投稿元:
レビューを見る
タイトルにあるように「愛される街」の条件が朧げに見えてくる内容になっています。なぜ若い世代が高円寺や西荻窪、祐天寺などに惹かれるのかを言語化し、時代の移り変わりと共に解説してくれています。利便性が豊かで、タワーマンションなど最新設備の整った建物がある街が、ほんとうに人間の居場所としてふさわしいのかと問われたら、答えは否だと誰もが思うでしょう。自分には実現のしようがない、現代はこうあるべきと考えている頭の片隅で、大正や昭和の古き良き日本の様子が浮かぶはず。愛される街とは、人と人が関わり合い、補い合い、自分の存在理由を自然に感じることのできる街。
投稿元:
レビューを見る
三浦展(あつし)著「愛される街」、2020.5発行。愛され街、街を動かす女性、シェアとケアの場所の3部構成です。現代は一種の焼け跡の時代、横丁・闇市跡・遊郭跡が愛されている。また、女性がホルモン焼きなど飲み屋街(汚い店?)を好むようになった。歩いて楽しい街が愛される。自分の街だという実感が。高齢社会と地域社会、これからは「ケア」と「シェア」が特に重要になる。これからの団塊の世代の動きに注目が集まる。
投稿元:
レビューを見る
数多くの三浦さんの著書の一つです。愛されるまち、再開発とは違う人と人が集まる、元気な街とはどういったまちなのか。西荻窪や吉祥寺、浦和などを事例に取り上げてインタビュー形式でまとめられてます。あと、シェアやケヤなど、ご自身の経験、ご家族のことも含めて書かれてるところが内容に深みを出してると思いました。