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長年、本のレビューや感想を書いていながら、未だに書評と胸を張って言える文章が書けていないので、読んで勉強したいなと思って借りました。
この本は「書評とは何か?」から始まって書評家の日常生活や「ぶっちゃけ儲かるのか?」という、聞いてみたいけどなかなか聞けないお金の話、書評を書く時のコツ(本の選び方、文章のちょっとしたテクニックなど)などが新書サイズにギュッと詰まっています。
文章作成のテクニックに関してはまぁ、もう普段からブログの文章術などでも幾度となく言われていることが「書評を書く」という切り口で書かれている、という感じで、「もう一回おさらいしておこうかな」という感覚で読みました。
書評やレビューでの悩みどころは「自分をどこまで出すか」「書評するにあたって熟読は必ずしも必要か」「おもしろくなかった本をどうレビューするか」などかと思います。いえ、ほかにもあった、いろいろ。
それについての筆者の考えはもちろん書かれていますが自分自身がそれにどう答えを出すか、読みながら考えたくなる本、でした。
ちなみに私はそもそも書評を書く媒体がこのブクログか自分のブログなので、心おきなく自分を全力アクセルで出しています。人となり&紹介している本そのものの両方をおもしろい!と思ってもらえるのが目標。
そしてそういう本関係のブログを近々作る予定。
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2020年27冊目。
年間500本という書評量に驚き(僕だったら読むだけでも何年かかるか...)、気になって読んでみた。
「ライフハッカー」「東洋経済オンライン」「ニューズウィーク」など、様々な媒体を通じて多様な読者層に向けて書評を書く印南さんは、書評の在り方に2種類の命名をし、その変遷を語っている。一つは、新聞や雑誌などの紙媒体で綴られる、やや難度の高い従来の「トラッド書評」。もう一つは、ウェブ上に現れてきた比較的気軽に読める「ネオ書評」。
『新明解国語辞典』第七版によれば、書評とは「新刊の書物の内容を紹介・批評した文章」のこと。トラッド書評の敷居の高さでは、その「紹介」の役割(読者が読んでみたいと思うこと)は果たせていないのではないか、というのが印南さん主張だったように思う。
だから、印南さんの書評の書き方はかなりマーケット寄りである印象を受けた。読者層を特定し、その人たちがいまどんな情報を必要としていて、そこに対してどんなコンテンツをどう届けるか。大事なのはその部分だから、書評のなかに「自分」をあまり出さないようにしているという。この本には、そのような書き方のためのステップも紹介されている。
本書を読んでいて考えをめぐらせたのは、僕にとって「理想的な書評とはどんなものなのだろうか」ということだった。これは良い悪いの話ではなく個人の好みの問題なのだけど、僕は本書で紹介されるタイプの書評のあり方にそこまでひかれなかった。
要点を伝える書評を数多く書くために飛ばし読みをし、客観的な必要性を感じる部分だけを抜粋していく...というあり方に、個人的にはあまり愛を感じられなかった(それでも、そういう本の紹介から「これ読んでみたい」と思うことはもちろんある)。それよりも、本当にその本に惚れ込んで没頭して読んだ人が、「その人にとってどう響いたのか」という主観たっぷりに書いたもののほうが、読んでいて興奮するし、その本を手にとってみたいと僕は感じる(もちろん、主観のみで読者が置いてけぼりになっているものは違うと思うけれど)。
書評とはなんなのだろうか。「評」とついているからには、単なる本の紹介のことではなく、程度の差こそあれその本に対する価値判断が入っているものなのではないか、というような印象を受ける。今後自分が書評を書くときに、どんなことを大事にしたいか、一度整理してみたいと思った。そのきっかけをもらえてよかった。
(ちなみに僕がこのブクログに書いているのは「書評」ではないと思っています。メインは自分の感想と思考の拡散。自分で後から見返すことが主な用途。そこに、もし読んでくださった方がいるのならば...という程度の気持ちで、内容紹介やおすすめの気持ちを添えている、という感じ)
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
カテゴリで「書評より読みたいに登録」があるぐらい、今までに読んだことのない作家さんやジャンルを手に取ってます。アタリハズレのなかでアタリが多かった著者の書評に対するこの本を読んで、書評で選ぶ本にアタリが多くなりそうな、ハズレでもま、いっかと思えるような予感がします。
「あなたが世界のためにできるたったひとつのこと《効果的な利他主義》のススメ」を読んで影響を受けたとありましたが、常に書評を読む側のことをことを考えている姿勢が感じられます。だからアタリが多いのかな。年間500冊の本と出会う(1日1~2冊のペースで書評を書いている!)著者が影響を受けた本を参考にしてみようかな。読みきれるかわからないけど…
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200903*読了
図書館でふと目に止まって、「そういえば書評家の仕事ってなんだろう」と気になったのがきっかけ。
書評家は本が好きな人なら一度は憧れる職業だと思います。
一日のスケジュールや本の読み方も興味深く読めましたし、書評・文章の書き方や本の選び方はとても勉強になりました。
