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いい話だなあと思ったら、手塚治虫とアップリカの社長の関係をヒントにした作品だった。このシリーズは、作品の合間に作品背景の説明が入るのが良い。手塚治虫の人柄が偲ばれる。
安達ヶ原も良かった。能にも通じていて、手塚治虫は教養の深い人だったんだなあと思った。
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漫画家か、別の道か。どちらの人生を歩むべきか。
八角形の館の話が印象に残った。
安達が原の切なさ、奇動館の情熱。未来を信じる力。
手塚作品はこうして後世に残すべきもの。
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「はじめに」に、虫プロ倒産の話が出てきた。
子供の頃に住んでいた中野区江原町に虫プロができたのでよく覚えている。
映画のロケとかにも遭遇したが、ほどなく虫プロは大きな負債を抱えて潰れた。
そのとき手塚治虫の力になって助けてくれた人たちがいて、その気持ちを作品に描いている。
人は誰もこれから進む道に悩むことがある。
決断しても、これで良かったのかと悩む日が来る。
1回だけ別の人生にやり直しができる(その結果は…)、という作品も描いている。
人間には無限の可能性がある。
子供時代には素晴らしい先生との出会いがとても大切です。
本書の最後はそのような物語。
手塚治虫は私にとって子供時代に出会い今でも影響を受け続けている素晴らしい先生の一人です。
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[いかめしい顔だけど、かわいいものが大好き。思春期の少年が、男らしさ、自分らしさに悩みながら成長する姿を描く「べんけいと牛若」、盲目の花火師が、かつて自分を陥れたライバルに勝負を挑む「ACT.18」(『ミッドナイト』より)、辺境の星で人を喰らって生きる老婆の悲しい過去とは……国家権力に翻弄された男女の悲恋を描く「安達が原」等、6話収録。人の醜さ、美しさを描きだす、ニューマニズム溢れる傑作選。]
ACT.18 7−28
べんけいと牛若 31−60
八角形の館 63−92
上と下 95−117
安達が原 119−178
奇動館 181−220