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作者の自己肯定感の低さに親近感を抱きつつ、
くすっと笑えるエッセイ。
そう、結局すべて忘れてしまうから、
恥かいてもいいじゃない、とおもえる
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エッセイ集。
寡聞にして著者の事は本書で初めて知ったが、既に小説を上梓していてるとの事。
また、本書を読むと文筆家専業ではなく、美術製作会社に勤務しながら文章を発表している模様。
身辺雑記だったり、過去の思い出だったりが記されているが、やはり美術製作会社に勤めながら文筆業をしているだけあって視点や物の受け取り方がかなりユニーク。文章は淡々としているので、それとの対比が読んでいてじわじわ来る面白さを感じさせる。
あと、さらに本書を魅力的にしているのが、表紙と文中の挿絵を異能の漫画家、長尾謙一郎が描いていることと、エッセイとエッセイの間にたまに差し込まれている写真が滝本淳助によるものであること。
これが著者の希望によるものなのか、編集者側の人選なのかはわからないが、かなりのセンスを感じた。
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前作に引き続き読破。3.4作品は中でも心を打つものがあった。しかし、もう少しダサくて、恥ずかしい部分が読みたかった。二回目読むときは静かな夜に読むべし。次作にも期待。
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スルスル読める。エッセイなのか。小説なのか。一部分は共感できて他は未知の世界。一部分には刺さるので読む価値あるかも。挿絵も良い。
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これから何度も読み返したいと思ったエッセイ。タイトルと表紙と手触り感が好みで紙本を買ったけど、電子書籍でも持っておきたいな。
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過去の記憶なんてあやふやなもの。
楽しかった“気がする”
幸せだった“気がする”
たぶん、そう記憶してる。
「一生忘れない」って思ったことがあることは覚えてるけど、それが何だったのかは大概忘れてるし。
今でも覚えてるのは、意外としょーもない些細なことが多かったりして。
すべて忘れてしまうから、
文字とか写真とか動画とかで残しておく。
過去としてじゃない“今”を本当に大切にしたいから、無意味でも残したい。
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だから写真言葉で残しておきたい
記録してないことでもふとした瞬間に
昔の記憶と繋がって思い出したりする
死ぬまで経験した思い出を楽しむ事ができる
死んだ後は分かんないけど
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一つ一つのエッセイで想像する物語は
とても面白いものでいっぱいでした。
世界観が広がった気がします。
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著者のTwitterが好きで、目についたものはいつもチェックしてる。Twitterのようにサラサラと読む読み物。
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文字に起こすと何故か特別な感じがする。(この本の内容を平凡だとか言ってるわけではない)でも、自分が書いてもこうはならないから、この方の手腕だなって思った。
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昔のことをなんでこんなに覚えてるんだろ。記憶違いもあるかもしれないけど、それでもいいなぁと思う。そして画が最高だった!
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人間の記憶とは儚いもので、それが元々誰の思い出だったのかも分からなくなってしまうことも多い
記憶は良いように悪いように捏造され、混同される
そもそも残っていたらいい方で、大半の平凡な毎日ははじめからなかったかのようになくなってしまう
けれどその積み重ねで私が何とかやってこれていたり誰かが私を生かしてくれているのなら、朧気な記憶も悪くないなと思った
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人生ってドラマチックだ。
そして真にドラマチックな瞬間は日常の中にある。
好きな人の寝顔を見ていたら幸せだと思ったり、
仕事帰りに見た夕焼けがゾッとするほど美しかったり、ランニングした後の水がめちゃくちゃ美味しかったり、素敵な映画を見て世界が輝いて感じられたり。
結婚式だとか、誕生日パーティーだとか、そんなドラマチックを演出したイベント事はドラマチックなのが当然なのだから、真にドラマチックとは言えない。
そう思って私は生きている。
これは著者である燃え殻さんが本著の中で「人生のほとんどはグラデーションの中にある」と言う感覚と似ていると思う。
燃え殻さんの日々の何とドラマチックなことか。
誰かとの一瞬のつながりが、なんと尊くて美しいことか。触れる世の中の営みがなんて切ないことか。
個人的にはマイクタイソン似の高校のクラスメイトとのロッカーのエピソードがとても好き。
ドラマチックとしかいいようがない。
人の記憶は曖昧で、他から見れば驚くような体験は忘れているのに、誰かとの何気ないやりとりははっきり覚えていたりする。
そんな何気ないものたちや、日常の中に溢れるドラマチックを面白がって生きていきたいな、とこの本を読んで改めてそう思うのだった。
素敵なエッセイだ。
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小説なのかエッセイなのか混じっているのか、調べればわかるんだろうけど、どちらでもいいかなと思う。作者の頭の中を覗き見しているような、日常の、一コマを一緒に過ごしたような気持ちになった。ままならない感じを、まるっと受け止めている感じが心地よい。
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小説だと思って読み始めたらエッセイだった。
私とは男女差もあり、共感できるところは少なかったけど
言葉選びとか、個性的で面白かった。