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最寄りの図書館で、さくらももこさんの本を探していて見つけた。
「がきデカ」や「天才バカボン」も載っていて、昔のハチャメチャなマンガも懐かしかった。
今でも芸人の一発芸などで、ナンセンスギャグが生き残っているが、馬鹿らしさの次元が異なる。
「がきデカ」のこまわりくんは、嘘つきでスケベ、下品で不潔、卑怯で乱暴、自らの欲望のおもむくままに行動する。
こんなマンガに興味を惹きつけられたのは、こまわりくんは自分の中に存在する隠れた姿だからだ。
自分はできなかった、こまわりくんの自由で羞恥心などない行動をうらやましく思っていたのだろう。
今の日本は、こまわりくんを受け入れる(受け流す?)寛容性はなくなっている。
家族で楽しむ「まんが発見!」という本だが、家族では楽しみにくいかも知れない。
今だと「アウト」な表現が許されていた時の作品なので、嫌悪感を感じる人がいそうだ。
このシリーズ9巻もあるが、昭和という時代を知るのにはいい本かも知れない。
とりあえず図書館にあることだけ確認して続編は保留とするが、こんなマンガが許されていたことに平和な時代背景を感じる。
ハレンチ学園もあるかな?と残りの8巻を調べてみたけど、永井豪さんは「ススムちゃん大ショック」しか取り上げられてなかった。