時代も違うし、立場も違うので、書評家になりたいです!と言ったからなれる、というわけではないけれど、これだけインターネットが発達しているからこそ、書こうと思えばいつでも書けるし、どれだけだって書ける。自分の熱意次第なのだな、と気付かされました。
できない、やらない理由を考えるよりも、やってみた方がいい。それが本好きとしての楽しみであり、喜びであるように思えたので、早速、読書専用のTwitterアカウントを作りました。
本好きな人たちの感想や書評を読み、本好きな人たちと語り合いたい。それが容易にできるのが、この時代のすばらしいところだと思います。
印南さんによって、自分は本が好きなんだ、という情熱を再認識させていただきました。
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書評家の仕事といので気になった。書評だけではなく、プレゼンや資料作成、情報収集などのヒントにもなると思われる。
文章はリズムが大事と言うことは、語尾を変える、句読点の位置を考えるくらいしか考えたことが無かったので、参考になった。
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驚くような秘策などは登場しなかったが、それがかえって書評のプロの仕事を感じさせた。
まず、とにかくスラスラと読めてしまう文章がすごい。言葉の選び方や句読点の打ち方等、読みやすい文章の条件が整っているからだろう。
そんな読者目線に立った文章を書く筆者が、書評を書く上で意識していること。読者に読んでもらうという目的意識を踏まえつつ、個人的な考えの織り交ぜ方に注意を払う。言葉にしてしまうと地味だが、そのバランスは非常に難しく、そこにプロの力が込められている。
1日に何冊も読み、書く。それを毎日続ける。
その継続力は、書評を書くことが「好き」だからだそうだ。
「好き」×「人(読者)のため」が書評の仕事。自分に驕らず、人に寄り添える。それがプロなのだろう。
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もう少しハッとさせられるようなことや新しい気づきみたいなものを知る事ができるかも知れないと思っていたから、そこは少し期待外れだった。
でも、書評に限らず、物事を要約すると(要約する力をつけられると)得られるメリットについては、なるほどなと思わされた。
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プロの文筆家である著者が、書評の手の内を明かしてくれる。
読み手のために文章を書く徹底した姿勢を貫く事の大切さを伝えてくれる。
読者へ役立つ事を伝えようとする誠実な姿勢の文章にあっという間に読んでしまう。
社内外へのプレゼンに使え、ビジネス書としても充分な知識になる。
文章がヘタクソすぎて、イヤな自分に希望をもらえた作品。
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著者が書評を執筆する際に大切にしているや、どのような書評が読まれると感じるのか、などについて分かりやすく解説されている。著者の考え方に共感できる箇所が数多くありました。ブログ・SNSで気軽に情報発信できる現代で、とても役立つ一冊です。
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はじめに。が飄々としていて読み進めやすさが抜群。
「別に書評なんか書かないから関係ないや。と思われるかもしれません。たしかにそうとも言えますね。」
このくだりが非常によかったし、堅苦しくなく楽しんで欲しいというメッセージが伝わってきた。
○書評の役割
書評の役割は、読者のために新刊の書物の内容を紹介、批評する。ものではない。
なるほど、これは面白そうな本だな。読んでみよう。と思わせることが書評の役割。
○書評家がすべきことは2つだけ
(1)伝える。伝わりやすい書き方を考えて実行する。共感をつかむ。
(2)読者の目線に立つ努力をする。
○書評を書くための本の読み方
・全部読む必要はない。大切なのは目的
・目的は「これは面白そうな本だな。読んでみよう。」と思ってもらうこと
・目次を見て気になったところだけ読むのは有り
・書評目線(下記)で読む
『読者は何に興味があって何を知りたいのか』
『読者が知りたがっていて、でも知らない情報はなにか』
『多くの読者が(仕事で、プライベートで)どのようなことで悩んでいるか』
『どのような情報にそれを解決できる力があるか』
○文章力のあげ方
・自分の文を好きになる。好きのほうが「より良くなりたい」という思いが強い
・文章好きになるには方法論がある。好きな人(文章がうまいと思う人)の文章を覚える。これが基礎
1.とにかく色んな人の文章を読む
2.毎日毎日読み続け、そんななかから好きな書き手をみつける
3.好きな書き手の手掛けた作品をたくさん読む
4.その書き手の文章を意識しながら書く。真似する
○文章でもっとも大切な要素はリズム
・リズムは書きながら読みながら感じるしかない
・リズムを生み出すのは「。」「、」「てにおは」「行間」「漢字とカナの使い分けとこだわり」
・結局好きな人の文章を意識して書ければリズムが身につく
本の終盤から音楽、特にラップの話に移行したのも当著の面白いところでした。
ラッパーは「おれが一番最強」「ラップがもっともうまいのは俺」という自己肯定感の高さが前提。
文章も同様に、自己肯定感を持てた人間がどんどんうまくなる。
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帯にあるような「秘密や技術」というほどのものはないです。読みやすい文体で1時間もあれば読めます。
