡単に世界を旅する事ができない環境にあっても、こういう本を読んで世界の事をもっとたくさん知れるということは本当にありがたい。