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待ちに待った3部作完結編。
前作でクリーナーと内調との闘いで痛手を負った隼野たち。
隼野以外は入院すると言う事態の中、それぞれの繋がりが明らかになっていく。
並行して、最終公判を翌日に控えた環の取材を続ける川路は、「ドクちゃん事件」の被害者遺族の弟と接触していた。
そんな中、ドクちゃんが警察組織にいることがスクープされる。何としてでも、天埜を守りたい隼野の前から天野はクリーナーの一人「蜂雀」と姿を消す。一方、その事実を知った被害者遺族の弟・風間の暴走を止めようとする川路。
さらには天野と組んでいた津田の正体なども明かされ、敵対図が前半でかなり明確になる。その説明が結構長いのは、これまでのシリーズでも見られた手段だったが、今回はその長さも気にならないぐらいのラストの衝撃展開。
死刑囚・環の本当の思惑が発動され、ラストに向け、敵対するテロ組織、刑事部、公安部、内閣諜報部が一気に動き出す。
これまでのシリーズのラストでついていけないこともあったが、今回は長い説明の効果もあってか、少し悲しいラストにも納得。
コロナの影響か、発売予定日になっても、本屋で見つけられず、待ちきれずにネットで注文。
400ページを超える大作となったが、始まりでは全く予想出来ない展開で、期待を裏切らない内容だった。
この作家さん、もっといろんな人に読んでもらいたいのになぁ…