投稿元:
レビューを見る
荒木井端による初の共著本。中日ファンならいざ知らず、その当時のプロ野球を知る人も楽しめる一冊となっている。
アライバの二遊間は鉄壁と言うにふさわしい程強力で、時に芸術的でもあった。とりわけセカンドからのトスプレーが練習したものではなく、一つのアウトを取るために最善手として生まれたものだったことは驚きであった。
また、対談の中で守りにくいピッチャーについて、お互い川井という回答も思わず笑みがこぼれてしまった。
近年のプロ野球においては、どうしても守備よりバッティングが注目されがちだが、広島の菊池選手のように守備で魅せる選手が今後ももっともっと出てきて欲しいと思う。守備もまた野球の一つの醍醐味であり、それを楽しみにしている野球ファンもきっといるはずなのだから。
投稿元:
レビューを見る
※私の星2つは3つ以上の換算です
言わずと知れたアライバの共著。
守備の細かな点やリードの取り方、補給の仕方など詳細な説明もあるので、ボーイズリーグの監督さんも読むと良いかも。
井端さんは現役引退されてからますます男前になられまして、これはかの吉田沙保里さんが惚れ込んだのもワカル。
投稿元:
レビューを見る
「荒木よりもいいセカンド、井端よりもいいショートはいるが、荒木と井端よりもいい二遊間はいない」
というのは、その強い中日を率いた落合元中日監督の言葉だ。
私は巨人ファンである。でも、強い中日がいた、あの頃は、今よりももっと球場に足を運ぶのが楽しみだった。
そのアライバの舞台裏をじっくり楽しめる本書は、200年代のセリーグを振り返る、良書である。
投稿元:
レビューを見る
中日ドラゴンズで二遊間コンビとして活躍した井端弘和氏と荒木雅博氏の2人が2人の関係や自身の野球観について語った一冊。
守備はもちろん、打撃そしてアライバプレーが生まれた裏側など現役時代屈指の二遊間として親しまれた2人の現役時代の知らない話をたくさん知ることができました。
両氏の守備時の心構えや姿勢、守備時のシチュエーションごとのポジショニングや守備位置を変えた際の苦悩などグラウンドの上でのプレーをより深く味わうことのできる話を知ることができました。
また、2人とも約2000本に近いヒットを積み重ねた打撃面でも打順やバットへのこだわりや走塁ヒットエンドラン時の連携なども知ることができました。
荒木氏がイップスを抱えていたことや盗塁時のクセや井端氏の右打ちやバントのコツなど本人にしか知らないこともたくさん知ることができました。
また、赤星選手との駆け引きやゴールデングラブ賞への思い、荒木氏はコーチとして、井端氏は解説者としての現役選手への思いや野球に対する考え方も読んでいて刺激を受けました。
本書を読んで、2人の信頼関係があってこそ数々の名プレーが生まれたということを感じました。
対談でも現役時代と同様息のあったところを見れて楽しめました。
一時代を築いた二遊間の名コンビの深い野球論に本書で触れたことによりより野球の深い味わいを感じることのできた一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
対談部分だけでよかったかな。それだけでは分量が足りなくなるから2人の独白っぽい部分をメインに構成したと思われるが、結局そのせいで内容のダブり感が強い。