投稿元:
レビューを見る
くらげを呼んでいる話。
くらげを呼ぶんです。くらげ乞いをするんです。
これ以上のあらすじはないと思っています。
くらげを呼ぶとは?!と思った方、ぜひ読んでみてね。
くらげを呼びたい理由も、
登場人物たちを取り巻く環境やら
人間関係やらも、全部ありきたりで、
主人公はとってもひねくれた嫌な奴なのに、
面白くて続きが気になって、あっという間に読了。
ちょっとかっこつけた感じの文も
嫌味に感じなくて、
後半にかけてどんどん引き込まれました。
展開がよかったのかなあ。
飽きないで最後まで読みました。めちゃくちゃ面白かった。
作家さんと本のお話がしたいなあ。
たぶん趣味があう。
それに多読家さんなんだろうなあ。
作中のおすすめ本合戦、かなりの推しポイントです。
投稿元:
レビューを見る
読みやすい高校生の物語。
恋愛要素が全く出てこないところが新鮮に感じた。
くらげが降る風景というのはどういうものだろうということを考えながら読んでいた。
物語の中にたくさんの本が出てくる。
作者の本好きな気持ちがすごく伝わる。
優しさの本質は他者への興味。
この言葉がなんか心に残った。
投稿元:
レビューを見る
不思議な話。
空から、魚とかくらげとか降ってくることを「ファフロツキーズ現象」というのだそうだ。
くらげが空から降ってきたら、きっとキレイで見とれてしまうだろう。
刺されたら痛いから、外には出られないけど。
亡くなってしまった父親との和解の物語。
装丁が美しくて好き。
投稿元:
レビューを見る
恐るべし高校3年生、矢延恋先輩。こいつは女子にももてんだろうね。名言連発で、その泉源はそこにありましたか。荒唐無稽と思しきファンタジーで終らぬのも、彼女の存在あればこそ。「無関心であることは、人に優しくできないということだ」って、主人公の僕ちゃんに刺さったんだけど、LINEで極めのプッシュ。どこまで見抜いてんだ。亨の本よりなにより、あんたの書く本を読んでみたいわ。ん???奥付読むに、著者ってこんなに若いの?すごいな。くらげ降らすわけだ。これからも何が降ってくるのか楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
優しい気持ちになれる読後感です。
雨乞いのように、空にむかって、くらげ乞いをする不思議女子・小崎。そんな彼女を冷めた目でみる図書委員の僕・越前。彼は、売れない作家として亡くなった父親の影響で、本嫌いなのに本を読んでいる。
冒頭は、まるでアニメのようなテンポの良さと軽さ。くらげが降るという非現実的な設定からポップなファンタジーでも始まるのかという勢い。だが、なぜくらげ乞いをするのか、その謎が徐々に明かされていくうちに、物語はシリアスになっていく。登場人物それぞれが抱える闇が浮かびあがり、感情移入させられる。
これ以上はネタバレとなるので伏せますが、最後の最後で明かされたくらげの謎により、優しい気持ちでページを閉じることができました。
読んで良かったです。
投稿元:
レビューを見る
「くらげを呼ぶ」という現実離れした願いを叶えるための地道な努力が微笑ましく,高校生の友情や憧れなどをたくさんの本の紹介とともに描いて,本当に爽やかな読後感.万引きしたチロルチョコを積み上げる場面とかプールで魚が泳いでる場面とか印象的なシーンなど心に残るシーンも多かった.
投稿元:
レビューを見る
くらげ、私も読んでみたいと思いました。
人に迷惑をかけることは、生きていく上で残念ながら必要なことになると思います。
でも、その分だけ他人に優しくしたり、辛い人に手を差し伸べたりできれば良いのではないかと思います。
投稿元:
レビューを見る
温かい読後感。生きていくってことは人に迷惑をかけることなのかなと思った。
「他人に無関心だから優しくない」
自分のことしか考えてない主人公が他人に興味を持って、関わって、柔らかくなっていくのが良い。他人に無関心だからだよ、っていわれる越前くんと一緒に自分もハッとなった。自分の最近の言動を思い出して「ああ、あの人にあんな酷いこと言っちゃったのは、あれって結局自分にしか興味がなかったからだ」って反省。
人に興味を持って優しくなりたい。
鯨井さんはほんとに本が好きなんだな。と節々で感じる作品。
投稿元:
レビューを見る
くらげを呼ぶ理由も、くらげが降る理由も
すべてが優しさで溢れていると気づき、
ほっこりしました。
ミズクラゲが降る景色綺麗だったんだろうなぁ
投稿元:
レビューを見る
理不尽な世界に理不尽に立ち向かうカッコ良さ。
独りで生きる地獄から立ち上がって独りではなくなる強さを感じました。周りを巻き込みながらも確実に成長しただろう。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りて読んだけど、買ってまた読みたいと思った。
優しい気持ちになれる、心を穏やかにしてくれる本だった。
話の中に、沢山の作家や本が出てきて、知っている作品や名前があると嬉しくなったし、知らなかったものがあると読んでみたくなった。
好きな本が増えて嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
クラゲがほんとに降った
ファンタジーなのかな?
なかなか読みやすくて不思議な感じでよかった
登場人物が皆いい人だった
くらげってとこがよかった
理不尽に対抗するには理不尽が必要
目撃者の義務
孤独は地獄
優しさは興味
亨は優しくなったんだなーと思った
投稿元:
レビューを見る
一見SFチックなストーリーだが、様々な人間の心の葛藤が稚拙に描かれていてまるで現実のように感じた。今後の人生でクラゲが降ってくるのを見ても驚くことはないでしょう。
投稿元:
レビューを見る
突拍子もないことに、ひたむきに一心に突っ走るその眩しさに心を動かされた。
理不尽な世界への、無駄なんかじゃない抵抗…
青春が舞う空に、まっすぐな想いをのせてくらげが降る。
海のゆりかごに揺られ、見守るように心がたゆたう。
そうしてるうちに、空と海を分けているものがなんなのかわからなくなって、沈んでいた心が浮かばれた気がした。
沢山の本が登場して、本好きにはたまらない♡
主人公の父親が執筆した本も、一冊まるごと読みたくなるような魅力がある。そのまま刊行してほしいくらい。
本の魅力、可能性、創造力、人と人をつなぐぬくもり、奇跡。そんな無限大に広がる力が本にはある。
そういったことを再確認させてくれる素敵な作品。
でも、
あたしは。
あたしはくらげを呼べない。
くらげに迷惑をかけられない。
それならあたしが海へ降ろう。
くらげのいる海へ。
本は何ひとつ変わることなくとも、
読む側の心の中で変動する。
それは、いろんなことが起こる、空に似てる。
そんな風に思った。
投稿元:
レビューを見る
埼玉県高校司書イチオシ本に選ばれていたので読んでみました。とても良い青春本でした。くらげが降るとか魚が降るとか実際現象があることを下敷きに自分達の力ではどうにもならない大人前のモヤモヤ(どころじゃない問題もあるけど)を爆発させるような気持ち。主人公はずっと目を反らして平坦に生きていて、それが前半イライラっとするけど、きっと最後に良い結末が来るはず、と信じて読みました。
作中ではたくさん本トークが交わされていて、本好きの人には超オススメの内容でした。わざわざ入れる必要はないと思うけど、小学校配架でも大丈夫な内容です。