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専門家への盲信、幻滅、「民衆の知恵」信仰。あたかもポピュリズムが席巻する政治のようなことが科学に対して起こっている。
本書では、単にそこへ異論を唱えるというものではなく「そもそも専門知とは何か」の再定義が試みられる。まさに「専門知を再考する」わけだ。
本書において中核をなす概念、「対話型専門知」は非常に興味深いものだ。
しかし、この対話型専門知と権威付けられただけの無知との区別はおいそれとできるものではない(という話題にも触れられている)。
不確実極まる世の中だからこそ、専門性が突破口となる。その専門知とどう向き合うべきか、様々な示唆を与えてくれる一冊だ。
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話題となった割には日本での適応をかんがえるにはたやすくない。専門知をいくつかに分けているが、もう少しメディアとの関連で考えてもいいかもしれない。
研究例も記載してあったが、簡単な実験例の紹介であり、どれほど意味があるかがわからなかった。
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専門知の在り方から検討してどのように位置づけていけばよいか、ということを丁寧に論じている。難解であるが、非常に有益である。