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【誰にも知られたくなかった素顔】稀代の女性政治家か、我々が生んだ虚像か。「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代。キャスターから権力の道へ。数奇な半生がここに。
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虚言癖のあるやっかいな人は少なくない。しかし、そんなやっかいな人が各所で失言や悪態をつきながらも知事になれてしまう現状が非常に危険だ。「軽い神輿」が重宝される時代は終わった。
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書かれていることが、本当のことなのかどうか、想像できない。メディアで報道されている「小池百合子像」と本書の内容があまりにも異なるから。ノンフィクションとしてというより、フィクションとして読むといいと思う。
もし、この本に書かれていることが事実なのであれば、大変なことになるだろう。
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今般のコロナ対応でも明らかになったこの人物の本質がよく現されている。
本性を知る人は多数いそうだが、今だに表舞台に登場し続けられるのは、多かれ少なかれ政治家には似たような特性があるからなのか。
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すごい本だった(巻末の参考文献の量からも本書の密度の高さが伺える)、2020年6月現在東京都知事である小池百合子さんの半生を追ったノンフィクション。小池さんの幼少期~カイロ大学への留学~政界へ入り大臣を経て東京都知事になるまでが、まるで一冊の小説を読んでいるかの如くドラマチックに描かれる。小池さんの辿った道は平成政治のど真ん中であり、この時代の政権交代や政治事件等を絡め関係者の証言満載で語られる本書は、日本政治史としても読むことができる。「カイロ大学首席卒業」の真偽ははたして?
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平気で嘘をつく、政治的立場を変えられる、いつも他人事のような顔をしている、小池百合子氏がいかに形づくられたのかの一端を垣間知ることができ、たいへん面白かった。
カイロ大学の学歴詐称疑惑は、本書の象徴的なエピソードではあるが、それだけのスクープ本ではない。終章には、カイロ大学が小池百合子氏は卒業していると回答してきた経緯も記されており、いま起こっている学歴詐称疑惑への小池サイドの反応も、予想の範囲内という感じがする。
目前の選挙の勝敗への効果より、もっと深く重要な影響を持つと思う。
小池氏の嘘や矛盾する言動について、何の検証も批判もなく垂れ流したメディアに対する著者の怒りも垣間見える。
小池氏に関わるすべてのエピソードを包括するのは難しいだろうが、いくつか入れてほしかったものがある。
イラク人質事件での「自己責任」を広げた発言。
2016年都知事選の際、蓮舫が出馬しないのを見計らったこと。
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なんというか、ただただ感想が、出ない。
これホントなのかという気持ちと、ホントならヤバくて面白い、って気持ちと、こんな人を信任し続けて無知な僕らへの失望と。
読んだ後に見えてくるこの人は、やっぱ今までの俺には見えてなかった百合子さん。
表面を追わないように、何事も。
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本当かなと思う事もたくさんあるが読み物として面白い。小池百合子の半生を垣間見て自分にはここまで頑張れないなと思った。
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怖ろしい女だ。 世の中に、こういう性格の人がいるなんて。 政治家としてより、人としても失格だろう。
いや、もっと怖ろしいことは、・・・
大手メディアが、この問題を公にしようとしないことだ。
公にすると、なにか不都合でも起きるのか?
報道規制が敷かれているのか?
