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評価低いなぁ苦笑。
個人的にはすごく続きがきになる感じ。登場人物がガラリと変わる三章で一回置いてけぼり食らうけど、スピード感も良かったです。登場人物が多いのでこの人誰だったっけと何度か戻ったり、楽しめました。
ただ、相変わらず厭な話ばかり書くなー、櫛木理宇さん。今回も胸糞悪くて、うんざりした笑。そこがいいんだけど、本当に終始胸糞悪い話だった。
疲れた。。面白かったけど!
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訳あって家裁調査官を辞し、今は妹のマンションで専業主夫として療養生活を送っている白石の元に、学生時代からの友人である茨城県警捜査一課の刑事・和井田からある事件の相談が持ちかけられる。
安ホテルで発見されたメッタ刺しの男の遺体。男の家を訪ねた捜査員が離れの地下室で発見したのは、全裸に首輪で鎖に繋がれた女性の姿だった。彼女の証言によりさらに、庭に埋められた少女の遺体と、白骨化した中年女性ものと思われる遺体が発見される。
被害者と思われた男が一転、監禁殺人事件の被疑者となった”茨城飼育事件”。その男・薩摩治郎は、7年前に白石が調査官として担当した少年だった・・・
いきなりショッキングなプロローグで始まる物語は、出てくる人間がことごとく何らかの屈託を抱えている。暴行、いじめ、虐待・・・これでもかというほど容赦なく描写される歪んだ日常に、胸が悪くなる思い。
白石と和井田のやり取りの章の合間に、唐突に差し挟まれる少年二人のエピソードが本筋の事件にどうかかわって来るのか、何を書いてもネタバレになるから書けないのがもどかしいが、最後に繋がったとき、ちょっとした会話ややりとりの中にちゃんと伏線が張られていたことに気が付く。
それでも、”どんでん返し”の手法や真犯人のやり口など、ミステリとしてはなんだかな~な感じで私は好きになれないな・・・。
全編に漂う胸糞悪さの中にあって和井田刑事の屈強さ、明るさだけが救いで、白石とのユーモラスなやり取りで随分救われた。事件も解決し、かすかに希望の光がさしてホッと一息・・・か~ら~の~エピローグ。プロローグで描かれた女性が誰だったのか、勘違いがわかった時の衝撃・・・。
読後は重い石を飲み込んだような気分でどんよりでした。まいりました。
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元家裁調査員白石と彼がかつてかかわったことのある少年、そして白石の友人で警察官の和井田のパートと、優等生だけど家庭では義母から疎まれ虐待されている少年海斗と街で知り合った美しくも残酷な少年未尋のパートが交互に語られる。二つの物語をつなぐのはホテルで起こった殺人事件。この事件が世間の注目を浴びるのは被害者が自宅で女性を監禁し、その庭には二つの死体が埋められていたという猟奇性によるもの。
被害者をかつて担当していたのが白石。捜査している友人と二人でその家で何が起こったか、を掘り返していくとそこにあったのは…という話。
「虜囚」という言葉だけでも充分不穏なのにそこに「犬」という漢字を加えたとたん、何とも言い難い嫌悪感を醸し出す。しかもこの表紙だ。とらわれているのは明らかに女の子。すべてをあきらめたような、死んだ目をしている。だが、本当は…という、あぁ、言えない、言えないのがもどかしい。
表面に見えている猟奇的な女性監禁殺人死体遺棄事件と、その向こう側にある、信じがたくおぞましい過去の虐待。
キーワードは「犬」
私が持つ会話のボキャブラリにはない言葉をつい叫びたくなる。
「胸糞悪い!!!!」
吐き気がするほどのおぞましさ。人としての常識、当たり前と思っている感覚をいともあっさりと叩きのめされる。なのに先が気になって止められない。自分の中にある残虐な興味が刺激される。
あぁあああ、それにしてももう缶詰の肉が食べられなくなりそうだ。
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「おぞましくも美しいどんでん返しのサスペンスミステリ」という腰帯のコピーを見て衝動買いしたけどおぞましくグロすぎて美しさを感じなかった。容赦ない描写が著者の特徴なのか…小説だから受け入れられた内容だった。心がザワザワする残酷小説が読みたい人にお勧め
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宮部みゆきさんの「模倣犯」の一部分を見ているかのような空気感、不気味感で、終始気持ちが悪かったです。
気分を害する部分もありますので、読むときはご注意を。
他のレビューを見て、覚悟はしていましたが、人間って、何でこんなに酷いことができるのかと思うくらい、うわーと驚くばかりでした。
殺人事件を追うだけでなく、主人公・白石がどうして家裁を辞めたのか、過去も徐々に明らかになっていくので、色々読み応えがありました。
途中からは、別のストーリーが同時進行していき、それがどのように本線とつながるのか、グイグイ世界観に引き込まれました。
そして二つのストーリーが繋がった瞬間、帯に書いてあったどんでん返しの展開になりました。期待値が上がった分、個人的にはアッと驚くような感じではありませんでしたが、別の方向から攻めてきたので、意外な驚きがしました。
虐待や育児放棄など闇の部分を扱いながら、読者をミスリードしていく展開などミステリーとしての面白さもありました。気持ち悪かった部分もありますので、心して読んでください。
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櫛木理宇さんの著書は精神状態が安定していないと読めない。
今回も嫌な描写と内容たくさん。
あー、そーゆーことなのか…の結末。
最後の最後、子育てはちゃんとしよってなる。
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終盤にかけて物語がどんどん加速しない
サスペンスやミステリーって…?
