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7月-14。2.0点。
ある女子高生がドーナツに囲まれて自殺。当事者たちのインタビュー形式で、真相に迫っていく。
うーん、以前にもこの作家のこの形式を読んだことがあるが、今回はピンとこなかった。わかりづらい感じ。
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湊さんの最新作。またまた意味ありげなタイトル。構成はお得意のインタビュー形式。このやり方、なんか物語にハマっていく。
地方都市、学生時代に肥満でいじめられていた八重子。その娘が自殺したと聞き、同級生で美容クリニックに勤める才色兼備の久乃が色んな人に会って話を聞く。そこには人の本性、悪意、嫉妬、羨望などが蠢いていた。自殺した娘は母と同じく肥満だったが、母親の作るドーナツが大好物で明るくみんなからも慕われていたのになぜ?徐々に全貌が見えてくる。そこには憎悪の籠った復讐が…。
娘の高校の担任の先生、あの教師はないわー。
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複数の語り手が話すことで、全体を構成する物語。
通勤電車でぶつ切りに読んだので、前の話をきちんと覚えていなくて、理解し切れていないところもあったのではないか、と思う。
美容整形が与える影響。
外見と中身。
難しい話だけに、小説でなくては切り取れない、割り切れなさもあると思う。
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デビュー作に近い、一つの事件の関係者それぞれのインタビューから真相に迫っていく形の話。湊かなえらしさ全開で怖かった&面白かった。
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どういうことだ?
橘久乃という医師に話しているという流れでストーリーが進んでいって、誰がどういう関係かという事が把握しにくかった。
つまり有羽の死は?
湊かなえ作品なので最後に驚きの展開が…になると思っていたけど、ん?で終わってしまった。
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最後まで読んで思うことは、切ない話だなと。
主人公の橘久乃が、ある少女の死をきっかけに関係していた様々な人と話をしていくことでストーリーが進んでいく。
彼女のために、と思って行動したと話すが、結局は自分のための行動だったりする。
自分の意見を肯定するために。
単純にお節介ってこともある。
自分の意見を大事にしながらも、誰かを傷付けないように生きていくって、難しい。
でもやっぱり自分は、自分を大切に生きていきたいと思った。
切ない話だけど、読む前に思っていた展開と違う着地点で面白かった。ドーナツに囲まれて死んでいった彼女が愛おしくてたまらない。
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良くも悪くも湊さんらしい話だなと思う。ちゃんとイヤミス的な作りをしているし。一人の少女の自殺の謎を美容クリニックの主人公がその少女に関わった人たちにインタビューして追っていく物語。人は見た目か、価値観の違いかと説いているのだが、結局答えは出なかった感じか。自殺した理由が弱いのか納得するほどに伝わってこなかった。湊さんの描く嫌な女性はみんな自我が強くて自分大好きでどこか世間ずれした過剰な性格。その異様さが気になって読み進めてしまうのだが今回はちょっとそれが同じような女性ばかりでお腹いっぱいになった上にラストは消化不良で胃もたれした感じが否めなかった。
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人は性格が良ければいいとか言うけど結局見た目なんだなあと思いました
私も痩せなきゃと気付かされる作品
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最後の結末が泣きそうになった。ぐっときた。
痩せてるとか太ってるとか、他人がうるさいんじゃ、ほんと。なんか改めて美醜について考えさせられる。考えるよ、もっと。今からも。
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インタビュー方式という奇抜な構成、企画倒れかな?登場人物の繋がり考えるばかりで、物語楽しめない。読み物は読者の楽しみの為で、作家の独りよがりに付き合わされては堪らない!
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一人の少女の自殺。彼女にいったい何があったのか、さまざまな人の証言をつなぎ合わせてその真実が明かされるミステリ。
全編にわたって語られる「ルッキズム」が悲しくも恐ろしいです。人を外見で判断してはいけないというけれど、真っ先に目に入るのが外見である以上、ある程度は仕方のないことなんですよね。特に女性の場合、その傾向はさらに顕著で。それが思春期ともなればさらに言うまでもなく。自分自身に絶対的な自信がある人でない限り、これを読むと少なからずつらく感じられるところがあるのではないでしょうか。
太っていることを欠点としてはとらえず、明るく過ごし、周りの人気も勝ち得ていたはずの少女。彼女の身に起こったことはあまりにつらいけれど。真に彼女を追いこんでしまったものの正体には絶句するしかなく。あまりにやり切れません。
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暗め。
同じ人のことを語っていても
見る人関わる時などによって
印象が変わるのだと実感します。
湊かなえさんの本はそういうのが多いですね。
しかも割と受け止め方が悪かったり
すれ違い方が悪かったりするせいで
良くない結果を生みがち…(;´Д`)
今回も不幸なめぐり合わせで…という感じ。
どこかで修正されていれば、
きちんと話ができていれば、
誤解が解けていれば防げたかも、と思わせる流れ。
暗くなるけどなんだかやはり湊かなえさんの本は中毒性があってやめられない…(笑)
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美容整形外科医が、昔の知り合いたちから聞き込んだ話を順に描く。いじめ、自殺、整形、大量のドーナツ。
湊かなえには、「物凄く面白い」か「一人語りの形式が読みにくい」場合があるが後者だった。何もが言いたいのかよく分からず、またとっても読みにくかった。
ただヒトを考えるヒントはあった、
「久乃ってさ、美人だけど、性格はサバサバしてたじゃん。脳と口が直結してるっていうの?」
「どういうイメージ持ってる?根暗、被害者意識が強い、ひがみっぽい」
「あの時も普通に、いいよ、って答えられたのは、おまえだったからなんだろうな。他の女子なら、俺のこと好きなのかなとか、何か裏があるんじゃないかって勘繰ってしまうところだけど、久乃の場合は、ただ本当にターミネーターが見たいんだろうなって」
あまり深く考えてなかってけれど、サバサバしてて、裏表のないヒトってすごくいいし、被害者意識ばかりあるヒトはやだなって改めて思った。何となく抽象的な感じてることを、言葉で具体化するのにはちょっと意味があるような気がする、猛暑な日の夜、いかがお過ごしでしょうか。
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横網八重子の娘が自殺した。美容クリニックの医師・久乃は幼名馴染みとの会話で知らされる。久乃が馴染みのある人達に娘のことをインタビュー、真相を追及してゆく。
美容・美しさをテーマに書いたようですね。湊さんらしくわかりやすく際立たせて書いているのかな(あんまり真実味感じませんでした)。湊さんの物語を読んでて、新しい、ハッとするもの感じるものがなかったかなあ。一つ一つの感情はわかるんだけれど、医師がもう少し出てきてもいいと思うし、全体の輪郭が掴みづらいかなあ。スカッとしないまま終わる。期待を寄せすぎたかな。
ドーナッツの先に見えるもののとこ、しんみりきました。
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「あの子、大量のドーナツに囲まれて死んでたって」というキャッチコピーに惹かれて読む。美貌の美容整形外科医が、自殺した女生徒にまつわる話を関係者に聞いているテイの物語。感想:イマイチだった。終始口語体の文章なので、たいして仲良くない知り合いの話を延々と聞かされているような鬱陶しさがつきまとう。4章くらいから読み易くなってきたけど、結局知りたかった謎は不明のまま終わる。スッキリしない。ただ現在の「痩せてる至上主義」な風潮に一石を投じるような内容だったのと、作中のドーナツが美味しそうなのは良かった。