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遂にTGCスタート!……と思ったけど本番のスペシャルコレクションはこの巻では描かれず。
どこか肩透かしを食らったような気分……
その代わりに重点的に描かれているように感じたのはそのスペシャルコレクションに辿り着くまでのあれやこれや
テルミに求められたデコレーションバッグの制作に勤しむ育人
単純にバージョン違いを作るだけじゃなく、テルミの意図を察した上でリュックサック形式のものを作ろうとする育人の姿勢にはプロとして確かな成長を感じさせたね
独立して以来、その動きが妙に見えづらくなった遠
元々綾野麻衣へのコンプレックスの酷さから自分を追い込んでしまうタイプに見えた彼だけど、今は更に育人への対抗心も募らせているものだから余計に彼の内面はぐちゃぐちゃになっているように見える
そのぐちゃぐちゃした感情が誰の追随も許さない秀逸なデザインを作り上げるのか、それとも別の迷走に繋がってしまうのか…
今の所、後者の傾向が強いような気がするけど。それでもやはり遠は素晴らしいデザインを仕上げてくるのだろうね
そうして始まるTGC。これはお祭りとしか呼びようがないほど賑やかなものだね。これまでに本作で描かれてきたファッションショーとは本質を全く異にするもののように感じられる
だからこそ見えてくるのはモデル達の人気差。
セイラを始めとして様々なモデルが登場するけど、その名前と一緒に紹介されるのはSNSのフォロワー数
フォロワー数がそのままモデルとしての評価とまで言う気はないけれど、それでも人気の証ではある
そして千雪はそれらのモデル達の中でまずまずの人気である事が紹介された
千雪が本気でパリコレを目指すならモデルとしての実力だけでなく、人気面でも彼女らを圧倒しなければならない。そういった必要性が垣間見えたシーンでは有ったね
数多のモデルに混じってこの巻で千雪は3回もランウェイを歩いた。だからこの巻の後半はほぼ千雪のエピソードが占めているようなもの
それらの描写の中では千雪のモノローグよりも他の人物のモノローグや発言の方が多いように思える。だからこそ、千雪をモデルとして何処までの高みに連れて行きたいかという問題が露わになってくる
かつて千雪と一緒に教室で笑い合っていた友人二人から見た今の千雪の姿。娘のために裏でまた無理をしようとしている藤戸社長
それらの中でもやはり育人が抱いた感情が目立つね
ファッションを仕事に出来て楽しいと思う。笑っている千雪が好きだと思う
その瞬間に育人が抱いたあの疑問は今後のデザインに反映される基本理念となるのだろうか?
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東京ガールズコレクションが開幕(Terumi Kaji仕切りのショーはまだ)
遠含む各々の信念と努力が期待感を煽り,16巻が非常に楽しみな引きになっている.
ただ,個人的に千雪の父親の行動があまり好きにはなれない.
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カバン出て来ないし!?
パパがまたなんか悪い癖出してるけど……、娘を女優にでもするつもりか……? 芸能界ならそれもまたありか?
でも娘はそんなことしそうにないよ?