序盤はこれからさらに何が起こるのだろう
と緊張感があったのに
現在と過去を交錯させ
人と人とのつながりをあえて複雑にさせ
考えながら読まなければならず
物語に入っていけなかった。疲れた。
そして結局、何がなんだったのかよくわからない。
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なんとなく、すべてが中途半端かなぁと感じる。最初から最後まで一気に読める作品だったので、それなりには面白かったのであるが。恐らく、真犯人の犯行動機に共感できないのと、不必要な登場人物が多いように感じてしまうからだと思う。グロではあるが強烈ではなくインパクトにもかける。
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登場人物がごちゃっとしてわかりずらかったけど、どんでん返しものとしては面白かった。エグい描写が苦手な人には、まったくおすすめできない。
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人が人をトレースする。如何に自らが望まずに受けた事であろうとも。まさにそれは呪いなのだと思う。その呪いを繋ぐ家族とは、親子とは。痛みが滲む読後感。登場人物の生き様をトレースできるしっかりした世界観。これはおすすめしたい。
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11月-18。3.0点。
苛烈な父親に育てられた息子が、少年犯罪を起こすが7年後に殺害される。自宅には監禁された女性と、女性死体が。
中盤までスピーディーな展開だったが、終盤はスローに。
手法的としてはよくある手法。少し繋げ方が弱い気がしたので、唐突感が否めない。
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おもしろかった!
内容はなかなかハードですが、
読んでると続きが気になる展開が次々と続いて
ラストは「おお~!」
どんでん返しのおもしろさ!
ある事件から主婦的な日々を過ごす元家裁調査官の白石洛
彼の元に友人で刑事の和井田から相談を持ち掛けられる
白石が担当していた少年・薩摩治郎が殺されたという
単なる殺人事件と思いきや…
薩摩の家には女性が監禁されていた
さらに調べると他にも監禁された女性がおり
監禁された女性に死んだ女性の肉を与えていたという…
史上最悪の監禁事件を起こした犯人を殺したのは誰?
その事件には恐ろしい真実が隠されており…
櫛木理宇さんの作品は読んだことなかったのだけど
他の作品も読んでみたい~!
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どうしようもなく悪意にまみれた不快感がいっぱいで、だけれど引き込まれて読む手の止まらないミステリ。かなり精神的にえげつない部分が多いので苦手な人にはお勧めできないと思いますが。ダークな物語が好きな人にはお勧め。
殺人事件の被害者宅で発見された、監禁された女性。そこから判明したおぞましい事件の詳細。あまりに猟奇的なその事件の背景に潜むものを探るため調査を始めた元家裁調査官は、自らのトラウマとも向き合いながら事件の真相に迫っていくのだけれど。とにかく不穏。とにかく不快。家裁調査官の白石と刑事の和井田の掛け合いに唯一和まされますが。メンタルにぐいぐいと食い込んでくるグロテスクさが強烈でした。もう誰が加害者なのか被害者なのかわからなくなってくる……!
一方で二人の少年を巡る物語も不穏な雰囲気を醸し出し、これがいったいどう関わってくるのか。これはなかなか見抜けなかったなあ。そして諸悪の根源はいったい誰だったのか……どうしようもないやりきれなさが残ります。
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虜囚の犬
櫛木理宇さん。
グロすぎて
読み続けるのが辛かったけれど、
主人公の白石が良かったので、
読み続けた!
よーく読まないと、
少し理解できなかった。
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白井が昔担当した少年が殺された。
なんとその少年は自宅の地下牢に女性を監禁殺害していたと言うのだ。
1人の女性を殺害し、その肉を挽肉にしてもう1人の女性に食べさせていたと言う。
父親に抑圧され支配されてていた彼がそんな事をするなんて。
そんな父親も謎の事故死に、庭には身元不明の白骨死体まで。これも少年がやったのか?
父親と息子の歪んだ関係。
息子を恐れ支配しようとする父親。
父親のようにならなければいけないと言う呪縛に取り憑かれた息子。
結果、男達を犬のように操っていたのは少年の母親だったんだけど‥
何か小難しくていまいちだった。
途中まで面白ったんだけどなー。
【僕は犬だ。犬だ。犬だ。犬だ。犬だ。】