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ずーっと一方的な会話の文章なのでやや疲れる(特に1章が話し方もイラッとする)が、頑張って読み進めると、だんだん繋がって行く。
でも最後の最後はつまり、どういうこと?
想像するしかない(-。-;
太ったり痩せたり、それに対する周りの評価、見た目問題。
湊さんのテクニックで書いた文の解釈を読み手に丸投げされてる感じで
たとえば東野圭吾さんの本みたいに最後に全ての伏線回収、スッキリ!とはならない。負けた←何に?感( ̄∀ ̄)
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読みやすいけれど、結末が意外に呆気なかった印象。
帯の「あの子、大量のドーナツに囲まれて死んでいたらしいよ」が一番キャッチーでそれに期待してしまった。
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途中までは、イヤミスのような感じが会話形式(ほぼ独り言だが)で書かれていて続きが気になった。
ただ、なんでドーナツに囲まれたて自殺したかの結末が、「え?結局それだけ?」と拍子抜けした。
ただ、最後の講演の「カケラ」の話はよかった。自分というかけらが合う絵を私も探したいと思った。結構今は幸せなので、ちゃんとハマれているのかな。
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久々の独白形式、湊かなえさんにはあまりない美容整形関連の内容。
「大量のドーナツに囲まれて自殺したらしい」というパワーワードに惹かれて一気に読んでしまいました。
プロローグで語る久乃には、容姿に悩んでいる多くの人に関わるとこで得られた経験から、学校や現代社会の問題点を論じているようにも思えます。
自殺した少女に関連する人物から話を聞いていくことで、少しずつ情報が加えられていき謎が明らかになる展開にドキドキさせられ、さすがだと思いました。
また、ミステリ的な要素以上に、自殺した少女の関係者から話を聞いていくことで久乃の考え方の変化が見られるのが特に良かった!
プロローグとエピローグでは大きな差が生まれてて、読み終わったあと改めてプロローグを読み直しました。
人それぞれ違う考え方、外見、嗜好を持っていて、何を持って「個性」と判断するのか。自分自身がどう思っていようと、その個性を判断するのは他者で、その判断に対して過剰に反応して萎縮してしまうのが今の学校なんだなとも思いました。個性とは何たるや。
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登場人物が美容整形の医師橘久乃に語りかけていく感じで話しが繋がっていく。想いが伝わらないまま悲劇で終わる。イヤミスです。
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最新作ということで購入。
一つの自殺?事件を皮切りに美容外科医が、様々な人に会うことで事件の概要、そうさせてしまった背景が浮き彫りになっていきます。そもそも何故、様々な人にインタビューをしているのか?じわじわと真相がわかってきます。
美容外科医のインタビュー形式で、相手の一人語りで章ごとに変わっていきます。似ている作品では、「告白」や「白ゆき姫殺人事件」が浮かぶのですが、それと比較すると、この作品は、事件の背景を重視している印象でした。
何故このような事件になったのか、一言では言い表せない様々な事情が、ボタンのかけ違いのように複雑に絡まっていきます。2作品のような衝撃度はありませんし、明確な真相は語られず、匂わす形式になっていますが、おそらくこうだろうと想像がつきます。登場人物が多く登場し、それぞれの関係性が段々と複雑になるので、相関図を書いた方が楽しめるかと思います。
一人語りだけで物語は進行するのに人の嫉妬、妬みなど人間の陰となる部分を引き出して、読み手を不快にさせてくれるのは、さすが湊さんだと思いました。
自分の思想と相手の思想が必ずしも合致するとは限りません。実際に作品に出てくる登場人物は、人が変わるごとに考え方の違いが出てきます。自分はこうと思うのに他人からはこう思われている。様々なズレが発生することで、人間関係をこじらせてしまいます。
現実でもニュースに出てくる出来事も別の角度から見たら、もしかしたら違う景色が見えるかもしれません。
自分の中の固定概念を通すだけでなく、柔軟に相手の気持ちも汲み取ることも大切だなと思いました。
イヤミスというわけではありませんが、最後は考えさせられました。
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あらすじを読んで興味を惹かれた、湊かなえさんの新作。
ひとりの少女の自殺について、少女の関係者がインタビュアーへ独白するスタイルで物語は進みます。
視点が変わると見える側面も変わるので、真相が気になってどんどん引き込まれて行きました。
登場人物がどんどん繋がって行くので、一気に読まないと誰だっけ?ってなるかも。
真相そのものに大きなオチがあるワケではありませんし、「美容整形」に対する深い考察があるワケでとありませんが、ストーリーとしてはなかなか面白かったです。
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湊かなえさんの新刊は「美容整形」がテーマのイヤミス小説。まず表紙が怖いのと帯の「大量のドーナツに囲まれて死んでいたらしいよ」の文章にインパクトあり。美容クリニックに勤める医師の橘久乃のもとに訪れた幼馴染によると、小学校時代の同級生の娘がドーナツのばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。亡くなった娘の関係者達が、久乃に語る独白形式で進む(湊さんの作品は他タイトルもこの形が多いかな)。物語が進むごとに話は繋がっていき、ラストまで緊張感のある展開が続くので最後まで楽しめた。
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じっくり読めば繋がりが理解できてもっと楽しめたんだろうけど。いつ誰が痩せてて、いつ太ったのか
、誰と誰が同世代なのか混乱してイマイチ入り込めなかった。どんでん返し欲しかった!
