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ただいたずらに日々消費してるかのような、退屈と停滞へのモヤモヤと、E国の巨体カジノでのギラついた削りあい。
緩急がくっきりついていて、一気に読了。
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宮内悠介『黄色い夜』読了。
アフリカの小国にあるカジノ・タワーを勝ち上がり最上階の国王に勝って国家を我が物にせんと挑むギャンブラーの「狂気」の物語。帰国子女で麻雀プロ補欠合格かつ元バックパッカー&プログラマーだったという著者の経歴が存分に詰まりに詰まった逸話とクセ者が目白押し。140p足らずというのがもったいない。もっと書いてほしい。
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残念なことにこの物語の面白さがよくわからなかった。主人公のギャンブラーの意図もよくわからなかったし、登場人物たちの個性もいまいち。もっと長編で掘り下げてくれたら、という感じ。
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先に、あくまで私個人の感想であって、これが全く正しいものであると私自身は思っていないことを記しておきます。
物語の中の「E国」は、アフリカの北朝鮮と言われている国かもしれない。
帯にギャンブルを強調するような表記があるが、私はそれよりも、E国を治める「イメール」に関心がいきました。
国民ではなく、自己の利益だけを考えているかのような彼の心中は、外側からでは全く理解出来ないだろうが、案外、現実に存在するいくつかの国のトップは、この小説のように、個人的な理由なのではないか。しかも、それは誰にも理解されないような事で。なんて、捉え方はあまりにも夢見すぎだろうか?
イメールの言葉の、「怒りと自己嫌悪とが尽きるのを恐れていた。」は、悲しくも私も思ったことがあった。それを原動力にしてしか生きられない時が。今も、それが返ってくることを恐れている。これを痛感しただけで、もう私の中で、話の内容はどうでもよくなった。
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なんだか分からないが、最後は泣きそうになった。
作家の思考と嗜好がふんだんに詰まった読み応えある短編だった。読み始めは、また中東とギャンブルの話か?と思ったが、結局は面白かった。
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エチオピアの隣にあるE国の巨大カジノのビルに潜入し、国ごと自分のものにするつもりの日本人のルイ。
イタリア人のピアッサと組んで、砂漠しかないE国の唯一の資金源であるカジノで、ギャンブルで勝ち続けていく様子。
日本に残してきた恋人、味方なんて誰1人としていない中で、自分の勘だけを信じて前に進んでいくルイの野望。
正直ピンとこなかったなー。
ルイは一体どんな幼少期を過ごしたのかも謎で、謎。
無事に読み終えてよかったなあって印象。
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宮内悠介 著『黄色い夜』集英社
これは面白かったです。まるでSFのような世界観を匂わせて始まり純文学のような思索を深めるギャンブル小説。そのくせ、まるで映画『オーシャンズ11』のように活劇を盛り上げ、『ハードエイト』『ラウンダーズ』のようなひりついた勝負の醍醐味を描く、しっかりエンターテイメントしている傑作でした。
ラストの語りも味わい深くて大好きです。
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どうした宮内悠介…
全然入ってこない小説だった。
キャラクターも個性も、舞台設定も、まだまだどんどん盛り上げれる余地ありまくりなのに…なんだろう、この勿体ない感じ。
残念!
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装丁がかっこよくて手に取る。
ギャンブル、発展途上国の雑然とした空気、それぞれの思惑で集まる人々。この著者らしい題材だなと思った。
ただなんか感想がまとめにくい。
最後の言葉はなんだったんだろう。頑張れかな。