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豪華執筆陣による、ポストコロナの学校構想が描かれている。
コロナによって、学校教育の問題点が浮き彫りになり、多くの人の関心が教育に集まった。
政府も世論を反映し、GIGAスクール構想の前倒し、少人数学級の実現を目指すなど、これまでにないほど教育を変えようとしている風潮は感じる。
そして、本書のように多くの人がポストコロナの学校の情景を描き、提言している。
しかし、現場は中々変わらない。
むしろ、じわじわと着実にコロナ前の状態に戻ろうとしているのではないだろうかと感じずにはいられない。
自分自身もこのままではいけないと思いつつも、7時間授業に加えての消毒作業、そして土曜授業もあるという多忙さに流されてしまっている。
そんな現状でも本書を読んで改めて思ったのは、考えることをやめてはいけないということ。
教育改革のうねりが起ころうとしていることは間違いない。そのうねりの波をいつ掴むか。
関心を持ち続け、考え続けなければ、その波を掴むことすらできないだろう。
まずは自分にできることから。
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ポスト・コロナの学校に対する様々な提案がなされている。個人的には真っ当な意見、提案だと思うのだが、現実はコロナ前に全力で戻ろうとしている。
「なぜ」やるのか、の「Why」の部分から共有していかないと、組織全体は変わらないのかな、と考えるこの頃。
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コロナでの学びについて知りたいと思い読んだ。
以下、参考になった点
○コロナにより、生活習慣が乱れた、ネガティブな気分になった、将来が不安であると回答した高校がとても多い
→外部との連携を図り、悩み相談室の設置等が挙げられる。
○自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動する力が求められる。
→まさに主体的・対話的で深い学びの実現が大きな鍵になる。絶対の正解よりも納得解や最適解が期待されている。
○対面授業とオンライン授業
オンライン授業→知識習得などのインプット型
対面→調べたことを発表したり、話し合ったりするアウトプット型
○オンラインでの学びのメリット、デメリット
メリット 主体性のある子供なら動画を止めたり、何度も見返して学習することができ、個別最適な学びの実現に繋がる
デメリット 主体性がなければ、うまく取り組めず、逆に学びを止めてしまう恐れがある。
○学校を教える場から学ぶ場へ
→教師が教えて、生徒が教わると言った学校から、教師が生徒の学びを支えて、生徒が学ぶ、教え合う学校づくりを目指す。
個人的に、学校をもっと豊かにするために、カフェを導入することが考えられる。
職員室は生徒にとっては入りづらい、教師にとっても居心地の悪い場所になることもしばしばある。職員室の雰囲気づくりが挙げられるが、実際に他者の違いを認め、対立は起こるものだと考えることは難しい。
例えば、イギリスでは、ほとんどの学校にカフェがあり、生徒、教師は休み時間になるとコーヒーを飲みながら意見交換を行なっている。日本でも大学にはカフェがある場合があるが、中・高には滅多にない。生徒の主体性を伸ばすなら、学びの環境作りも必要だと感じた。