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神坂雪佳。最近、仲町六絵の本に出てきましたが、よく判っていませんでした。なるほど。こういう人かとスッキリしました。若冲をめぐる人々も、お正月時代劇(七之助さんが若冲でした)で予習wしていたのですんなり読めました。この本に呼ばれていたのでしょうね。いつもの河治さんらしくなくて(いい意味で)新鮮でした。
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若冲の孫の息子に嫁いだ女性の話を実在の美術家が聞く…という体裁を取っています。これが少々まどろっこしいし、そもそも虚実入り乱れていると作者も明記していますが、いい具合に実在の人物やら事物やら出来事やらが織り込まれてて、実に楽しく騙されました。
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以前 若冲の小説を読みましたので
なんとなく ターゲットにした 時代とかが
被っていたので 頭の中が 少し混乱してしまいました。
今度からは同じ人をモデルにした 小説を読む時は
前の内容が消えてからの方が 新鮮に読めると思いました。
今回のは 現代とまではいきませんが
近代から お話が始まっていました。
そして 若冲の生きている時代。
この時代は もうかなり 文献も残ってはいるものの火事とか 色々あってなくなっちゃっているので
作家さんの想像力をかりたてるものが 多いのでしょうね。
今回の面白いなぁと思った所は
屏風祭りの章で 升目描きをするのですが その升目が煩悩の数
8万4千(無限を表す数)にしてあって
(*ブライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」は8万6千個の升目となっています)
一つ一つ塗るのですが それを 普通の人が 塗る手伝いをさせてもらってありがたや~~っていう 部分が いつも緻密に描いてる 若冲が そんな事はさせないでしょう~~って思いました。
が こういう事をする 若冲がいても 面白いんだろうね~って 思いながら
作者の 想像力の 豊かさを 感じて 読みました。