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読みやすいしストーリーも無理がなく面白いけれど、なんだか物足りない気もした。
捉え方によるのかもしれないが、クスノキという題材が意味するところが、私には相当重いもののような気がするのだけれど、作品自体は軽い印象なので変な感じ。主人公が若いから軽く感じるだけなのだろうか?私が歳をとったということなのかもしれない…。
本音を言えば、この題材で東野圭吾ならもっと面白いもの書けるんじゃないのか?と思う一方で、私は一体何様なんだ!これはこれで良いんだ。とも思う、なんかそういう複雑な気持ち。
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神話のような民話のようなクスノキの番人。
念を託され念を授けるというクスノキを管理する番人。
番人の成長を見守りながら、ひと時別世界に居たような感じがする。
東野さんはこんな話も書かれるのだなぁとちょっと意外な感じがした。
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言葉にならない意志を、言葉ではないそのままで伝えられたら、また受け取れたら......。現実には叶わない、しかし切実な人間の欲求がメインテーマ。祈念の真相が明かされてからは、一気に深みを増した感がありました。演奏会のシーンは特に象徴的。
ファンタジーの力を借りて、テーマを丁寧に展開させた作品。さすがです。
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あなたの生き方に口出しはしません。ただ1つだけアドバイスするならば、この世に生まれるべきでなかった人間などいません。どこにもいません。どんな人間でも、生まれてきた理由があります。そのことだけは覚えておきなさい。
主人公の過去からの更生、叔母の存在、依頼者とクスノキの関係、それぞれの立場があり物語がある。最後は涙腺が緩む作品。
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東野圭吾の心温まる感動するお話大好きです。
想いを素直に伝えられたらいいけど・・・
どんな想いを抱いていたのか・・・
不思議な力のクスノキで繰り広げられる人間模様に感動しました。
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主人公の玲斗が徐々に成長していく姿は、東野圭吾作品としてはちょっと斬新かなと思った!
その玲斗の成長もさることながら、真相に近づくにつれてとにかく物語の世界に引き込まれていった。
最後の、玲斗の言葉には特に感動した。あれは、自分にとっても胸に響く、とても価値ある言葉でした。
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人の内面は自分しかわからない。
伝えたいことも、伝えたくないことも、言葉にすると普遍的になりすぎる。
念は普遍的な言葉の背景も一緒に伝えてくれる。
神社に行くと社の裏手には古い森と大きな木があって、人よりも長く生きてきた木がある。そこに人は神秘的なモノを託して想いを馳せる。
表紙の神秘的なクスノキの絵も、話が終盤になれはなるほど、手触りとして実感されるよう。
人の体は消費されるものでいつかは尽きてしまう。記憶する脳も同じ。思い出には、楽しいことも、伝えるべきことも、後悔もある。でも体が尽きれば、消えて無くなる。
でも消える前に向気合うことが出来れば、言葉に頼らなくても伝わる事がある。自分を大切にし、他人を大切にすること、簡単なようだけど、毎日を乗り越えるために、おなざりにしてしまい、習慣となり、後悔を生む。
でも、それを気づかせてくれる人がいれば、素直に受け入れれば、人は強くなれるし、前を向いて生きれる。
よかった。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
割と早い段階でこの謎はこういうことだろうなぁと思ってたら、そのとおりでした。この著者のナゾは時々「そうきたか…(クヤシイ)」となる時が多々あるけど、今回は割とあっさり判明。途中からは「どこかに落とし穴が…」と構えることなく、ラストまで安心して楽しみました。良い人しか出てきません。主人公・玲斗を風間俊介、おば・千舟を加賀まりこで脳内変換してました。
「その木に祈れば、願いが叶う」と言われるクスノキの大木。150年以上前から記録が残るぐらい受け継がれてきた「祈念」とそれを守る番人を継承した主人公。勉強はできなくても、素直な良いコで他人の気持ちを汲み取れる(コレはやはり血筋かも…)なので、物語を読み進めながらこうなって欲しいなぁと思う方向に連れて行ってくれます。読後感、ほっこり。
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いつも思うけど
東野さんは発想がおもしろいよね
祈念とか預念とか受念とか
確かに
自分の死期を悟ってしまったら
あるいはそうでなくても
胸に秘めた愛情や希望、苦渋や悔恨など
言葉では表せない想いを
誰かに伝えたいと思うかもしれない
人間のそんな気持ちと
2000年以上生きると言われているクスノキを
絡めてくるところがすごい
何か神秘的なことが起きても不思議ではないと
思ってしまうから
クスノキの番人をする事で
成長する主人公もいいね
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流石、東野圭吾先生です。
夢中になりました。わくわくどきどきしながらよんでしまいました。ミステリーでありながら最後は、人間のはかなさ、尊さを教えてもらったような気がします。東野圭吾さんは、文字を映画以上に頭の中に描写させる魔術師のような気がします。
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東野圭吾の最新刊。入り込んで一気に読んでしまった。凄い力のあるクスノキの番人になってしまった主人公。それにより人の心、自分の生まれについて卑下した考えから、だんだんと成長していく様がとても素敵で、最後の章の終わり方はとても良い。
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安定の東野圭吾!
「読み終えた人が明日に希望を持てるように、と思いながら書きました。」と東野圭吾本人が言っている通りの良い話でした。
決して重い話ではなく、終始穏やかな気持ちで心地好く一気に読める作品でした。人の思いやりの大切さが伝わってきます。
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①この本を選んだ理由
東野圭吾さんの作品は毎回楽しみにしているので購入しました。
②あらすじ
タイトルにある不思議なクスノキと、そのクスノキに出会った人たちのお話。
③心に残ったこと
…
④感想
登場人物を必死に記憶したり、前後関係を必死に覚えたりする必要なく、シンプルにお話が進んでいくのが、東野さん作品としては珍しく感じました。
すごい感動するとか、すごい興奮するということはありませんでしたが、とても読みやすく、心温まる物語でした。
⑤登場人物
直井玲斗
直井富美 (ふみ) (玲斗 祖母)
栁澤千舟 (ちふね) (玲斗 伯母)
佐治寿明
佐治優美 (寿明 娘)
佐治喜久夫 (寿明 兄)
大場壮貴 (そうき)
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示談金を肩代わりしてもらう条件で,クスノキの番人になった玲斗.伯母の千舟から全てを教えてもらえず,番人や念について少しずつわかってくる.満月と新月,夜の楠の大木の祠,謎解きの面白さとともに,玲斗の成長物語であり千舟との失われていた家族の交流の物語である.また謎解きの中で,喜久夫の頭の中の音楽が受け継がれて蘇る場面はとても良かった.
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二回読んで内容を深めたつもりではあるが、東野圭吾じゃないと書けないような作品ではなかったと思う。
「実は〇〇だったこと、あなたは気づいてたでしょ?」みたいなストーリーの運ばれ方は東野圭吾らしいけど。
『故人とテレパシーができると心を落ち着かせられる』、みたいな結末かと思いきや、
今後、誰もが直面する可能性がある認知症に焦点を当てていて意外だった。
聴覚障害で旋律を伝えられないとか言葉では後世に残せなくても、念で伝えられるものがあると預念する方もありがたいだろう。
皮肉にもそれを教えてくれているのが、言葉を文字にするプロの作家なんだけど、、
東野圭吾でも言葉や文字で伝えられない内情とかあるのかな。