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日本食と言えば独特のオリジナリティーや伝統を思い浮かべるが筆者曰く日本ほど海外の食べ物を貪欲に取り入れて自国の色のシステムに組み込んだ国は国は珍しいとのこと。
戦後GHQの残飯が闇市でご馳走として裁かれた。はだしのゲンで見たアメリカ軍平氏にチョコレートやガムをせがむ子供たちの気持ちは飽食の現代人では想像ができないだろう
クリスマスケーキ@人気が出たのは1952年の暮れから。クリスマスと言えばホールケーキと言う価値観はわずか70年の歴史しかない
ボジョレーヌーボーはフランスでは安酒
人間に発症し脳がスポンジ状になるヤコブ病はプリオンと呼ばれる感染性がある異常なタンパク質によるもの
プリオンの語源は感染性たんぱく粒子
BSEBSは牛に共食いをさせたことで発生した。進化論的には自然なメカニズムかもしれない。
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日本の食材や料理は世界一、というような印象を持っていませんか。
それは本当かどうか…、それが綴られた一冊です。
戦後しばらくは海外の食事や習慣こそが至高とされていましたが、何がそれを逆転させたのか。
その変遷には数々のドラマや馬鹿馬鹿しさが溢れています。
日本は外国の言語や文化等を同化しますが食事も同様であり、更には日本独自のアレンジまでします。
日本における100%国産食材は米しかありません。
他の食材は生産過程で外国産が関与しています。
いつの間にか、自前で和食すら作ることができない国になってしまったのです。
今後は自給率の向上を目指しながらも、国産と外国産それぞれの真の良さを認識することが重要になります。
和洋折衷、素晴らしいじゃないですか。
国産だから無条件に安心で美味、といったような情報操作や宣伝には注意したいと思いました。
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タイトルと内容があっていません。
食文化というよりは現在の日本の食に対する危うさと、日本の食に対する安全神話に疑問を投げかけた本です。
タイトルを除けば、よく調べて書いありためになる本なので、読めばいい勉強になると思います。
まとまっていて読みやすくサクサク読むことができました。
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1.①日本GHQによって変えられたのだが、なぜここまで普及してしまったのか
②どんな変化を巡ってきたのか
2.「メイドインジャパン」という言葉が安易に使われてしまう現在では、誰しもが日本産は安全という信仰を持っています。しかし、本当に日本産と呼べるものはどのくらいあるのでしょうか。原料まで遡るとごくわずかとなります。このようなことは世間ではあまり認知されていないことが現状です。
また、「日本食」という言葉がたくさん使われていますが、1970年代の食事の姿が理想とされてはいるものの、この時代の食事は戦後でかなり湯服になり始めたころに当たります。このような時代の食事姿が本当に日本食と呼んでもいいもなのか。本当の日本食とは何なのか、この問いに関するヒントを与えてくれるのが本書の役割となっております。
3.①米国の小麦戦略によって文化として馴染んでしまったことが一番の大きな原因だと思います。今の食事には小麦が欠かせません。これを機に、米国からの輸入をストップできない状況が生まれ、現在までに至ってしまった。さらに、所得が上がらない日本では安いものを求めてしまうのも国産に手を付けないという理由になってくると思いました。
②小麦戦略を機に日本食のスタイルが大きく揺らぎますが、基本的には粗食というイメージが強く残るのだと思いました。イメージとしては江戸時代の食事姿が当てはまると思います。しかし、ここまでストイックにできる人はなかなかいません。さらに、海外からビーガンという発想も生まれ、ごく一部の方がこの発想を取り入れております。私の感覚から言えば、40代以降は米中心のスタイルが根強く残り、30代以下は小麦中心のスタイルが中心的だと思いました。
余談:昨年、豚肉の消費量が米を上回ったという衝撃的なニュースが流れました。果たして、日本は本当に瑞穂の国と呼べるのでしょうか・・・
少し疑問に思いました。
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「日本の食はすごい」説は、どこから来たのか?舶来モノに目がなかった日本人が、「国産」をありがたがる時代。メイド・イン・ジャパンの威光を放つ物事の“本当のところ、どうなのか”を徹底検証。(e-honより)