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燃え殻さんが言う。
人が亡くなって、最初に思い出せなくなるのは「声」って文章が印象的。本当にそう思いました。
面白くてまた読みたくなる本。
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物事の切り取り方が上手な人だなぁ、と思う。言葉の選び方も美しいし。何気ない日常の景色だったり、幼少期の思い出だったりが、燃え殻さんのフィルターを通すとノスタルジックな映画のようになる。つらかったり少し哀しかったりする毎日を、みんな笑って生きていることが中々に大変なんだと思い知る。大変だけれどそれでも私は生きてゆこう、と考える。夏の終わり。
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疲れてる人の呟きと、回想みたいな文章がつらつらと書かれている。それがなんだか、ほっこりしたり、癒されたりする。不思議なエッセイ。
枕元に一冊置いておきたい本。
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相変わらず、おもしろい。
1日に1エピソードずつ読もうと思ってたけど
結局一気に読んでしまった。
連載中にときどき読んではいたけど、その印象ともまた違う。
(加筆修正されているからなのかな。)
このおもしろさの理由について誰か言語化してほしい。
「すべて忘れてしまうから」
これを機に日記を書こう、と思っても続かないだろうから
せめてここに感想を書いておこう。
そして何度も読み返そう。
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何年か前に、常連さんに勧められて読んだ小説
『ボクたちはみんな大人になれなかった』が
とても面白かったんで
新作が発売されたタイミングで、早速
本書は、前作と違い
週間SPA!に連載されていた
エッセイに、加筆修正して出版されたもの
燃え殻氏のTwitterをフォローしてるので
大体のテイストは知ってましたが…
もう、ずーっと後ろを向いて歩いてるとしか思えないエピソードの数々 笑
ネガティブが渦巻く話の中でも
あっ… 考えたコトもなかったけど
言われてみれば、そうかも
と、ハッとさせられる一文が仕込まれている
「逃げてもイイ 逃げた先に見つけられたものがあるかもしれない」
とか
「みんなが忘れてしまった時に、人は本当の死を迎えると言われるけど
最初に、僕たちが忘れてしまう記憶は、声なんじゃないかと思う」
とか
「無心になれる何かをずっと続けられることが、
勝った負けたなんてコトを、考えなくてもいい状態を作ってくれるんじゃないのか」
力強く、励まされる訳でもなく
ぽんっと背中を押してくれるでもなく
特に、盛り上がりもオチもない
日常の一部分を切り取っただけのエッセイ集だけど
ネガティヴ話の合間に
祖母や母との、思い出エピソードには
読者側も救われる
どこかに、何かじんわりとする読後感
意外とクセになるな
#すべて忘れてしまうから
#燃え殻
#平静と失望の間
#読書好き
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すごくふわふわした本で、水みたいにするする読める。題名の通り、すぐに忘れてしまいそうな何気ないエピソードが続いていく。でもそういう何気ない瞬間のにおいとか感情が、急によみがえってくることってあるよね。読んでいると、節々でその時のぐっと心臓を掴まれるような感じがする。
「やっぱり、すぐに『わかる』って言う奴はダメだと思うんだ」のわけない姿勢の話、「生きていると全部が、元には戻らない」の壊れた部分は壊れたまま抱えていきていくしかないという話、「今夜は、悪口かエロ話だけにしましょう」のみんながいつかはたどりつく場所の話がよかった。ほんとにねえ、と思いながら私も自分のぼんやりした思い出の中を漂っていく。
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ささっと読めて、面白かった
セックスしなくても幸せだった夜
偉そうにするなよ。疲れるから
この週刊誌、買いにくいわぁ
僕は今でもアイスは噛んで食べる
今夜は悪口かエロ話だけにしましょう
このあたりの話が好きだった
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わたしが著者買いする数少ない書き手の一人.Amazonで予約して手に入れ,カバンに入れてちびちび読んでいたのが最後のページをめくり終えてしまった.
感想はほんと人それぞれだなと思う.この本をふわふわした内容と言うひとは,普段いったいどんな堅牢な世界に生きてるんだろう.
背伸びしても分からない世界.歳をとっても分からない世界はある.ただそんな世界も自分が普段生活しているせかいとは地続きだ.
