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あれ…いつの間にか相思相愛に。受けがゲイネタで攻めをゆすろうとする最初が最初なので、イメージダウンからなかなか浮上できず、やっぱりもやっとしたまま読了。うーん、おばかワンコキャラで済ませていいものか…
攻めの秘書?さんの執着のほうが濃かったナ。
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金持ちで大人で紳士で完璧な攻だわ~受の高校生もちょっとバカっぽいけど素直でかわいくて、何なんだこの2人。最高か!秘書の人が最後まで切ない…いい出会いを…
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▼あらすじ
今日のゴハン代もカツカツな高校生の三浦直己。
そんな直己の家が更なる経済危機に瀕している時、綾間京一というIT企業社長がテレビに映し出される。
それはかつて父の店の立ち退きに関わった男だった。
父さんの店を潰してのうのうと暮らすイケメン大金持ち!
自分とかけ離れた世界にいる綾間を知った直己は、とある作戦を閃かせるのだが…!?
***
ストーリーの完全度:高い
トーン:あまあま・ほのぼの
エロ度:低い
萌え度:非常に高い
総合評価:★5.0
秋平しろ先生の作品は以前読んだ「僕らの群青」が凄く良かったので今回も期待して読んだのですが、案の定めちゃくちゃ良かったです。期待以上だったし、とにかくCPが性癖に刺さり過ぎて死ぬかと思いました(笑)
今回は攻めがセレブ社長で受けが貧乏DKという身分差&年の差CPのお話なんですが、まず何と言っても攻めこと綾間のキャラがすこぶる良かった!
綾間のことを一言で言い表すならまさに“Mr.パーフェクト”。お金持ちで教養があって上品で、それでいてどこかお茶目で庶民的な感覚を持ち合わせた王子様みたいなジェントルマンです。
だけどそんな綾間にも勿論弱さはあり、家族との確執を抱えて孤独感を感じているような描写もあります。そういうところも全部含めて非常に魅力的なキャラクターです。
一方、直己はまだお子ちゃまです。金銭目的で綾間に近付き、ハニートラップを仕掛けたのはいいものの計画に慎重性は無く、綾間にあっさり見抜かれ計画は失敗。
考えは浅はかだし、言動も子供っぽいけど、悪い事をしたと思ったらちゃんと謝れる良い子なんです。
そんな直己ですが、やはりそこは高校生。恋に落ちるのもあっという間です(笑)
そりゃまあ、綾間の人柄の良さを考えれば好きにならない方がおかしいですが…それにしてもチョロい。チョロ過ぎる(笑)
でも、個人的にはこのチョロさが直己の良さであり若さの証だと思ってます(笑)
そして肝心なストーリーですが、物語の中盤くらいまではあまあま・ほのぼのした雰囲気で進み、綾間の秘書の佐久間が二人の恋路を邪魔するべく本格的に動き始めてからは微シリアスな展開へと変わります。
この佐久間というキャラですが、目つきは悪いし表情筋も死んでるので何を考えてるんだかよく分からないんですよね(笑)
それでも私的には佐久間って何だかんだ言いながらも綾間の背中を押してくれる存在だと思ってたので、彼の行き過ぎた行動は意外でしたし、その理由が「直己に渡したくない」っていう個人的な感情から来るものだという事も驚きでした。
でも不思議と嫌いにはなれなかったですね。佐久間が取った行動には好感は持てないけど、綾間に片想いしてたとか普通に切な過ぎるし、彼は彼で別の相手と幸せになってくれると良いなぁと思います。(佐久間のスピンオフが出たら迷わず買います!)
…とまぁ、ちょっぴり複雑な気持ちになるシーンもありましたが、最後はしっかりハッピーエンドなので読後感は良かったです(^^)
CPが超絶好みだった事もあって最後まで楽しく読めましたし、��囲気も好みでしたが、最後に一つだけ唯一残念な点というか「惜しい!」と思った点を挙げるとするなら、直己が綾間に惚れる理由は納得出来てもその逆は少しうーん…と感じてしまったこと。
両想いになるようなエピソードが無い訳じゃないんですけど、それでも理由としてはちょっと弱いかなって感じで。まぁ、それでも不満を感じるほどではないんですけどね。
因みにエロについてですが、こちらはあまり期待しない方が良いかな。シーンとしては最後に一回、申し訳程度にあるのみです。
私的にはこの作品に限ってはエロは別にあっても無くても良いなと思ってたので特に不満を感じる事は無かったのですが、エロを求めてる方にはちょっぴり物足りないかも。逆に、BL初心者の方にはぴったりだと思います(笑)
エロ度は低いけど、その分癒し度の高い作品になっていますので、スパダリ攻めが好きな方、あしながおじさん的なBLがお好きな方には超オススメです♡