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面白かったです。イタリアの方も日本の古典を読んで日本人と同じように感じると知りびっくりするやら嬉しいやら。
恋愛って千年も前から変わっていないってことなのでしょうか?
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古典を身近に感じる。
本文が、とてもイタリア人が書いているとは思えないほど分かりやすいことに驚き。
イタリア人と日本人、ほとんど真逆の恋愛感だからこそ、作者は興味を持ったのかなぁ。
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視線が変わると評価は変わるというのは、当然のことだと思ってます。
現在、平安文学の沼の岸辺を歩き出した私には、この視線はないわー、とか、分かる、分かるとか。
大変、楽しい時間を過ごすことができました。
面白かった(^^)
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イタリア人が語る、平安女子の恋愛あれやこれや。
海外の人から見た日本の古典はどういうものか、という興味から手に取った。新しい発見もあるかもしれないが、今までの説を丁寧に説明している印象。語り口は軽妙で気楽に読める。時々海外の民話や小説を引き合いに出してくれるので、世界共通の心情というのも感じられる。ボヴァリー夫人と菅原孝標娘の比較が面白かった。
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目の付け所が違うというか、平安時代に書かれた物語の紹介本がここまでモダンに感じられたことはない。
女性がここまで能力を発揮できた平安時代って一体どういう時代?!と思わずにはいられない。いつの時代にあっても“恋バナ“って魅力があるトピックなんですね。。。。
ただ、本当に一言一句イザベラ・ディオニシオさんが書かれたのかしら?四字熟語とか、一つ一つの表現があまりにも決まりすぎていてちょっと鼻につく感じ。。。編集・校正段階で色々な筆が入ってませんでしょうか?もっと普通っぽい表現、創作語でも良いので、イザベラさんの思いついたイタリア風(?)日本語の方がもっと味が出るんではないかと思うんですが、、、、、
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小野小町のアクションに重きを置く描写や、清少納言と森茉莉の共通点に、着目して語る。イタリア女子も中々やるな。しかし彼の国の高校生にはダンテ『神曲』全文読破が課せられるそう。マジか⁉︎
何気に巻末の「イザベラの古典入門ブックリスト」が濃い(笑)。
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イタリア人女子が語る日本の古典文学の魅力。妄想力全開のところは万国共通。
本当にイタリア人女子が書いたのか、ゴーストライターがいるのでは、勘ぐってしまうほど自然な日本語かつ日本の古典文学に関する深い知識の内容の本。
「和泉式部日記」「更級日記」「古今和歌集」「蜻蛉日記」「伊勢物語」「とはずがたり」「紫式部日記」「竹取物語」を現代的な視点から縦横無尽に語る。よくぞここまで日本の古典を愛し読み込んでくれたものだと思う。
平安女子、現代とは生活習慣や文化は当然異なるが感情は現代の日本人そしてイタリア人でも変わらない。
作者なキャラクタの直球勝負の解釈が心地よい。
和泉式部=平安京を騒がせたプロ愛人
菅原孝標女=ヲタク気質な妄想乙女
清少納言=女であることを誇れ!カリスマ姐さん
など。
最終章はイタリアの超奥手こじらせ男子ダンテと平安女子の比較。イタリアの高校生はダンテの「神曲」を全文読まされるそうだ。奥手なダンテ、イタリア人の恋愛観の真っ直ぐさと平安人の歌を通じた恋の駆け引きの比較文化論が面白い。
筆者は言う。
「古典は使い古した教科書にしか存在しない死んだ言葉だと思われることが多いが、その古びた単語は一瞬にして蘇り、詠まれた時と同じ、否、それ以上の生命力を持って輝き続けている。現代の日本人はみんなその華やか世界を簡単に覗けるというのだからなんて贅沢なのだろう。」
ハードルの高そうな古典文学。実は身近であり時に生々しい内容。そんな魅力をあらためて教えてくれる屈指の作品でした。続編を期待。
「東洋経済オンライン」連載のコラムをまとめた一冊。
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古典作品を著者が超訳して引用し、それに共感したりツッコミを入れていく本。タイトルの雰囲気の通り、この手の本にしてはとても読みやすい。平安時代というと遠い世界のようなイメージだけど、この本を読めば現代人と何も変わらない身近な存在に思える。
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古典ってこんな身近。
更科日記と蜻蛉日記は高校のとき好きだった気がする。でもちゃんと読んでない。
和泉式部日記も枕草子も源氏物語もちゃんと読もうと思わせてくれた本。
凄いな。イザベラさん。
そして日本文化に興味をもってもらえて嬉しいのは何故なんだらう。
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イタリア人はアモーレ。平安女子&男子はあまたの愛の言葉。
イタリア人が読む平安文学と恋。
和泉式部『和泉式部日記』
和泉さんはモッテモテ…と見せかけて、実は一途だった?
