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児童向け、ルビもふられた大きな文字ですが、もちろん大人にも読んでほしい。
高校生からバレエを始めるというのはプロを目指すには遅いようにも思いますが、大前さんの学ぶことへの熱意がそれを覆します。
やりたいことがある、なりたいものがある。それにはこれを学ぶ必要があるから学ぶ。学ぶにはお金が足りないからバイトを掛け持ちする。とてもシンプル。しかし実行できる人はそうそういるものではないでしょう。ブレずにたいへんな努力を続けられ、今も新しい表現と技術を得ようと常に動き続けていらっしゃいます。
プライドが邪魔することなく他人に教えを乞うことも、なかなかフツウにはできない人が多い。
読者の心に何らかの意欲をもたらしたり、輝くべき未来のある子どもたちに学びへのヒントを贈ったりしているような、熱く心動かされる本でした。
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ノンフィクション、ドキュメンタリー、自伝、ダンス、ハンディキャップ、どこに分類するかはその図書館次第(つまり、どこが必要としてる本か、ということ)です。
ダンサーになれる直前に事故で左足の膝から下を失ってしまった青年が、ダンサーとして生き抜く話です。
文章がうまく、簡潔なので、読みやすく、足が短いことを逆に強みにしていくその考え方は素晴らしいです。
2020/07/22 更新
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事故で片足を切断したがダンサーとして活躍を続ける大前光市さんのノンフィクション。
子供向けのものなのでシンプルな記載。
簡単に書いてある一文一文の背景には大変なことが多くあっただっただろうなと思う。
その大変さを凌駕する、ダンスに対する強い想いがあるからこそ乗り越えられたことも。
その熱意に共感する周りの人に大きく助けられていることも。
にじみ出ている。
生きていく上での目標(ダンスすること)に高校の時に出会えたことは本当に幸せなことだとしみじみ感じた。
足を失った後に、足があるかのようにダンスするよりも、義足なしでダンスすることの方が美しいことに気付く。
それは、ダンスが自分の強み、自分らしさの表現ができる競技であるということ。
芸術表現は単純な記録の優劣ではなく、その人らしさの表現に意味を持たせられるから素晴らしい。
以下のフレーズが心に残りました
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舞台の活動とは別に、ぼくは、このころから少しずつ始めたことがありました。
小学校や中学校に行って、特別授業やお話をする活動です。
話すのは、「自分のとくいなことや、特ちょうを見つけよう」、「みんなと同じ土俵で、自分をくらべる必要はないよ」という内容です。ぼくの特ちょうとして、体の動きも見せながら話します。
「自分らしく生きる」ということの気づいたぼくが、みなさんに伝えられることってないかな、少しでも役立てないかな。そんな気持ちが強くなっていたのでした。
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ノンフィクションとしては、私の中でベスト5には入りそうな本。久しぶりにウルっとしました。
体が丈夫ではなかった子ども時代。
クラブでは補欠、先輩にいじめられた中学時代。
中2のとき、3年生を送る会で閻魔大王役を演じたことで演劇にのめりこみ、芸術大学に進学。
入りたかったダンスカンパニーの最終審査の前日の事故…
常に感じるのは大前さんの一生懸命さでした。
エピローグで書かれていた「変化は、進化」
この気持ちがある限り、どこまでも成長を続けるのでしょう。
「義足のダンサー」ではなく、一人の「ダンサー」である、というのがヒシヒシと伝わってきました。
すべてふりがなつきなので、2年生からでも十分読めると思います。
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子供向けに書かれているのがいい。夢をあきらめないで可能性は無限大と教えてくれる本。この本で初めて知ったんですが、LEDを巻き付けた義足は結構重たいものなんですね。綺麗だと思っていたけど搭載するにも努力されたんですね。