蒼穹のアリアドネ １０ （少年サンデーコミックス） みんなのレビュー

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投稿者：求道半　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

先の大戦末期、十一人の子供が、軍の集団隔離施設から、脱走した。全員、大人から命を狙われたからである。散り散りになった一同の中には、落ち合う場所を決めていた者も何人かいたとは言え、連絡手段を欠いているので、ラシルが全員と再会するのは困難であろう。
　その十一人の中には、女の子もいるのだが、年長者のカリギュラ姉さんとは、ラシルは再会を果たした。彼女はアリアドネ皇国の姫レアナの原初の光を求める旅に同行してくれている。
　森の女王となったルルロラの危機を救ったカリギュラ姉さんの戦闘能力は、想像を絶するもので、銃器を携えた数十人の成人男性を一人で相手に出来る程のものであり、味方が巻き添えを食う惧れがある強大な力を、彼女は有している。
　レアナと旅に出てから、数ヶ月のうちに、ラシルは著しく成長した。
　ラシルも、ルルロラも、ノイシュも、必殺技の開発に余念が無く、彼らは、片時も、修練を怠らない。
　世界中に、ラシルとレアナの敵がいる。
　しかし、ひょんな事から、助太刀してくれる者もいる。
　現在、馬車で移動するレアナの傍には、種族や出身地の異なる九人の男女がおり、直接的にせよ、間接的にせよ、アリアドネ皇国の行末が、良き方向へ導かれるように、と、皆が尽力している。
　原初の光を求める者には、数々の試練や妨害行為が、予期せぬ形で、待ち受ける。
　ルーサ族は、原初の光を捜し求める者の前に姿を現し、その動向を監視すると言う。
　空中の都市国家アリアドネ皇国の姫レアナと、その騎士で地上の人間兵器の少年ラシル、その仲間のルルロラは、ルーサ族の王の墓所へ行く道すがら、ギサウ族の博士や異端児と出会い、戦い、紆余曲折を経た後、ルーサ族に対して、共闘した。
　人間ではない十二の種族の中には、原初の光に関する秘密を、ルーサ族と共有している種族があるのかもしれない。
　レアナの一行は、平原を駆け巡り、マウ族を追う。