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「可能性もチャンスも身も心もどんどん削られていく……それでも今の自分が一番
『生きる』ってそういうことなのかも」
本編、ルイとレゴシの会話より抜粋。
ゴーシャとヤフヤ、ルイとレゴシがビースターズとして対になっていく描き方、後半の本格バトル漫画へとグラデーションしていくあたりも圧巻。
この作品世界におけるメタ的なレイヤー構造の複雑さと、美しさはまさに芸術。
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主人公の口からついにBEASTARSの言葉が聞かれる第18巻。物語も総仕上げに近づいたか。
この世界の成り立ちが語られる前半と、ルイとレゴシが裏市で情報集めをする後半。
裏市でルイは懐かしい面々との再会を果たす。そこからレゴシはさらに強くなる秘密を知ることができるのか。
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強い個体だけが生き残る彼等は数が増えず文明もあまり発展しなかった 擬似家族感じるのやめて 裏市に住む草食獣として当然の対応をしたまでだ イマジナリーキメラ(想像上合体獣) 自分の生体に強烈なコンプレックスを抱いている獣ほど強いキメラを作り出す 土手を作って真ん中に液入れるの
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歴史はここにある
ここまで繋がってくる歴史
何があるのか
何があったのか
どこまでも形になるのか
歴史を教えられないって恐ろしいことだなぁって思ってしまう。
自分が生きていなかった時代の
歴史をどう学ぶべきなのかね。
一部の人にしか知らない歴史。
何ができるか。
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完全別学になってしまったチェリートン学園。
ピナくんが変わらないのにとても安心する。
タオとキビが仲良く勉強している姿にもほっとした。
犬は負の感情を抱かない様に作られているから
無理に泣きたいと玉ねぎを切るジャック。
小さい頃から悩んでいる自分の賢さなのに
またもそれを肯定出来ない環境に置かれていて気の毒だ。
レゴシが励ますのに遠吠えを聞かせてくれるシーンが美しい。
歴史の話は興味深かった。
生き物が昔は大きかったとか長寿だったとかいう話は、人間界の神話などにも多い。
生命動物と自然動物という名称や、鯨が戦いを止めたという話も説得力があった。
ビルはレゴシの事を強いと思っているのが印象的。
ピナの距離感の取らなさが良い。それでまたしても肉食獣を助けてくれることになる。
ショック卵から孵った雛をアオバと3人で育てるところがなんだか良かった。
大きくなった雛に、言葉にした方が失礼なこともあるから何がとは言わないがごめんと謝ったり
別れの時に顔を覚えておきたいと戻ったり
ビルは情は深いのだよなと思う。
レゴシのように強くないから本能に抗えないけれど
裏市に行っても鳥は食べないと言い出すところが
如何にも彼らしい。
オグマとルイがつい言い過ぎてしまいうまく本音を話せないのが不器用だけれど
立派に家族だとも感じる。
レゴシがアドラーの仮面を被ってトラブルに割って入った時、
理由は顔がばれないようにだったのに、相手が
死神だと思って逃げていくの、相当レゴシの演技力が真に迫っていたということでは。
演技というか、本気なのかもしれない。
エルスがルイが助けに来てくれたのかと思ったと泣いてしまうところが複雑な気持ちになった。
学校も外も日に日に怖くなって、ルイというカリスマもいないし一年前とは随分変わり果ててしまったことだろう。
可能性もチャンスも身も心もどんどん削られていく
それでも今の自分が一番
生きるってそういう事。
レゴシの言葉は、わかりやすく背中を押す言葉ではないが
とても等身大で励まされると思う。
読者も薄々期待してただろうビースターズ。
ヤフヤとゴーしゃになれなかったビースターズに、ルイとレゴシならなれるのではないか。
サンとキューとの再会の仕方はかなり酷いものだったが
どう展開していくのか。
巻末のレゴシ歓迎会でもんじゃ焼き屋をセレクトした理由がピナらしくて面白い。