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「書いておいてよかった。だって、良いことも悪いことも、そのうち僕たちはすべて忘れてしまうのだから。」
この言葉に出会えただけでこの本を手にした価値はあると思った。
なんでそのことに今まで気付けずに日々を生きていたんだろう。今日という日は未来の自分は忘れてしまってる1日かもしれない。
それくらい平凡な日だったとしても私はこの瞬間何かを感じてるし何気ない1日でも忘れてしまうのは寂しい。
日記をつけ始めるきっかけとなった本。
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何も感じなかった。
本好きと言うより、“本を読む自分が好き”な人が好きそうだなーなんて思ってしまった。
裸婦の挿絵がちょくちょく出るが、電車内で読みづらいからやめて欲しかった。
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燃え殻さんの文章を読んでいると、自分の中では何故だか「東京」というイメージと強く結びつきます。
しかも、具体的ではなく「どこかにある古びた雑居ビルの、非常階段から見える東京」みたいに架空の風景を眺めているような、そんな気持ちになります。
懐かしさや心細さ、喜怒哀楽では分類しきれないような感情を味わえるのが、本書の魅力だと思います。
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約2年前、ふらっと立ち寄った大型の本屋さんで、偶然見つけてしまったときのことを今も覚えている。
目を引く表紙にどこか切ないタイトル。
エッセイだということも知らずにすぐに買ってしまった。
(普段エッセイはあまり読まない)
当初、タイトルの意味を、【どうせいつか忘れてしまうから、忘れないように書き記しておこう】だと思っていた。
でも読んでみると、【どんな嫌なことも忘れてしまえるよ。大丈夫。】という意味でもあるんじゃないかと思えてきた。
日常の不条理ややるせなさを、独特の視点で紡いでいく。
読んでいてやるせないのに、大丈夫だと背中を押してもらっているような気持ちになる不思議な本。
悲しみや切なさの中に、くすりと笑える箇所もある不思議な本。
2年前は知らなかった佐伯ポインティを今はばっちり知っている自分にも、くすりとしてしまった笑
あの時すぐに買ってしまったこと、今では誇りに思っている。
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特別なものは一切ない、ありのままの日常。
でも、この時は間違いなく心が動いていたのに、なぜか忘れてしまう、そんな些細な出来事の数々。
あなたを好きだった理由も、君が泥酔して辛いと泣いていたことも、上機嫌なあなたの可愛らしい一発ギャグも、大好きな幼なじみとの会話も、全部忘れたくない。それでもどーせ忘れてしまうなら、いつか思い出せるように、今この記憶を僕たちは文字に託さなければならない。
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・逃げちゃだめだ!自己啓発本の常套句だ。「逃げた先に見つけられるものもあるかもしれない」 と注釈でいいからかいてほしい
ネットでつぶやくことが大拡散される人は、エモショーナルじゃない。一見してすぐに理解できる。知っている、別の名前や理屈つけているだけだ。しばしネット出身のものが軽視されるのはこの劣化コピーが見透かされるからだ。
ここではないどこかへすぐワープできないけれど、ここではないどこかに自分の居場所があるんだ。
いつも頭下げてばっかじゃん。 鼻をうえにあげてみろ これがなに?その体制疲れるだろ
早朝のコンビニで働く彼らは本当に生きる力にあふれている。
すぐに気もそぞろになってしまう話している相手はかなりいらつくらしい。
行列も満員電車も憎んではいる憎んではいるけどもう抗ってはいない当たり前に整列し、整然とこなし、また明日もそれを繰り返す。
社会的に偉くなるとか儲かるとかわかりやすいけど
別にぼくたちの血肉が粗笨主義ではない。勝った負けたが僕たちを幸せにしてくれるわけではない。高級時計でもタワーマンションでも幸福指数ははかれない
おのおのが無心になれる何かをずっと続けられることが勝った負けたのちんけなことを考えなくてもいい状態うぃ作ってくれる。
これは約束と営業です。振り返るとつなぎとめた一言はあの夜の一言だったかもしれない、
みなとみらいから関内
大きいため息を一つじゃない。今のは大きい深呼吸だ。
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今日のこの日も、この前の楽しかったことも、悔しくてどうしようもなかったことも、いずれ全て忘れてしまう。だから、無になる前に人生楽しみまくりたいもんだ。