紙の本
巻末の解説も面白い。
2023/03/02 15:41
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
博物館の中に奉られている文化財 としか思えなかった絵巻物が、漫画風のコマ割をすることにより、イキイキとした姿で現在に蘇ってきた。強調したい部分 ハイライトな部分をクローズアップして表現する手法は、ストーリー展開を追う上で大変にわかりやすい。吹き出しのセリフもこれまた同様。生肉 生き血に関する扱いも、当時の感性を知る上で重要である。巻末の解説も面白い。
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絵巻をまんがで読み解くという斬新な取組みにより、絵巻の面白さを十分感得できた。また、付された解説、特に、絵巻との対比によりまんがの文法について知ることができたのは参考になった。
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題名は知っていても、ストーリーはよくわかっていなかった酒呑童子と道成寺。どちらも怖い話だ。
絵巻物とマンガとの違いや、マンガ訳に際しての手法などの解説が面白かった。
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絵巻をコマ割りして漫画のように見せるって面白い!絵巻をちゃんと見たことないが、なんとなくどこを見ればいいのか読み取れ無さそうなので、その場面にあったカットがアップになってわかりやすかった。と、同時にグロい絵が多くて気持ち悪くもあった。頼光たち、あれ食べたってマジか…。神仏の力とかで食べたと見せかけただけであってほしかった。他に道明寺縁起と土蜘蛛草子。土蜘蛛の尼の顔が夢に出そう…。
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絵巻物をマンガ形式で現代語訳するとは、斬新です。3つの物語が収められていますが、昔の人たちはこんな読み物を楽しんでいたのかと思うと、とても興味深いです。なかなか残忍な描写もあるのですが、こういった挿絵やイラストが当時は当然のものだったということでしょう。日本人の芸術レベルの高さに驚きます。
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なかなか良い本だと思いました。漫画仕立てにして絵巻の鑑賞の仕方も自然に身につく。作るほうは大変だったのではないかと思いましたが、日本の絵巻をすべてこのような形でシリーズ化して進めてほしい。そう強く読後に思いました。
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絵巻を漫画本の要領で読めるように編集した、面白い試みの作品。
酒呑童子絵巻のほかに道成寺絵巻(清姫と安珍)と土蜘蛛草子(源頼光と渡辺綱)が収録されている。
作品のあらすじや雰囲気をスピーディに捉えるのに最適だった。
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絵巻の新しい読み方が実に新鮮で素晴らしい。
内容は、『酒呑童子絵巻』『道成寺縁起』『土蜘蛛草紙』の三点。
いずれも有名どころで筋は知っていたけれど、カニバってたり下巻があったりなんてのは知らなかったので有難い。
続刊の『稲生物怪録』はすでに読み終えているので、『信貴山縁起絵巻』など、同時代の縁起物を続けて出してほしい。
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すごくおもしろい!!!!!
絵巻物を漫画の手法で再解釈し、現代人にも読みやすく「まんが訳」したもの。
美術館などで展示されている絵巻物を見たことはあるものの、詞書は崩し字で読みづらく現代語訳が併記されたものも少ない。絵も登場人物の誰が誰やらさっぱりで、なかなか絵巻物を「読む」ことは現代人には敷居が高いが、「まんが訳」されていることでさらっとストーリーが頭に入ってくる。解説にも記載がある通り、まんが訳するには、詞書の情報量に対して圧倒的に絵の量が足りないため、同じ絵を使いまわしているのだが、トリミング位置や大きさを変えてメリハリをつけており、実際の絵巻物を見る際にも、絵のどこに着目すれば良いかのガイドになって良いと思った。まんが訳前の絵巻物の図版も収録してほしいところだが、日文研のデータベースで無料で見られるので、iPadで見ながらまんが訳を楽しんでいる。
ぜひ源氏物語絵巻など他の作品も同様にまんが訳してほしい!