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2022.5.22 読了
昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉
昆虫目当てに各地に現れる飄々とした彼はなぜか昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう─
ミステリーとしては面白かったんだけど残念なことに魞沢泉のキャラが私にははまらなかった。
長編だったら違ったかな…どうだろう。
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続編の『蟬かえる』を読む為に購入。
評判にたがわず満足度の高い良質な短編集だった。昆虫好きの青年エリサワのキャラクターがとぼけていていい味をだしている。中でも『火事と標本』と『アドベントの繭』の二つが好みだった。
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タイトルに惹かれて。
由来は直球でしたが、いずれも質の良いミステリーで、短編だけどのめり込んで読んでしまいました。
謎から真相、真相から裏の心理へと転じる推理が素晴らしかった。
探偵役の魞沢泉の男性像が素敵だったので、昆虫好きのおとぼけキャラが完全に創作ではないことと、登場シーンが少ないことが少しだけ残念でした。
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エリサワさんと周りの人物のかけあいがテンポ良く、読みやすい一冊でした。
その会話の中にもしっかり伏線が盛り込まれていて、後から「あの時の!」と振り返りやすいものばかり。
真実を知る=幸せ とは限らないんだなと…
読後の行き場のない悲しみや辛さもエリサワさんの語り口調のおかげか軽減され、どんどん読み進められました。
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本格的なミステリなのに、軽やかで読みやすい作品だった。虫好きな主人公・魞沢の少し気の抜けた言動が、この作品の軽快さを生み出している。特に気を張って推理を披露しているわけではなく、雑談をするかのように推理していくからこそ、ストレートに伝わってくるのかもしれない。トリックとしては目新しさはないが、昆虫オタクという珍しいキャラクターが良い味を出している。
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昆虫マニアの魞沢泉が事件の謎を解くミステリー
「ナナフシの夜」バー・ミステリー。ちょっとした悪戯が殺人を引き起こす。
「アドベントの繭」両親を失った中学生の身の上が心配。
この二話、重すぎるテーマをユーモアで包む。
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とぼけた青年が事件を解決するという設定は好きなので期待しすぎてしまったかな。
事件にも主人公にもいまいち興味が持てず。。
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泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズを好きになりキャッキャしていたら、ブク友さんたちから、櫻田智也さんの小説に登場するエリ沢泉(エリは魚篇に入)は「令和の愛一郎」と評されているということを教えていただいて、本書を知った。ありがとうございます!
読み始めてまず、大人しいのに面白い文章が私の好みにどんぴしゃだなと感じ、嬉しくなった。そして主人公のエリ沢氏は、とぼけた会話と鈍臭い振る舞い、でも妙なところでしつこさや大胆さも見せ、根の素直さ謙虚さのためか結局は愛されキャラ、そんなところは確かに愛一郎。もちろん鋭い観察眼で真実を見抜くところも。
愛一郎以外にも、ホームズ、ブラウン神父、クリスティを意識したのでは?と思われる箇所もいくつかあり、ミステリー愛が感じられる。こういう仕掛けは別に珍しくはないけれど、やっぱり嬉しいものだ。
五つの短編を通して読んでみて一番の魅力だなあと思ったのは、作品全体に滲み出ている優しさ。殺人は起こるし、人間の弱さや愚かさは、読んでいて辛くなるほどしっかり描かれているけれど、誰もが(犯人だけとは限らない)持つそんな弱さに寄り添うように推理するエリ沢さんの眼差しこそが、もしかしたら「説教」しちゃうブラウン神父よりもずっと、令和の私たちにとってリアルな救い(のヒント)をもたらしてくれているのかもしれない。
と、そんな風にしみじみしたところであとがきを読むと、アワツマファンにはさらに嬉しい素敵エピソードが!
※追記:うっかり文庫版で登録してしまいましたが、読んだのは二〇一七年刊行の単行本です。失礼しました。
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伏線の配置や会話のテンポがとてもよかったです。軽やかに読めるので一気読みしてしまいました!
とぼけた感じの会話をするのに鋭い推理をする
魞沢くんが好きになりました!
サーチライトと誘蛾灯とナナフシの夜が好きです
次の蟬かえるを読むのが楽しみです
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いやー、良かった!超好みの一冊でした!
デビュー作でもある表題作を含む5作の短編集。主人公は同じだから連作といえば連作ですが、各話が全て繋がってる連作短編ではないのに凄い!
巧みな短編ばかりで私は落語みたいって思った。
とにかく気持ちいい!
派手じゃない、けど私には至高でした!
シリーズ最新作も早く読みたい!
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いろんなところで偶然犯罪に出会し、その真相を解明してしまう名探偵 魞沢君の短編集。
解説によると彼の人を食ったような話し方がどうやら泡坂氏の作品へのオマージュらしいのですが、残念ながら読んだことがないため、むしろその点に違和感を感じてしまう。
ストーリーそのものは面白いのに残念です。
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ユーモアのある語り口ととぼけたところのある主人公の魞沢泉。名探偵とは思えないそのとぼけぶりと相手の懐にスッと入ってしまう距離感が一話ごとに心地よくなってくる。五話からなる連作集だけどもっと読みたくなる魅力の詰まっている。

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所謂日常ミステリィに安楽椅子探偵モノだが,探偵が飄々とした昆虫好きな青年なだけという設定は,読者を謎に対して構えさせず,物語そのものに対峙させてくれる.事件?を物語る人物に淡々と向き合い(巻き込まれ)話を聞く中で,本人の意図に無関係に謎が解かれていくが,ミステリィの完成度より,物語性を小説に求める私には,各物語のクライマックスで明かされる真実を目の当たりにしたとき,心に込み上げるものがある.他の推理作家達が絶賛するだけのことはある.
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本屋に立ち寄った際、表紙のレトロな感じが気になり手に取った作品。
主人公、魞沢が行く先々で出くわす事件の数々。
短編集のため読みやすかったのもありますが、
なんといってもこの全体的な雰囲気?(上手く伝わらない)が堪らなかったです。
事件が起きて、それに対して魞沢が飄々と解決していく。だけなのですが、
時折見せる魞沢の感情が読んでいてグッとくるものがありました。
ミステリーならではの面白さもあり、
続編もあるということで続けて読んでいきたいと思います。
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受賞した「蝉かえる」よりも、主人公のとぼけた人柄が滲み出ていて面白かった。先にこちらを読めば良かったかな。「蝉かえる」は因習、偏見、悪意、無関心などがテーマだけれど、こちらは人間の弱さや狡さなど、身近に感じられる話ばかりで、親しみやすかった。