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ダイエットのためには脂質を減らさないと…と思われがちですが、
この本は「高脂質・低糖質食」でダイエットができることを
解説しています。
文章はとても学術的で、個人的な感想としては「読みこなし理解するのは難しい」。
後半になって具体的にこのようなものを食べたほうがよい、
これは食べないほうがよい、といった解説がありますが、
そこにたどり着くまでの解説がすっと頭に入るようなレベルではありませんでした。
(きっとこの手の話に精通している方には、理解しやすいのかもしれませんが)
少々疑問に思ったのは、食事のアドバイスだけでなく
「このようなサプリメントをとるとよい」と何種類ものサプリメントが
推奨されていること。
また「脂肪肝が治る」「がんの予防になる」といった表現が出てきます。
薬事法的にどうなんでしょうか?という疑問が残りました。
著者がアメリカの方のせいかもしれません。
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権力側から発信される嘘の情報は、SNSの登場である程度見破ることが可能になってきましたが、命に係わる「食」の嘘はスポンサー(食品メーカー、薬品メーカーなど)の影響力の大きさからか一向に訂正される気配がありません。手始めに学校給食から真の「食の教育」を実践すれば国民の意識も変わり、病人が少なくなり、医療費も削減され、皆がハッピーになれるのに、なぜ国が率先してやらない?それは、政治が本当に国民目線ではなく、企業献金にからめとられた政治家だらけで運営されているからというのは言いすぎでしょうか?
類書では「太らないカラダ」ジェイソン・ファンや「日本人だからこそご飯を食べるな」渡辺信幸が優秀ですが、本書も負けない位いい仕事をしています。
原書は2016年で日本語訳が2020年6月という、ある意味日本の出版社の怠慢を責めたくなりますが、一人でも多くの人が食生活に興味を持ち、本書の提言を少しでも日常に取り入れれば体質改善間違いなしというスグレモノです。100%実戦はむつかしくても、知識として意識するだけでも変わると思います。
著者
医学博士。すべての人が生き生きした人生を送るべきであり、私たちには自力でそ んな人生を築く力があると提唱。医療の現状を変える機能性医学の力を活用し、 慢性病の根本原因の究明と解決に尽力。チームのメンバーと共に、誰もが心身を癒 やして社会的・経済的な回復力を改善できるように、個々の人々、組織、地域社会 を支援している。また同時に、現役の家庭医も務める。これまで9度にわたって 『ニューヨーク・タイムズ』紙のナンバーワン・ベストセラー作家となり、専門分野 で国際的に認められたリーダー、演説家、教育者、提唱者としても知られる。クリー ブランド・クリニックのプリツカー財団機能性医学委員長、クリーブランド・クリ ニック機能性医学センター所長、ウルトラウェルネス・センターの創設者兼ディレ クターでもあり、インスティテュート・フォー・ファンクショナル・メディスンの 理事長、ハフィントンポストの医学編集者を兼務。
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健康を考えながら、自分にとって正しい情報を選ぶことの大事さを教えてくれる本です。本やテレビ、ネットなどで、さまざまな健康法が紹介されていますが、その人の体質など、置かれている状況や前提条件によって合うものが異なります。自分を観察し、自分の体に合うものを知り、使っていくことが大切です。それは、様々な情報が溢れているビジネス、ひいては人生でも同じなのだと考えさせてくれます。もちろん、健康に関する最新の研究結果も多く紹介されていますので、健康法を知る本として、健康に不安がのある方が読むと、得られるものがある1冊ですよ。
【特に覚えておきたいと感じたフレーズ】
「研究にはいろいろなタイプがあるが、それぞれプラスとマイナスがあり、どれかひとつの研究から確定的な結論を下すことはできない。すべてのエビデンスの重みと各タイプの研究がどのように行われたか、研究対象はどんな集団かなどを検討することが重要。研究は特定の結果またはデータの選択を示すことを目的としており、望ましい結果を得るために強調点が『作り出される』ことに注意する。」
「食べ物と生活習慣は、自分の体の反応にもとづいて選択すべき。理解には時間がかかり、観察が必要だが、自分の体の声に耳を傾ける。」
「代謝のスイッチを制御するのは、食べた量ではなく、何を食べたか。食べ物には固有の情報があり、それが代謝を促す。炭水化物は同化作用で体を脂肪の蓄積へ向かわせ、脂肪は体を脂肪の燃焼へ向かわせる。」
→いろいろな健康法が紹介されますが、やはり合うものと合わないものがありますよね。効果だけが強調されがちですが、正しい知識を持つことを心がけたいものです。
【もう少し詳しい内容の抽出】
〇最先端医学が証明する肥満の真実
