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GENESiS 創元日本SFアンソロジー 3 されど星は流れる みんなのレビュー

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.8

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紙の本

日々、日本のSFも進化を遂げている

2020/10/21 22:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

創元発の日本SFアンソロ第3弾。幻想SFを扱う創元らしい作品もあれば、日常の地続きにある不思議さを扱った作品も収録されたバランスの良いアンソロジーだった。前者の好例として、映像再現力の高い「蒼の上海」「メタモルフォシスの龍」のどちらもすごく良かった。

「蒼の上海」はSF界では新人の折輝真透さんが描いた海洋終末系SF。様々な海洋生物と水中の描写を細かく表現した、脳内映像美の高さで若干分かりづらい世界観をガンガン牽引する力量を感じる。

「メタモルフォシスの龍」は前号に引き続き、空木春宵さんのしっとりした作品。感情を具現化する発想が見事。「地獄を縫い取る」では感情を抜き取って体験型アトラクションに落とし込めるようになった世界で弄ばれる負の感情を描いて、本作では恋に破れた女性が徐々に蛇に変質していく世界を描いてる。愛にまつわる後ろ向きな感情をひたむきに描いていて、とにかく巧いなと感じる。設定に負けない展開力もある。

日常系SFの中では宮西建礼さんの「されど星は流れる」が秀逸で、収録作の中では一番好きな作品。コロナ禍で活動できなくなった天文部の高校生が家でできる部活を始めたところから、思いもかけない世界が広がっていく展開は、理系を志した人なら誰しも熱くなれると思う。タイトルに込められた思いも熱い。

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2020/11/29 19:52

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2020/11/01 07:40

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2021/01/26 01:33

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2022/02/01 20:37

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2022/05/22 15:55

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2023/09/04 13:20

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