何度となく強調しているのは、ターゲット読書やそのニーズ把握の重要性。ドラッカーのいうとおり、「顧客によって事業は定義される」んですね。筆者が売れっ子の理由がよく分かります。
また、よい文章を書くためにマニュアルはなく、色んなものを読めとのことで、この点もド正論。筆者の誠実さを感じました。
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TUNEIN のKUSCというクラッシック専門局。
眠くなったら居眠りをする。集中力を欠いてはなにもできない。
源氏鶏太「家庭の事情」
休刊日は、寝る前に読書タイムをとる。朝目覚めた後の10~20分読書。夕食後のだらだら時間。テレビを消して読書する。
真似をする人は、おもしろい本を書けない。
売れる本話題になる本にはそれなりの理由がある。
末井昭さんの本。『生きる』
『あなたが世界のためにできるたったひとつのことー効果的な利他主義のすすめ』
要約すれば時短になる。
目次をチェックする、ターゲットを明確に、ニーズが重なる部分を見る、内容は思い切って短く。
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なぜ、こう言う本を読みたいのだろう。現在 フェイスブックに毎日本の紹介(レビューと呼んでいる)をブックカバーチャレンジをあげているので、まぁ。読んで、何か新しいことが何のかなと言うことだ。とにかく、活字中毒症状にあるので、字を追っていないと毎日時間がスギていかない。
しかし、本を読むだけで終えては、すぐに忘れてしまうので、必ずレビューを書いて、やっと本を読んだとしている。その一連の作業が習慣化しているので、本を読んでほかっておくと何かムズムズするのである。
まぁ。書評家である印南敦史は、読む対象によって、本の紹介のやり方を変えていると言っている。
書評には、新聞に書いたりする難解なことを書くトラッド書評家と、web上で書いているネオ書評家がいるという。著者は、あくまでも、本の紹介であり、やさしく、読んでもらえるような書評を描きたがっている。
私は、そう言う意識はあまりなく、本の忘却と記憶の「と」の部分だと思う。
著者は、書評とは「ただ書くだけではダメ。書いたことが伝わらなければ意味がない」
とにかく、伝えるために書評があり、そしてその書評によって、共感を得られるものを書くと言うことらしい。それは、書評を読む読者の目線に立つことだと言う。
書評家は、書評を読む人の目を大切にしたいようだが、私の場合は自分が読みたいものを読み、そして自分が読んでどう感じたかが中心で、それを読む人の目はほとんど考慮に入れない。だからと言って、自分の好きなものというのは、いまの時代を反映したもの、いまの時代でトピックスになっているものを読みたいので、どんな領域でも構わないのだ。読む領域が限定されることはないと思う。
おもしろい本を見つけるには避けたい本がある。それとは、①書き手の個性が見えない②自分の自慢が多すぎる。③文章に魅力がない。
書評を書く場合には、ポイントはここだなとアタリをつけて自分の中で要約する。そのためには、①目次をチェックし、全体の流れを把握する。②取り急ぎ必要なページを集中的に読み込む③最後のまとめ部分を確認する。
確かに、私もポイントというのは、どういう切り口で、どういう文脈なのかの名での分岐点を見つけることかもしれないなぁと思って、そこからレビューが編集されていく。しかし、基本的には目次は見ないようにする。目次を見たら、全体感が見えてしまうので、本を読むのがつまらなくなるからである。まぁ。私の場合は、本を題材にして、私の問題意識で、レビューを編集するので、全く別の物語ができる場合もあって、それが、自分ながらおもしろいなぁと思ったりする。職業としての書評家とは、違ったレビューになるのだ。それを、今はアマゾンレビューとFacebookとブグログに書いている。結果として、もう本を要約しているので、それ以上要約したら、あまり面白くないので、結果として、フェイスブックにアップしたのは、ふさわしくない長文になっているのだ。没办法。
そうか、結局は本を題材としたエッセイをレビューしているのか。納得である。
今回のレビューの書き方は、読みながら徐々に書いていった。いつもならば、読み終わって書くのだが。所要時間���、2時間だった。ふーむ。さて、次は何を読もうか。
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他の人のレビューを見ると
同じような理由で読んだ方も居るみたいですが…
‥俺もブクログのレビューを書くのに
参考になればいいなーと読んでみました(笑)
そもそも自分の場合、バカであるが故、
文章を簡潔にまとめるのが苦手で。。。
賛否両論、この本は好み分かれるのかもしれないけど
俺は好きだな~(笑)
特別な事なんて何にも書いてないよ?
でもちょいちょい、いい事書いてあるんだよ。
書くことって、難しいし、
自分の思う事、感じる事を文章にするのって
結構大変だと思うんだよね❓
でも、この本を読んでいると
書くって事をやってみようかな気にさせてくれて
俺は純粋に楽しめた本だったからさ。
書くことに躓いたら、
ちょっと読んでみるといいかもね?
俺は、この本から元気もらえたから(笑)
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書評とは、「この本面白そう、読んでみようか」と思わせる事。そういう意味では、人を動かす文章である。特別な技術や秘密はないが、とにかく読みやすい。少し前に読んだ「書くのがしんどい」と同様、文章のプロが書いた文章術の本。