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あの人は誰なのか。何ものなのか。
小池氏をテレビで見るたび感じていた。
緑色のスーツを着て、「緑緑緑に染め上げますっ」と絶叫して、群衆がそれに応える。
都知事、政治家って何をする人で、どんな資質が必要とされるんだろう。
緑の衣装と政治ってどんな関係があるんだろう。
と、なんだか不思議な気持ちにさせられてきた。
この本を読んで、なんとなく分かったのは、彼女はアジテーターなのかもしれないということ。
何かそのときのテレビ番組が求める、テレビを見る人の多くが求める雰囲気、ワンフレーズを上手に差し出す力があるんだろう、ということ。
別に小池氏に限らず、多くの政治家に当てはまることかもしれないけど。
選挙という制度。
名前連呼の選挙活動もそうだけど、社会のリーダーを選ぶに当たって、望ましいあり方でもないような気もする。
「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。」
ということだろうか。
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「永遠のゼロ」、というのが本書を読んで小池百合子という人間に感じた所感であった。その発言は全てが空疎であり、確固たる政治信念などというものはなく、都知事選で掲げた公約もほとんどがゼロ達成である事実。
本書は小池百合子という妖怪の空疎さを暴くためにその出自から現在に至るまで、数年に渡る丹念な取材をベースにまとめられた史実である。最近になってまた話題になっているカイロ大学の卒業証書の問題も本書を読めば何が問題かがはっきりと分かる。本書を読んで小池百合子がカイロ大学を首席で卒業した、という事実を真に受ける人はいないだろう。
それでも2週間後に投票日を迎える都知事選において妖怪が再選するのは確実とも言われている。血が流されなければならない。
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内容が面白かったので、一気読みしてしまいました。
現都知事の言動が、計算され且つ嘘で塗り固められていることが良く分かりました。
思い切った著書ですが、読みごたえのある一冊でした。
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著者が長期にわたってかなり深い取材をしていることが分かります。この本を読むとこれまで彼女が都知事を務めていたことと再選が確実視されていることに驚き、ある意味恐怖を感じました。弱者の気持ちがわからない、共に戦い応援してきた支援者を平気で裏切る、更に公約を実現する気がない。どうか都民のみなさんが選挙前にこの本を読んで都知事にふさわしいのは誰かを冷静に判断して欲しいです。
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小説好きとしては、試し読みで数ページ読んだ日から日に日に我慢ができなりとうとう購入。もちろん小説ではない。これは下世話な暴露本などでももちろんなく、綿密な取材と膨大資料に基づいた壮大なノンフィクションだ。
それでいて読み始めからぐいぐい引き込まれてしまう、ミステリー小説に似たおもしろさがあった。
読みながら思い出したのは、『良心をもたない人たち』(草思社文庫)マーサ・スタウト、それから『百田尚樹『殉愛の真実』』(宝島社)角岡伸彦他。
前者はこの書に出てくる、いわゆるサイコパスの特徴に小池さんが見事に当てはまるなと思って。後者は、この書に出てくる「さくら」と単に似てるなと。
私が衝撃を受けたのは、被災者にとった態度。それから拉致被害者家族の前での言動、アスベスト被害者への言動、いや、あげていくとキリがない。とにかくこの本全編にわたって書かれていたのは衝撃的な事実だった。
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コロナの東京都の対応が変だと思っていて、特にステップ1~3と東京アラートが、感染者数の推移とまるで関係がなかったことに驚いている。それが一体なぜであったのか、この本で実に腑に落ちた。ステップやアラートなどは単に小池都知事が目立とうとしてテレビで取り上げられるためにやっているだけだった。本質的にコロナの蔓延に対応しようとしているわけではなく、都知事として頑張っている様子を人々に示すことが目的だ。目的はその場限りで力強いリーダとして自分が目立ち称賛されることだけなので、東京のみなさんは今回の都知事選挙で別の人に投票して欲しいと願うばかり。現時点で支持が51%もあるのが怖い。元々テレビの世界の人なので、メディアを味方につけることに長けており、彼女にあるのは戦略のみだ。
この本では小池都知事の負の側面が多く語られており、功績であるのはクールビズやエコバッグなどばかりで、本当にそこまでダメなのだろうか。もうちょっとまともな政策に携わっていないのだろうか。
弱者に対して暖かい感情がまったくなさそうに書かれているが、そんな感じはする。築地のみなさんや水俣病で頼りにした人たちがかわいそうだ。しかしそこから悪評が広まらないのがすごい。
本当に残念な人で、ちょっと気の毒だ。しかし権力からは引いて欲しい。
カイロ大学卒業も嘘だと思う。