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#読了 読み出したら止まらなくて一気読みしてしまった。
「大量のドーナツに囲まれて死んだ女の子」。この状況をどうも想像できなくて、どうやったら現実的な世界観でそんなファンタジックな死に方ができるのか?と思っていたが、まさかまさか、なるほどなるほどという感じ。
主人公?の久乃(サノちゃん)の人間性に共感できないけれど、独白という形式でサノちゃんに語りかけるそれぞれの人物が、どんどん核心に近づいていくのはとても面白かった。サノちゃんがロボット(マネキン?)っぽいから、余計独白していく人たちの人間臭さが際立ったのかな。
善意のすれ違いはとてつもなく悲しいし、深読みや勘違い、無関心で生まれる憎しみの感情も読んでいて辛かった。
どこかでカケラがちゃんとはまっていたら、どこかで誰かが自分のカケラのはまりどころに気づいてそのカタチに自分の姿を変えていけたら、この物語はハッピーエンドになったのではないだろうか。そこがとても難しいことなんだけど。
なんとも言えない遣る瀬無い気持ちになるお話でした。
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自分が本当だと思う事ばかりに囚われてばかりだと、実際に起きている事が見えなくなってしまう。
それを“容姿”という目に見える形で表現した作品だなと思う。
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最新刊は湊かなえワールド全開な読みやすい作品でした。それにしてもよくもまあいつもいつも人間の本質みたいなところをグリグリと描くなあ、と。あと、多分、ご自分の記憶によるところだと思うのですが、多くの人が覚えているような中高生くらいの時の感覚をうまくトッピングするなあといつも感心します。シューベルトの「魔王」がダダダ ダダダって、あ〜、あったあった。でもって、最後の最後に「カケラ」が出てきてオチも付いてました。
ドーナツが食べたくなりました。
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湊かなえ作品に触れたことのない人は、多少読みづらいかもしれない。
湊かなえ作品は殆どが一人称なため、今は誰目線でストーリーが進んでいるのか?誰が話しているのか?を把握しながら読み進めていかなければならないので、そこがとてもややこしく面白くもあるので。
この作品、初め美容整形の話か?と思いきや1人の女性の謎の死により、過去の同級生がいろいろなことを語る
まぁ、それぞれが自分のことになると饒舌で本筋から離れていくわいくわ
それもラストへと繋がるとは思いつつも、途中まどろこっこしくって中だるみ...
やっとラストだ!と思いつつもあっけなく終わり...もう一捻りあってもよかったのになぁ...死を選ばなくても良かったのでは?とも思った
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あ〜やっぱり湊かなえだなあと感じる今回も工夫が凝らされてるところがたくさんあった気がします。
他のものに比べると少しパンチは弱いけど、一つの事件によって、人それぞれの伝え方、感じ方の違いがはっきりとわかった。噂話で決めつけてはいけないと改めて感じた。
また外見についてもユウが自分が幸せだからそれでいいというスタイルは、みんな本来そうあるべき姿だなあと思ったし(ただそうなるのは難しい)、ユウに対する先生や親族の対応がすごく自分も共感して辛かった。
外見にとらわれない世の中になってほしい。今はあまりにも人の見た目に厳しすぎると思う。
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途中で脱落。人の悪口ばかりのインタビューがなんだか受け付けない。湊かなえさんは好きな作家だったけどちょっとがっかり。