菅原孝標女『更科日記』
ヲタ女子のみなさーん、平安時代のパイセンがこちらに。
小野小町『古今和歌集』
バックシャン姐さん、ファムファタール小町。限りなき美貌と知性への自信。
清少納言『枕草子』
ファッションチェックが厳しい。女子への生き方指針。
藤原道綱母『蜻蛉日記』
夫へのウラミツラミ文学。ツンばかりだとね、たまにはデレないとね。
『伊勢物語』
業平らしきチャラ男の恋愛履歴。ホラー風味。
二条『とはずがたり』
変態が権力持ったらサイテーやな。
紫式部『紫式部日記』
才能は才能を呼ぶ。ちょっと辛口エッセイ。道長との恋?
かぐや姫『竹取物語』
この切り口で読んだことは無かった!著者の腹いせに酷い目にあう求婚者たち。現代の若者よ、超肉食竹取男子たちを見習うのだ。確かに、この時代に男子たちをオール袖にするって、かぐやさんすごいな。
ダンテ『新生』vs 平安女子
そっか、ダンテはイタリア人のトラウマなのか…。エッセイを読むと、イザベラさんのダンテからの日本古典への道が見えた。
〇平安女子文学バトルがすごい。彼女たちが現代でSNSやってたら、炎上合戦やな。一部、ざまあ合戦にもなるか。軽妙な語り口で原文からのイザベラ訳も楽しい。
古典へのお誘い。
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コラムみたいな、日本の古典作文学レビュー集。
今まで、伊勢物語は、訳を読んでも面白いと思えず読み通したことがなかったが、この解説はおもしろい。
イタリアの子どもたちは、学校でダンテを叩き込まれて育つらしい。へえーーーーそっかぁ。
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受験生必読とかいうような感じではなく、大人の一般教養本というような一冊。
なるほどなぁと思うような見方もあり、これは多分、研究書の積み重ねゆえだな。たとえば、「芥河」の天候と「露」の指摘などは笑えてしまう。
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無性に古典が読みたくなった。
ここまで日本の古典中毒になってくれて、
古典を中高の授業止まりにし、読み物として敬遠しがちな日本人代表として感謝したい!
そして、著者の知識と情熱に圧倒された。
現代とはかけ離れた昔々の常識や価値観、言葉遣い。
イタリアの子供達もダンテの『新曲』で苦しみを味わうのね。
古い歴史を持つ国ならではの共通点のようで、嬉しい。
巻末の「イザベラの古典入門ブックリスト」も◎!
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日本文学を大学で専攻しているので、取り上げられたような有名な古典作品の知識は一通り持っていたし、いろいろな評を読んだことがあります。しかし、外国人の目線が良いアクセントになってまた新鮮な気持ちで作品を捉え直すことができました。
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とにかく面白い!最終章を読みながら、ベアトリーチェが平安女子だったらと想像したら面白すぎた。「伊勢物語」を改めて読みたくなるし「蜻蛉日記」はこんな本だったのかと驚かされる。「とはずがたり」がブルガリアでベストセラーになっていることに驚いた。