・研究にはいろいろなタイプがあるが、それぞれプラスとマイナスがあり、どれかひとつの研究から確定的な結論を下すことはできない。すべてのエビデンスの重みと各タイプの研究がどのように行われたか、研究対象はどんな集団かなどを検討することが重要。研究は特定の結果またはデータの選択を示すことを目的としており、望ましい結果を得るために強調点が「作り出される」ことに注意する。
・代謝のスイッチを制御するのは、食べた量ではなく、何を食べたか。食べ物には固有の情報があり、それが代謝を促す。炭水化物は同化作用で体を脂肪の蓄積へ向かわせ、脂肪は体を脂肪の燃焼へ向かわせる。
〇世界最先端の脂質の基礎知識
・低炭水化物・高脂質食を摂ると満腹感を感じ、体重が減って代謝が速くなる研究結果が出ている。2型糖尿病や糖尿病予備軍の予防と治療にも最適という研究結果も出ている。
・オメガ3とオメガ6の2種類の必須脂肪酸は、体内で生成できないため、生命維持のために食事かサプリメントで摂取すべき。オメガ6は摂りすぎると体内で炎症を引き起こすため有害と言われることもあるが、「過剰に摂りすぎない」ことが重要。
・精製油が食生活に取り入れられ、野生動物の捕獲や、牧草による家畜飼育が工業的な家畜生産に移行した結果、食事に含まれる��メガ6脂肪酸が急激に増加し、一方でオメガ3は減少した。
・加工食品や揚げ物などに含まれるトランス脂肪酸は危険性が高い。高密度の危険な小型LDLを増加させ、HDLコレステロールを減少させる。これが炎症、心臓病、糖尿病、認知症、突然死を引き起こし、がんのリスクも高める。
・コレステロールはないと死んでしまう。摂る脂質の種類が大事。魚由来のオメガ3、ナッツやオリーブオイルに含まれる一価不飽和脂肪酸はコレステロールの種類と量を改善する。コレステロール異常の最大の原因は糖質。特に果糖は多量に摂取すると、肝臓内のコレステロール生産工場が作動し始める。
・健康リスクを決めるのは、遺伝子そのものではなく、遺伝子に働きかける環境。食事内容、運動量、ストレスへの対処法、体内での環境有害物質の処理の仕方が、高コレステロール、高血圧、高血糖、心臓病の根底にある原因となる。
・脂質には、若々しい脳を作る、メンタルへの好影響、自己免疫疾患の抑制、運動能力向上、美容効果にも効果があるとの研究結果が出ている。
〇摂るべき食品とは
・食べ物と生活習慣は、自分の体の反応にもとづいて選択すべき。理解には時間がかかり、観察が必要だが、自分の体の声に耳を傾ける。
・赤肉にはがんを抑制する化合物と栄養素が含まれる。植物性化学物質やスパイスが豊富で、善玉腸内菌を育てる大量の食物繊維を含んでいる。牧草で育てられたグラスフェッド肉は、体内で炎症を起こす穀物で育てられた家畜より体に良い。
・取るべき脂質が含まれている食品は、卵、バター、ココナッツオイル、オリーブオイル、レッドパームオイル、ナッツ・種子類。
・誤解されがちだが、パームオイル自体には有害性はない。ただし、精製されたパームオイルや、ヤシの実でなく種子から作られたパームカーネルオイルは避ける。それと、マーガリンや菓子などに高度に処理された形で多く使われており、それを避ける必要がある。
・ナッツ・種子類は、高温の業務用ロースターで焼くと、繊細な脂質が損なわれる。自宅で約120度程度の低めのオーブン温度で軽く焼くとよい。水に24時間程度浸すと、余分な物質を減らせるので、栄養が吸収しやすくなる。
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高脂肪・低炭水化物を推奨する本。
ネットで話題の金森式のやり方を説いた本。ダイエットではなく、健康リスクにもかなりフォーカスしている。脂の種類をかなり詳しく説明しており、勉強になった。
・目次
【PART1】
「脂質は肥満の原因」という幻想 │最先端医学が証明する肥満の真実
第1章 脂質は摂っても太らない
第2章 脂質の大誤解を解く
【PART2】
世界最先端の脂質の基礎知識 ――糖尿病、高血圧、がんを遠ざける
第3章 最新医学が導き出した、好きなだけ食べても太らない方法
第4章 内臓脂肪を劇的に減らす最高の脂質
第5章 糖質が肥満・病気をつくる
第6章 最新エビデンスが証明した 内臓脂肪を解消する油
第7章 肉を食べて、内臓脂肪を落とす
第8章 医者が教える太らない食べ物の正解
第9章 脂質がもたらす驚きの健康効果
【PART3】
内臓脂肪を最速で落とす食事21日間プログラム
――どんな人でも劇的に効果が出る
第10章 一生肥満にならない食べ方
第11章 ステージ1:内臓脂肪を燃やす基礎づくり
第12章 ステージ2:「内臓脂肪を落とす食事」実践編
第13章 ステージ3:「内臓脂肪がみるみる消える」移行プラン
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校正はグループで行った方がいいと思う。書籍を見る限りでは日本人の仕事がどんどん杜撰(ずさん)になってきている。正確さを失うところから世の中は狂い始める。
https://sessendo.blogspot.com/2021/05/blog-post_31.html