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不倫スキャンダルで追われる女優や借金まみれの元ピアニスト。様々な訳アリ事情を抱えた人がその境遇を逃れるために誘拐される。その誘拐に一役買っているのが「誘拐屋」。主人公の誘拐屋・田村健一ことタムケンと助手(?)の根本。彼らが誘拐する人々には意外な共通点があり、最後の章ですべての糸が繋がる、横関さんらしい物語構成。
最後の章で大体オチが見える展開が続くけれど、それでも読み進めたくなるのがいつも通り。キャラの色が濃くてカレー屋のアリなんてツッコミどころしかない。章を追うごとに根本の「可哀想じゃないですか」というフレーズがイメージとともに頭の中で再生される。彼の図太さや正体不明な雰囲気が最後の章へとつながっていると思うと、愛せずにはいられない。そして結婚披露宴についてしっかり下調べしているタムケンがかわいい。
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「誘拐屋」と言うビジネスを生業としている田村に、組織から新人養成の為、新人・根本とコンビを組まされ…プロ中のプロの田村と正反対の根本のいい人っぷりに少しイラッとさせられましたが、ラストでまさかの大どんでん返し!一匹狼の田村だったけど、根本に感化されて少し柔らかくなった気がします。読了後は爽快でした。
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連作短編形式。伊坂幸太郎作品に登場しそうな「誘拐屋」の描写が、淡々としていながらも楽しく、スラスラ読めました。終盤で話がつながってくる構成は好みですが、ミッシングリンクはともかくとして、そこに至る流れについては、もう少し書き込んで説得力を持たせて欲しかった。でも読後感が良くて好きです。ドラマ化されそう。
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ユーモラスでほっこりさせられる連作ミステリ。依頼を受けて特定の人物を誘拐する誘拐屋。しかし必ずしも犯罪絡みというわけでもなく、対象者を窮地から避難させるために行われることもしばしば。腕利きでプロ意識が強く、しかし案外人情に弱い田村と涙もろい新人の根本のコンビが関わる案件の数々と、全編を通しての物語。わくわくさせられながら一気読みです。
ラストに向けていろんなものが収束していくさまは爽快だけれど。最初はなかなか繋がりがわかりませんでした。あの人がそうかな、ってのは見当がついたけれど。そこまで全部仕組まれていただなんて! そしてあの人の正体にびっくり。たしかに人を外見で判断してはいけません(笑)。
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最後は全員がほんのりと幸せになれたので良かったのだけど、一素人が誘拐屋に弟子入り?できるとは思わないし、お金どうした?とか色々疑問は残りますが、エンターテイメントとして堪能できる一冊でした。誰も不幸にならない、痛快な横関さん、大好きです。最後のどんでん返しもお見事でした。田村さん、かっこいいな。
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横関作品とは相性がいいようで、今作も存分に堪能。
誘拐屋という設定がまず愉快。
そして、見習いに振り回されるタムケンが気の毒やら笑えるやら。
そして、最後のあれは、予想だにしなかった。
大満足
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プロの誘拐屋として地道に働くタムケンが
組まされた相棒になんだかんだと振り回される。
あー、なるほどね、
そこで繋がりますか・・と面白かった。
「ルバンの~」よりこういうののほうが私は好みかな。
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誘拐屋を生業にしている田村のお話。
短編で1話解決で話は進んでいくけど回を追うごとに面白くなる。
最後は落ちが解ってしまったけど面白かった!
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7月-2。3.0点。
標的を誘拐するだけの稼業。連作短編。
一匹狼の主人公だが、新人を付けられ稼業に。
新人が途中に足を洗うなど、不審な動き。最終話で伏線改修し、すっきりかな。
軽い感じで読める。
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神様は 休暇中
この言葉 最高ですね。
最後に 全部の物語を つなげる。
こう来るか。
続編が 楽しみですね。
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面白かったけどリアリティはないですね。
誘拐屋は犯罪だよね。
ポップな感じがします。
これが良いのかな
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腕利きの誘拐屋が無理矢理お人好しの見習いと組まされ、誘拐される側の手助けをする連作短編。それぞれが繋がりがあり最後にわかるのだが、その設定がなくても面白い。パンプキンが意外!
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誘拐というと犯罪であるが、全く感じさせないユーモア溢れる連作短編。裏稼業誘拐屋の田村健一と見習いの根本翼。組織のブローカー直子の依頼で鮮やかにターゲットを誘拐し指定の場所に届ける。依頼者や誘拐の目的を知ることもせず、品よく遂行するのが誘拐屋のエチケット。不倫騒動の女優、借金まみれのピアニスト、パワハラを受けるOL、相撲の大関、少年サッカーの監督、建設会社の社長。各章を淡々と読んでいたが、最終章何故かこれらの被誘拐者が、結婚披露宴に招待されそのつながりが見事に伏線として回収され成る程と唸った。
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評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれ。人生崖っぷちの人々を攫って匿って問題解決!それが、誘拐屋。腕利きの誘拐屋・田村健一は、ある日、新人誘拐屋の根本翼とコンビを組むことになる。あまりにもお節介な翼は、自らが誘拐した人物の人生相談に乗ってしまう。淡々と仕事を全うしたい田村の抵抗もむなしく、いつの間にか2人は関係のないトラブルに巻き込まれていく。だがすべての出来事は、実は田村の秘めた過去につながっており…。
少しハードボイルドで、少し間抜けな誘拐屋のはなし。切り口も面白いし、最後はまあるく収まり安心して読めた一冊。
綺麗すぎる感はあるがそれも良し。
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腕利きの誘拐屋・田村健一。不倫や借金などの問題を誘拐で解決をしている。そんな田村に新人・根本がつくことになった。根本はお人好しで誘拐した人の人生相談に乗ってしまう。田村は早く仕事を終えたいが、根本が原因で大きなトラブルに巻き込まれてゆく。
有能な誘拐屋とか話の流れでなんとなく伊坂幸太郎さんの物語を思い出した、明るく書いてあるし。この本では新人根本とのやりとりや一つ一つの章の結末、最後の章のまとめで大変楽しむことができた。最終章はきれいに纏め過ぎて、そんなばかなとも思ったりもした、根本にしてやられた感じです。そう、誘拐というとダークなことですがこの本に関してはそんなことはなくさらっと明るく全てがいいように流れて行ったよ、面白いエンタメ作品でした。